チルドレン、解禁!!

絶対可憐チルドレン 第一話 週刊少年サンデー04/39号  04/07/26


  ようやく第一話が完成。まずは49ページです。

 長くネームをいじってた割には、最初の読み切りからほとんど設定等の大きな変更はありません。もちろんそこへ至るまでは長い試行錯誤があったわけですが…まーいろいろあってこういうことに。ただ、それでも若干パラレルワールドにはなってまして、一応あの読み切り版はなかったものとしての再スタートです。

 で、それを示すためもあって「水元 光」の名前が「皆本光一」に変更されてます。本当言うとネームを大勢の人に見てもらったら、「みずもと」と誤読されることが多かったので…っつーのが一番大きな理由ですが。「光一」は某有名エスパー漫画の主人公「浩一」からの引用でして、つまりチルドレンの三人は、まったく言うことをきかない「みっつのしもべ」であるという…ま、どーでもいいか(笑)。

 さて、この作品、かつてないほど入れ込んで描いてます。しかしそれがウケるかどうかというと、実は全然自信がありません。もともと「チルドレン」には週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反があり、そこんところでこの数ヶ月すったもんだしてたんですが、結局その問題はほとんど改善されてないままなんですね。要するにもう、企画が最初に持ってたものを徹底的にブラッシュアップしたというだけで、文法に歩み寄るのは放棄。強気なわけでも投げやりなわけでもなく、今回は本当にそれしかないという結論なのです。まーこの時期にこの企画と出会ってしまったというのがなんかの運命なんでしょう。少なくともワタシと担当はいい作品だと思ってますので、一人でも多くの読者に同じように思ってもらえたらいいなあ。

 ところで、上図はチルドレンの変身グッズ(笑)。こういうものがあると出動するときに演出上のテンションが上がるという、ただそれだけの理由で採用しました。けしていつか商品化してもらえたりなんかしたら莫大な金が手にはいるかもしれないとか、そういうよこしまな気持ちで描いたものではありません。…ウソです、ほんの少しは思いました(笑)。でもこれ、「ESPリミッター」といって彼らの超能力を抑える装置なんですが、抑えてもそこそこの力は出る上に自分ではずせるのであんまり意味がありません。才能というのは抑えきれないなにかであって、一歩間違えると社会不適応の烙印でもあります。そう簡単にコントロールできたら自己実現の苦労も喜びもないのです。ま、そういうテーマを表すシンボルってことで。