鳳凰三山【薬師岳・観音岳・地蔵岳】
2005年7月30日〜31日 晴れ
【30日】 夜叉神の森---杖立峠---苺平---南御室小屋---薬師小屋
【31日】 薬師小屋---薬師岳---観音岳---地蔵岳---賽の河原---鳳凰小屋---ドンドコ沢 ---青木鉱泉



週末の夜、バタバタと山の支度をして自宅をでる。
翌朝、寝不足と車酔による体調不良のまま薬師岳に向け登山開始。
全身がだるく重い。




緩やかな登りが続き、1時間ちょっとで夜叉神峠(1770m)に到着。
汗がどっと吹き出る。



まだ食欲がないが、それでも体調は良くなってきたようだ。
小屋付近はヤナギランの群生地のようだ。







ヤナギランの奥には北岳が。
あいにく、頭を雲に隠しているのが残念。





自前のおにぎりを食べて、さて出発だ。
次の目標の杖立峠までは、長いダラダラとした登りとなる。
樹林帯から時々開ける展望にほっと一息。


さらに登りは続き、苺平に到着。見晴らしもよく気持ちの良い休憩スポットだ。
本日のコースの半分はクリアー。


次の目標は南御室小屋だ。
稜線からは仙丈ケ岳、白峰三山などが見え、森林限界に近づいてきたのか、高山植物が目につきはじめる。


苺平からは、せっかく登ってきたのに、どんどん下りきった鞍部に南御室小屋がある。

11時  南御室小屋着。
目的地の薬師岳までは、あと一息だ。
時間はたっぷりある。もう山頂に着いたようなもんだ。
そんな安堵感に気分もリラックス。 
ここで昼食のロング休憩とする。
しっかり休んで、あとは最後の登りだが、目的地まであとひと頑張りだと思うと元気が出てくる。



ザレたゴロゴロした岩のピークに到着。
目の前に薬師岳が。
どうやらこのピークでは携帯電話も電波を受信できるようだ。
薬師岳の勇姿をカメラに納めたりと、ゆっくり展望を楽しんで、小屋へ。



13時30分 小屋着。
時間もあるし荷物を整理して、仲間とお酒を飲みながら談笑。
夕食までの時間、薬師岳までお散歩。








少し雲がかかっていたので、夕日の沈むのは期待できないかなと思っていたら、突然、明るく太陽が山肌を照らし綺麗な夕日の沈みはじめる。
 


わぁ〜〜〜〜綺麗!感動やね。


食後は、さすがに皆疲れているのか、8時の消灯前に既に眠りに入っている様子。

4時半起床
5時半朝食
5時45分出発

今日は、昨日よりさらに天気は良く、真っ青な空に昨日は頭を隠していた北岳もくっきり。
薬師岳山頂は広い台地状。
皆で記念写真をとって、観音岳へ向け出発。




富士山も八ケ岳も展望。
大好きな稜線歩きだ。
白峰三山を真横に、ハイマツ帯の中を歩く。
足元には、タカネビランジの愛らしい花があちこちに群生して、何度も足をとめる。
タカネビランジ




あっという間に観音岳に到着。
白峰三山の後に塩見岳の姿も。




大きな岩の上に登ると、大パノラマだ。
甲斐駒ケ岳の姿が雄々しく目の前に。




地蔵岳のオベリスクが、だんだん大きくなってくる。

ざれた花崗岩の中を進んでいく。


お地蔵さまが鎮座した広い大地の賽の河原に到着。
近くで見るオベリスクは、ひときわ大きく人を寄せ付けない威厳すら感じる。
しかし、そんな岩はクライマーには魅力なのだろう。
仲間の数人は、岩に挑戦。
頂上の先端までは流石に危険なようだが、途中までは登っていった。


さて、まだまだ、この場に居たい気持ちに鞭打って、下山にかかる。
鳳凰小屋へ向け出発。
長い、長いドンドコ沢の下りだ。
途中、少し足を延ばせば五色の滝、鳳凰の滝、などが見れる変化
に富んだコースだが、とにかく、長いコースにうんざり。
砂防から、川沿いコースを経てやっと青木鉱泉に到着。
温泉に入って帰阪とする。
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