故郷の 晩秋の高安山

1999.11.3

私は大阪以外の地を知らない。この景観を子供の頃からいつも目にして育った。
人は誰も皆故郷をもっている。ここは私の愛する故郷。
地元では「水呑みさん」として親しまれている。
自宅から手軽に歩く事ができる私は、数えきれないほど、この高安山を歩いてきた。
山頂まで1時間30分。
ぶらっと早朝に。時にはぽっかり空いた夕暮れ前にと、運動不足解消にはかっこうの山である。

大阪の生駒山脈の東部に高安山がひっそりとそびえている。
標高は488mの低山である。
麓の村では現在でも昔ながらの稲刈りを見る事ができる。

近鉄大阪線河内山本駅より単線の信貴生駒線で服部川駅から
高安山へ登るのが私流である。
勾配のある古い土壁の村の中をしばらく歩くと、登山道へ辿りつく。
この地には沢山の古墳などもあり、史跡の道として古代史を愛する人たちに親しまれている。麓には歴史資料館もある。

登山道に入ると道端には沢山のお地蔵さまが鎮座している。

破裂寸前のあけび
台風で倒れた登山道

少しづつ色つきはじめた樹木
山頂はきれいに整備され、いつも家族連れなどで賑わっている。
春には桜が見事な花を開花する桜の山でもある。
下山道では民家の門前でこうした無人の花屋さんに出会える。
小銭の200円をミルク缶に入れ今日も季節の花束を買って帰ろう
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