比良山系 小女郎池から蓬莱山・打見山
2001年5月12日(土) 天気 快晴

蓬莱山を映した小女郎池
GWに雨で行けなかった小女郎池に、夫の職場所属のワンゲルに便乗させて頂いた。
大阪発7時45分の新快速で堅田駅(湖西線)へ
堅田からは朽木行きバスに乗車。臨時のバスはノンストップ。乗車の大半が登山客。
皆、朽木村まで行く様子。私たちは坂下で下車の予定。しかし、新国道のため、登山口の
旧国道にある停留所「坂下」とはルートも変わり、もちろん停車しない。
大慌てで運転手さんに「坂下」で降ろして下さい!とコール。
下車後、しばらく登山口を探すのに手間取ったが、何とか発見。
9時50分、坂下の登山口を出発
いきなり急斜面への登り。かすかに踏み跡があるような道。
えー!こんな道を歩くの?っと少々不安な想いで前の人のあとを追う
今日のメンバーは山のベテラン揃い6名と女性は私とパワフルなH女史のみ。
しばらくすると、標識が現れ、今の道が正規のルートでなかったと判明。
ホッ!
しかし、急な登りは相変わらず続きます。

カンアオイ
太陽を浴びた新緑が気持ち良い。足元に見なれない植物が・・・
メンバーの方に「カンアオイ」と教えてもらう

権現山
12時まえ視界が広がり、稜線まであと少しというところまで到着。
マップには小女郎峠まで2時間40分と記されているし、まだまだだろうと思いながら空腹を我慢しながら足を進める。
12時10分稜線へ
名前の知らない比良の山々が展望。目の前には権現山が出現。
ここから10分もしない内に目的地の小女郎池に到着。
えー!もう着いたの!嬉しいーーー
そりゃそうだ、このハイペースだもの・・・と内心ヘコタレないでついて来れた事に一人満悦(^^ゞ
池の周りでは先客がパラパラ。
喉かな日差しの中で皆横になって気持ち良さそう
私たちも、早速、昼食にかかる
途中採ってきた「コシアブラ」を茹でて酢味噌で味付けたのをご馳走になる。少しアクがあるがまずまず。
池の周りを散策
池の中にはイモリが沢山泳いでいる。
足元には水芭蕉がチラホラ。
開花はもう終わった様子。
池をバックに蓬莱山がくっきりと見渡せる。

小女郎池
小女郎池は比良山系の最高峰にある湿原とのこと
池の標高は1060m。今から6300年前に火山の噴火でできた地元では雨乞いの池と親しまれている
また、この池には伝説も・・・・

比良のふもと、南船路に久右衛門とお孝という夫婦が住んでいた。
お孝はまれにみる美人で、ある日、山へ薪をとりに登り、池のほとりで見知らぬ若衆に出会う。
それからお孝は人が変わり、毎夜灯が消えると若衆のところへ通うようになった。
久右衛門はようやく気づいて、ある夜、妻のあとをつける。
途中でお孝は夫を見つけ、自分の片目をえぐりとって形見として夫に投げ与える。
そして、若衆のいる池へ身を投げた。若衆は池の主で大蛇であった。
この伝説から池に住むヘビやカエルはみな片方の目が見えないといわれている

                              【比良・朽木の山を歩くより】

小女郎池を背に私
13時20分
たっぷりと昼食や散策を楽しみ、峠へ出発
記念に池の前で写真を撮ってもらう
小女郎峠からは、もう!素晴らしい展望に感激
真っ青な空と眼下にはこれまた青い琵琶湖が。
ゆったりと白いクルージングの船が動いている。
近くは蓬莱山や比叡山が
琵琶湖を間に湖東には近江富士(三上山)の綺麗な山容が、湖南アルプスも・・・
伊吹山も今日は全容を見せている
そして、遥かに鈴鹿山脈が肉眼で綺麗に見渡せる。
こんなに綺麗な展望は珍しいとメンバーの方が話していた。

小女郎峠からの展望
あまりに素晴らしいパノラマに、このまま下山するのは惜しい。計画では小女郎谷を下って蓬莱駅に下山であったが、蓬莱山への展望コースを歩くことにする。
稜線から、終始この展望を眺めながら、最高に楽しい尾根歩き。
2時50分蓬莱山からは打見山へ。
打見山からは武奈ケ岳の大きな姿が展望。
休憩の後、キタダカ谷を下り木戸の下山口を経て志賀へ
。下山路では、スミレやイワカガミといった春の花が姿を見せてくれる。
4時50分志賀駅に着。
例によって乾いた喉を冷たいビールで潤おしながら家路に着く。

イワカガミ
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