アポイ岳(日高山系)
2004年7月8(木)曇り時々雨
アポイビジターセンター(登山口)---5合目避難小屋---馬ノ瀬---幌満分岐---
アポイ岳山頂       (下山は避難小屋より新道ルート)

7日、大阪を飛び立ち千歳よりレンタカーで日高へ向い襟裳岬で宿泊。
別便で道内入りをしたMさんは襟裳YHに宿泊。

   

朝6時にMさんを迎えに行く。
前夜、YHで同宿になった信州大の女学生が単独で登るということらしく、登山口まで私たちの車で一緒に行くことにする。
現在、自然科学?を学んでいるようだが、来年から2年間、北大でもう少し勉強するそうだ。
今回の旅もその研究の一環でもあるらしいが、何分収入のない学生生活。
話を聞くと、YHはもちろん素泊まりで、カップラーメンと食パンなどで過ごしながらの質素な微笑ましい(?)旅らしい。
6時30分、アポイ登山口のビジターセンターに到着。
霧雨だが、明るいし見晴らしもまずまず。
一応雨具をつける。


登山届を見ると、30分前に二組、入山してるようだ。
掲示版にはクマ出没の知らせが!
ブルッと緊張のためか身体が震える。


7時、記念写真だけ撮って、ここからは夫々のペースで登ることにする。 
鈴をおもいっきり慣らしながら、「♪ある日〜くまさんに」なんて歌などを歌ってテンションアップ。




旧道の登山口は、整備されて歩き易い。
高度を上げて行く毎に休憩ポイントなどもあり、大きな鐘が吊るしてある。
クマに、入山を知らせる鐘のようだ。






雨に濡れたハクサンシャクナゲが綺麗。

まもなく先発の二人組(女性)に追いつく。

8時
何度か大きな吊鐘を叩いて登り五合目の避難小屋に到着。

小屋で小休止
このあたりからはすでにハイマツ帯に入ってるようで遮るもののないガレの登山道を次のポイントの馬の背に向け出発。
足元には、高山植物がチラホラ。
さらに、アポイ岳の姿がくっきりと。
縦走道を辿っていくと吉田山からピンネシリ山のピークのなどが一望。




振り向けば、太平洋が・・・
雲で、真っ青な海の色は見れないのが残念。
ガレ場の登りは少々キツイが、足元には、沢山の高山植物が咲いており
写真を撮りながらなので、疲れを感じることはあまりない。

アポイマンテマ
アポイ岳山頂への稜線歩き、一面お花畑です 縦走道はアポイ岳から吉田山、ピンネシリ山へと続きます

8時50分
馬の背で小休止。
次から次へと出現する花を楽しみながらだから時間がかかる。
途中、すでにアポイ山頂からの下山らしい単独行の男性とすれ違う。
とにかくこれまで見たことのない花が多く、名前が判らないのが残念。
おまけに天気も悪いので、写真に収めることができない花も沢山あったが、
幸いぜひ見たかったアポイマンテマの花を見れたのはラッキー!・・


キンロバイ

イブキジャコウソウ

エゾコウゾリナ

サマニオトギリ


アポイアズマギク

アポイアズマギク

チシマフウロ

アポイハハコ

ヒメエゾネギ

9合目を過ぎた頃に、また針葉樹林帯に。
なんか不思議な山だなぁ〜

9時45分 
樹林帯の中に三角点があるアポイ岳頂上に到着。
おおよそ3時間弱の登り。

10時、空腹を満たして下山にかかる。
小雨の中、眼下に太平洋を見ながら、快晴なら気持ちの良い稜線歩きなんだろうなぁ
非難小屋からは新道を下ることにする。
こちらは更に整備されており、汗ばんだ雨具の上着を脱ぎ、傘をさして歩くことにする。
でも、油断したかぁ〜
濡れた木道の上でスッテンコロリ 。痛い〜〜〜〜。
幸い打ち身だけで怪我はなし。慎重に下らないと。

12時下山。
女学生は旧道を下ったらしく私たちより少し前に下山したようだ。

下山届けを記入。
届けをみるとこの日の入山パーティは、7組くらい。
何はともあれ、クマにも遭遇せず、無事に下山でき(^。^;)ホッ

温泉に入って汗を流したいところだが、明日は雌阿寒岳に登る予定なので
登山口のオンネトー野中温泉(弟子屈)まで移動しなければならない。
着替えだけして出発。
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