サムライを カッコイイ。
大和撫子を 美しい。
と思うのはなぜでしょう?
私たちが、美しいと感じ、憧れを持ち、同時に 近づき難い とも感じるのは、
所作が、国の東西、男女を問わず、その人の第一印象を決定づけてしまうからです。
話す内容ではなく、
話し言葉でもなく、
言葉を発するその前に、
その人の教養、職業、出生までも知ることが出来てしまう、一種の履歴書で、
茶道を学ぶ人がいたのは、これを知る効率の良い教材と認知されて来たからです。
現在、私たちは茶道に限らず、多くの伝統文化の継承者によって、
4〜500年の年月の間に、多少の変化はあったとしても、
所作・作法という形で、日本人としての身のこなしがどのようなものであったかを、
目の前で見ることが出来ます。
それによって、当時の人々が、
現代社会と変わらぬ 厳しい人間関係を生き抜く知恵を要求されていたことや、
「我慢強さ」や、「芯の強さ」も人物評価の一つであったことが理解出来ます。
「媚びない」ことも、重要な要素。凛とした美しさの源でもあります。
所作 ・茶道を学ぼうと思う気持ちは、人としての向上心の表れ。
単なる懐古趣味にとどまるのではなく 現代に活かせるものがあること実感して下さい。
一つひとつの動作の意味を知る時、当時の人たちから、あなたへのエールが聞こえてきます。