JR湖西線堅田からバスに乗り継ぎ登山口の平(だいら)へ。
バス停前では地元のおばちゃんが、自家製の野菜やおはぎ、漬物などを販売している。夕食の鍋に格好のキクナを買うことにする。M姉さんはおはぎを、Hiroちゃんと郭公さんは漬物を買ったみたいだ。
9時30分 支度を整え出発。
権現山へは花折峠へ続く整備された鯖街道からはずれ標識に沿って進む。
樹林帯の急な登りに一気に汗が吹きでてくる。
アラキ峠越えが最初の難関かな〜とイメージしながら高度をあげていく。
笹の藪こぎから開放され稜線に出て標識をみると「権現山」とある。
「あれ!?もう着いたの?」「アラキ峠の標識みなかったよね」と郭公さん。
確かに私自身もこのピークがアラキ峠かなと思っていた。標準タイムより早いではないか!。
何はともあれ、嬉しい誤算である。
テント泊の重いリュックでのキツイ登りが一段落。
権現山からは、軽い登り下りの快適な稜線歩き。太陽の日差しを浴びての山行は久しぶり。
やっと晴れ女に転身だよー…
登山道はツルリンドウが今を盛りに咲いている。この辺りは花が多いとネットの情報にあったが、春から夏にかけて咲く花の名残があちこちに目につき確かに多そう。
11時35分 ホッケ山着。
ここは爽やかな秋風を浮け琵琶湖を一望できるビュースポット。
前回、坂下から登った時の真っ青な空とキラキラ輝く琵琶湖や湖岸の伊吹、鈴鹿山脈などの展望は残念なことに霞んで見えない。それでも、こんなに晴れてるんだもの、贅沢は言えないかな。
12時 笹の薮こぎから開放され小女郎峠へ。
少し下った小女郎池に寄り道して昼食にする。
Hiroちゃんがビールを4本担ぎあげてくれていた。
あの急登を、さぞ重たかっただろうに・・・
皆に分けて下さる。あー美味しい
12時45分 小女郎池出発
昼食後の蓬莱山への登りはちょっと身体が重たいが、気持ちの良い稜線歩きなので、さほど苦にもならない。
13時45分 おしゃべりしながら、スキー場のゴンドラやレストハウスがある打見山へ到着。
この先水場がないので、金糞峠まで行けないのなら途中でテン泊となる。
となるとここで水を補給しなければいけないのだが、全員、順調な足運びで「この調子なら、金糞峠まで進めそうですね」の郭公さんの見通しに、打見山では水ではなくビールを確保(^_-)。
しかし、先は長い。いくつか峠越えをしなければいけない。気を引き締め、最初の峠である、木戸峠に向かう。
14時30分 比良岳のピーク
小休止をとり、どんどん下り葛川越えで烏谷山へのキツイ登り。
15時10分 烏谷山のピーク
この難所も無事に越え、登り下りを繰り返しながら荒川峠を経て南比良峠へ。
15時45分 南比良峠
ここまで来れば、もう金糞峠まではあと40分ほど。
一息入れる。
出発当初、金糞峠まで行けるのかな?少々自信がなかっただけに、ここまで来れた事がとても嬉しい。
16時40分 金糞峠着
北比良峠へ向かう登山道を少し下った沢のそばがテン場。秋の陽は短い。さっそく、テントを設営。
3張のテントが完成したところで、ビールで乾杯!夫々が持ち寄った献立の夕食。一番楽しい時間だ。私たち白鳥組は(なんで白鳥組かは? 内緒)ちゃんこ鍋。
Milionさん、Hiroさん組は水炊き。
今回初めて山をご一緒したピッケルさんは、なんだっけ?郭公さんも何だったかな?
やたらと出てくる、アルコールで、皆の食べ物を食べたので、誰が持参したかも、全然覚えていない。
食後、テン場の側に前人者の焚き火跡があり、火をくべる。ピッケルさんの火付けの上手なこと!
赤々と燃える火は温かく、心がホッとする。「火を求めるのは人間の本能なのかもね」と誰かが話していた。
火を囲んで、色んな話しが出てたような…
9時テントに戻り、シュラフに潜る。寒くて眠れないかなと心配したが、気がついたら、起床時間を1時間もオーバーした6時だった。急いで、朝食を済ませ7時出発。
今日は八雲ケ原〜武奈ケ岳〜西南稜〜ワサビ谷〜中峠〜金糞峠への4時間の周遊。
天気も良いし、八雲ガ原で仕入れたビールをだけで、出発。
8時45分 武奈ケ岳山頂
今日も、ちょっと霞んでる。御岳、乗鞍、白山は見えない。北東の方に蛇谷ケ峰だけはくっきりと。この蛇谷ケ峰までを歩けば、比良全山をクリアーすることになる。しっかり目に焼きつけておこう。
9時10分 武奈ヶ岳出発
ワサビ谷から中峠を経て金糞峠のテン場へ。
荷物がないため、中峠への下り登りもあっという間。
11時 金糞峠のテン場で昼食。テント撤収
12時5分 金糞から青ガレを経て一気にイン谷への最短ルートをとることにする。このルートは、登りも下りも何度か経験あるが、雪のない青ガレの下りは久しぶり。
あれ?もう終わったの?私の記憶では、もっとガレ場歩きが長かったのだが…
確かガレの途中で休憩した写真があったなぁ〜。今回もその辺りで写真を撮ろうと思っていたのに…
ルート変わったのかな?というようなことを考えながら、大山口を経てイン谷口へ下山。
運よく時間待ちもなくバスに乗車して比良駅へ。
途中、今年オープンしたという温泉にバスが寄る。これは覚えておかないと…
比良駅前のおでん屋で軽く慰労会をして、帰宅する。
雨に見舞われることの多い今年の山行だったが、やっと晴れて、思いがけず、比良山系の南部を縦走する機会に恵まれた事に感謝の気持ちで一杯です。
同行の仲間の皆様、本当にありがとうございました。
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