茶道教室で学べることは、

「プロデュースする力」と「コミュニケーション能力」です。






と聞くと、まさか?と思われる方が少なくないと思います。

ですが・・・一服の”お茶”を、巡って、


●稽古場では、

上記に挙げた、「発見」 「共感」 「判断」 「交渉」 「決断」 「実行」する力を

一椀の茶を点てる所作と相客とのやり取りの中に集約して、

全ての状況を学んで行きます。


●茶道を取り巻く、職人技や、高い芸術性を無視することは出来ませんが、

道具を値踏みしたり、美術的価値のうんちくを述べ合うことは、

プロデュース力や、コミュニケーション力を学び、実践する手段であって、

数字や言葉そのものが、目的ではありません。



●亭主(=主催者)は、

お客様を喜ばせるために、考えられるあらゆる条件を想定し、

限られたお金と時間の中で、これを実現するために奔走します。


●一方、茶席に臨むお客様は、

亭主のもてなしを、五感を研ぎ澄まして細部に亘り観賞し、

時になぞ解きのようなユーモアに、にやりとし、

自分に対する心遣いに、亭主の人間性に触れることになります。


●客と亭主、という二つの役割分担は、

茶席という装置によって、お互いの知性と教養を披露する真剣勝負の場でもあるのです。