ウルトラマンのある風景

ウルトラマンネクサス てれびくん04/12月号  04/10/13


 仕事は先週末に終わってたんですが、バタバタしてて更新が遅れました。それと、円谷プロのご厚意により画像もアップしていいことにはなってるんですけど、正式に版権モノの仕事をしている以上は事前にチェックしてもらうのがスジだったりします。ワタシの気晴らしにわざわざ多忙な関係者の方々を煩わせるのもアレなんで、今回はこれで。
 大量に資料写真ももらってはいるものの、やはり最後の決め手は現物です。最近のオモチャは精密なので、作画するとき手元にあるとかなり使えます。ただし、スタッフには注意しておく。仕事が終わったら片づけなさい。用もないのにクロムチェスターを合体変形したあげく、その辺に放置して帰るんじゃねえ(笑)。

 ここまでのオンエアをごらんになった方はおわかりのように、今度のウルトラマンはかなりハードです。チェスターから隊員が降りるときサスが沈み込む描写があったりってだけでもワタシ的には拍手モノなんですけど、この先のシナリオがもーすげえのなんの。円谷プロ、まったく容赦ないです。大きいお友達は絶対に全話観ておくことをお勧めします。

 コミカライズの方は、基本的にテレビシリーズのテイストを極力すくい上げて行く方向で。…つーても毎月11ページですから、ほとんど俳句を作るのにも似た極限のネームづくりになってます(笑)。あとはなんとか過去のウルトラシリーズのコミカライズとはちょっと違う方向の演出を模索して、一石を投じることができればとか思ってます。とりあえず決めたのは、「ウチのネクサスはしゃべらない」(笑)。これまでの成功例はウルトラ戦士に人間味を加えることで漫画的カタルシスを作りやすくしてるんですけど、それだと神秘性とか巨大感とかが希薄になります。キャラクターというより巨大な物体、風景の一部くらいのつもりで扱いたいので、セリフはもちろん、フキダシで「ジュワッ!」とか言うのも控えたい。あ、もちろん汗とか怒りマークとかの漫符もな(笑)。


 さて、次の仕事はTVアニメ版「GS美神」DVDBOXの封入特典漫画。さすがに高いので「みんな読んでね」とは言えません。「てれびくん」といいコレといい(笑)…ま、年内にサンデーGX用の読み切りを一本描く予定が入ってますので、ついてこれない大部分の方はそれまでお待ちを。