堂満岳(標高1057M)
1994年3月26日(日) 晴れ
イン谷口---大山口---青ガレ---金糞峠---堂満山頂(昼食)
---堂満東稜---ノタノホリ
---インタニ口

   
メンバー:3名
山歩きを始めて3度目の山は雪の比良であった。
比良山 聞いたことはあるけど、どんな山なのか?
全く未知の世界。というか、これまで歩いた山自体が、近場の2山程度だったので
歩く山すべてが初めてということになるが。
メンバーは、一緒に山歩きを始めたご近所の友人と山のベテランTさんの3人。
Tさんは友人の知人。
軽登山靴と雨具以外に装備らしきものはまだ持っておらず、Tさんの
「アイゼン、スパッツは必要ですよ」「ストックもあると良いですね」
慌てて、友人とアイゼンとスパッツを登山具店で購入。
ストックは、友人が家にあるというスキーのストックを1本づつ使うことにする。
待ち合わせの場所で見ると知人のザックにはピッケルが装着されている。
なんか不安が・・・・
JR比良からバスでイン谷口へ。
この日は、快晴。
少しでも荷を軽くしたい私は雨具を持参してこなかった。
「登山では雨具は絶対必要です」と厳しくお叱りを受けてしまう。
その後の登山で、特に雪山では、快晴であっても気温が下がれば雪になるし、
防風の役割もする訳で、必要性を実感。
いかに無防備だったか、今思いだすとゾッとする。
インタニ口から大山口を経て青ガレへ。
青ガレ下までは雪は多いがしっかりとトレースは踏まれて特に問題もなく進む。
「アイゼンはめましょう」の言葉に、買ってきたばかりのスパッツとアイゼンに友人
と四苦八苦。
沢を隔てて、凄い傾斜の青ガレの露岩の頭が見えている。
まさかその斜面を登るなんて思ってないので、やっとの思いでアイゼンを装着し
「さぁー行きましょう」の声と共に沢を渡っていく知人の姿に
「えっ!ここ登るんですか!?」
雪山もアイゼンも急なガレも何もかも初体験の私と友人は、慣れないスキーの
ストックを支えに登っていきます。
見渡す限りの急な雪の斜面。
私たち以外に登山者の姿は見えない。先頭の知人との間隔が広がる。
ここで立ち止まったら、このまま置いていかれそうな不安(そんな事はないのだが)
が去来する中で必死になって後を追う。
私の後に続く同行の友人も同じだったようで、二人には厳しい金クソ峠への登り
だったのです。
やっとの思いで着いた金クソ峠。(^。^;)ホッ
休憩の後も、雪道の登りは続くが少しづつ展望も開けだし無事に堂満山頂へ。
山頂からは、蓬莱山、打見山、武奈ヶ岳、琵琶湖の先には伊吹山も展望。
昼食の煮込みうどんを食べて、下山にかかる。
下山は東稜ルート。
山頂からいきなり急な下り。しかも雪は深く、何度も足の付け根まで潜る。
必死でついていく。
ノタノホリ池も雪で凍っている。
無事に下山。足はガクガク。
靴の中は雪が浸透してビチャビチャ。
初めての比良 しかも冬季の比良は、本当に厳しいものでしたが、ダイナミック
な風景にすっかり魅せられたのは言うまでもないことです。
さらに転んでも雪の中では痛くな〜〜〜い。
そんな雪の比良でしたが、心身ともに疲れた友人と二人、京都で知人と解散した
後は、大阪駅で一旦休憩をしないと帰宅できなかった思い出に残る山行でした。
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