リトル比良縦走

【日 程】2000.5.5
【コース】近江高島===音羽---岳山---オーム岩---岩阿沙利山---寒風峠---涼峠---楊梅の滝
---比良山岳センタ


2000年のGWは天候に恵まれ、この年一番暑さ。日中の気温は25℃。
若葉萌える新緑の5月。
久しぶりの山行は比良山系の東に位置するリトル比良縦走とした。





三つ葉ツツジ


登山口へはJR湖西線の近江高島駅(新快速停車)よりバスで音羽下車(約5分)。

9時20分登山スタート。緩やかな階段状の登山道を歩く。
しばらく歩くと、登山道の左右に三つ葉山ツツジが、今開花したばかりといった新鮮さで出迎えてくれる。
山ツツジは背が高く、花弁の大きさは3〜4cm程の可憐さで、薄紫から薄ピンク色でくどさのない姿である。
少しづつ勾配も高くなるが、危険な個所もなく、萌えるような新緑の若葉や花を眺めながら足を進める。
1時間ほど歩いて岳観音に到着。さらに足を進めどっと汗をかき、そろそろ一休みをとりたいところである。
最初の休憩は岳山にて。

10時40分、一休みのオーム岩へ。岳山から遥かに見える大きな岩はまるで鳥(オーム)のクチバシのように見える。
なるほどオーム岩所以はこの展望を言うのだなと感心しながら、しばらく続く急登に暑さが堪える。

やっとのこと11時30分オーム岩に到着。ここで昼食。

オーム岩からの展望はすばらしく、綺麗に区画整理された田園風景の先に琵琶湖が広がり、登山の疲れがあっという
間に抜けていく。
不思議な登山の魅力を満喫しながら、岩の上で昼食の豚汁にかかる。

久しぶりの山行に、メンバーで持ちよった具で煮炊きをしたが、うっかりと担当のだしと味噌を忘れてしまい大失敗。
しかし、早く気がついた事と運良くバス停近くの民家のお婆さんを見かけた事で、厚かましくも事情を話し少しばかり
お味噌をわけて頂き、事なきを得た。
とはいえ散々メンバーから叱責をくってしまったのは言うまでもない(反省



ショウジョウバカマ

ハルスミレ
昼食を終え縦走再開。お腹一杯になった身体は流石に重くリトル比良の最高峰岩阿沙利山への登りは厳しい。
重い足を一歩一歩進める。
登山道はずっと山ツツジが、足元には可憐なハルスミレが疲れた身体を癒してくれる。ときおりショウジョウバカマやイカリソウも姿を見せてくれる。
目指す寒風峠へは登り下り連続。リトル比良だから楽な行程だろうと思ったのは甘かった(-_-;)。ピークを何度か越えやっとのこと寒風峠へ到着。4月が比較的冷えたためかこの辺りの石楠花はまだ蕾。5月中旬頃が開花の見頃であろう。


イカリソウ

15時20分寒風峠からは谷筋を歩く。何度か小さな沢を越えながら16時涼峠に着。

下山口までは楊梅の滝を横目に進む。
比良山系の中で落差が一番高いと言われる楊梅の滝は確かに見事である。
谷筋のチョロチョロした沢が彼方此方から流れ合流したシシガ谷からの落水である。

クタクタに疲れた頃、下山口に到着。16時30分。本日の山行7時間(休憩含む)。
しかし、訪れトレッカーも少ないこのリトル比良は静かで落着いた雰囲気の山であった。

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