着物は着ません
稽古は原則、洋服でどうぞ。
洋服でもお茶は習えますし、作法だって学べます。
慌てて買っても、最初はたいてい失敗します。 高額商品ですので、慎重に。
しかし、日本の所作は、着物を来ている事が前提で 成り立っていることは事実です。
襟元、帯の間、袂は、それぞれ大活躍で、洋服には無い機能性を発揮します。
先生方は皆、それを踏まえて、所作の指導をしてくれますので、
美しい所作ができるようになってからでも、遅くはありません。
また、現代社会で着物を着ることは、すでに特別なことになってしまいました。
例えば・・・
毎年、各地の花火大会へ、大勢の人たちが、昼間から浴衣を来て、
延々と 電車やバスに乗って出かける姿を、私の祖母が見たら、間違いなく絶句します。
今でこそ、着物業界の方々が、ファッションの一つとして、大きなビジネスにしていますが、
元々、浴衣は夜着(=パジャマ)なんですから。
こんなこともあるように、今の私たちの多くは、着物の約束事を、ちっとも知りません。
まずは、自分が 「知らない」 ということを 知って下さい。
伝統文化の世界は、特に昔のしきたりを大切にしています。
茶会に限らず、踊りの会でも、句会でも・・・招かれたり、招いたりする時には、
その日の目的と自分の役割に合った着物を選ぶことで、センスの良し悪しが決まります。
反物(織物)の種類、色目(カラー)・柄行き(デザイン)
着物であれば何でも良いのではないのが難しい。
興味をお持ちの方には、機会があれば、お話しします。