05年度 読者便り から  

05/01/15


0501「拝観料公聴会」

いくら世界遺産といっても、この拝観料は高すぎますね。私が97年に行ったときは、55円で入場した券が残っていますが、いつからそんなに高くなったのでしょうか?しかも、そのときはまだ外国人料金と中国人料金の二本立てだったので、中国人はもっと安かったはずです。今年は世界遺産の「九さい溝・黄龍」にでも出かけようかと思っていますが、こんな高い拝観料を取られたらたまりませんね。
(訳者注:55(y)は、55元(yan)であることを投稿者に確かめました。)

このことで思い出したのですが、一昨年行ったヒマラヤのネパールでは、6000m以下のトレッキングでは入園料として100ルピー(1600円)ですが、それを超えると登山料として300万円支払わなければなりません。その代わりエベレストでもどこでも登らせてくれる。80年以降はそういう商業主義になって、それが国の財政を補っているのです。中国もそんな政策を執ろうとしているのだろうか?

「非常都市」

映画の感想は映画を見ないことにはなんとも言えませんが、台湾の独立問題については、台湾自身が決めることだと思います。すなわち、長い目で見て台湾住民が決めることだと思っています。いくら歴史的経緯や経済的利害があっても、外国人が口を挟むことは、民族問題の民主主義的見地である「民族自決の原則」に反するからです。アメリカによるイラクもロシアによるチェチェンもこの原則に反するもので決して成功しないでしょう。またこのことは民族自決によって現在192カ国が世界に誕生し、20世紀における人類社会進歩の最たる歴史的証明でもあると考えるからです。
( 訳者注:私も台湾にいるときはそれが当然と思っていました。日本の政党でそのように主張している所があるのかしら?)

05/01/30

0502「上海の住人が日本名を希望」

今年は戦後60年になりますが、まだ「大地の子」のような立場で悩む人が存在するのですね。日本では今や国際結婚する人も多く、私の周りにもいます。、国籍があればどんな名前でも登記できるのでしょうが、名前を変えるとなるとそれなりの理由と手続きがいるようですね。登記名とは別に、日本名と外国名と両方使って生活しているようです。やがては中国も国際化の中でそうなっていくのではないでしょうか。

「北朝鮮賭博場」

北朝鮮は麻薬で外貨獲得のルートが存在すると日本でも一時騒がれましたが、賭博場ですか、目的のためには何でもやるのですね。それにしても、中国人はどうしてそんなに博打が好きなんでしょう?関係ないかもしれませんが、アヘンに染まって戦争にまでなり(アヘン戦争)、植民地化されたことまで想起してしまいます。

0503「中国とアメリカ人の慈善の差」

この比較で中国を非難するのはちょっと可哀想な気がします。民主主義や人権の発達の度合いだけでなく、個々の経済力も違うからです。中国は大きく変わりつつあるとはいえ、まだ自分の生活を考えるだけで精一杯の極貧層が圧倒的に多いと思うからです。もっともこの筆者は海外にいて最近の成金に文句を言いたいのでしょうが・・・。
因みに、慈善事業になると日本とアメリカでも大いに違うと思います。例えば、企業をとっても、日本では10%以上の利益を出さないと優良企業といえないといわれました。アメリカでは5%以上の利益を出せば、それを社会に還元しないと優良企業とはいえないといった違いです。個人主義の発達した欧米と宗教的な違いもあるでしょうが、日本の大企業を中心にした企業主義は、個人の慈善事業に対する考え方もかなり違い、やはり欧米の方が進んでいるのではないでしょうか。
ところで”ギニ係数”って何ですか?どういう係数ですか?ひょっとするといつか「比較社会学」の講師をしている中国語の先生が言っていた係数のことだろうか?いくら以上になると革命が起こるとか言ってました。もう少し聞いておけばよかった。

コメントに社会保障、社会福祉に触れられていますが、これはそもそもロシア革命によって社会主義を目指したレーニンが世界ではじめて実施した制度でした。それが大きな刺激となって今や資本主義各国にも広がり、日本でも戦後憲法で国の義務として明確にされています。でも日本はGDPからみてヨーロッパ諸国に比べかなり低いといわれてます。かって旧ソ連は教育費もただ、医療費もただと聞いて、いいなーと憧れたものですが、ソ連が崩壊した今のロシアはこの点どうなっているのでしょう?詳しいことは判りませんが、2000年にロシアを訪れたとき、ガイドにいろいろ聞いてみると、今ではただではないと言ってました。私の高校の後輩の直木賞作家・船戸与一から「ソ連が崩壊して今のロシアはマフィアが支配しているから気おつけろよ」と言われてましたので、それも確認しようと思ったのですが、表向きはあまりわかりませんでした。でもどうもそれはある程度事実のようで、経済生活のいろいろなところにマフィアが顔を出し庶民は困っているとか。

・・・地球上に理想郷を作ろうと出発した旧ソ連が経済的にも破綻してマフィアの理想郷になったとは何たる歴史の皮肉か!(ちょっと言い過ぎかな、この言い方は。)・・・
「日本は社会主義だ」と言った笑い話がありますが・・・そのソ連が崩壊して実態が明らかになるにつれ、今では社会主義の名の下に「計画経済」を標榜していたが、実態は「統制経済」で、国民の消費生活を統制したり画一化したりして、国民生活をなおざりにした合理性のない計画を官僚的・命令的に実施して、国民の強い批判の中で破綻したと言われています。・・・・

「天安門時代は過ぎ去り、田紀雲氏の花輪が祭壇に」

1/20中国語の王先生(女性)は趙紫陽の死を悼み、「今の温家宝首相は彼の部下だったのに何故ちゃんと葬儀をしないのでしょう?政治家は難しいですね」と言って歎きました。それを聞いて当時のことを思い出しましたが、あの時はそれより30年前の日本の安保闘争と比較して何が違うのだろうと考えさせられたことを覚えています。「平和的な運動を武力で弾圧したことが民主主義に反する暴挙だった」と歴史的に再評価され、彼が名誉回復されるのは何時のことでしょう。
コメントに「計画経済は反科学、反人間的」という表現がありますが、これはどういう意味ですか?ちょっと誤解を招きやすく気になりますね。そもそも計画経済とは何でしょう?物の本によると「資本主義の無政府性を克服して計画的に経済活動を行うこと。すなわち生産手段の社会化によって国民の要求や社会の必要に応じて意識的計画的に生産・分配を行い、経済の発展と国民に豊かな生活を保障するのが、本来の意味での社会主義的計画経済」とあります。経済に計画性を持たせるのは決して悪いことではないと思っています。市場経済の資本主義先進国でも今では過当競争の無政府性による恐慌を恐れ、国民に多大の被害をもたらすことを防ぐために、国家の関与によって計画的に生産調整などを行っているのは当たり前になっています。例えば日本でも通産省の調整の下に鉄鋼による年間の粗鋼生産量を計画的に決めていますが、これをやらなかったら弱肉強食の競争の結果、新日鉄だけが残ったかもしれない。それによって他社の労働者は路頭に迷うということになるわけです。かって旧ソ連の議員がこのような日本を見て「日本は社会主義国だ」と言った笑い話がありますが・・・
・地球上に理想郷を作ろうと出発した旧ソ連が経済的にも破綻してマフィアの理想郷になったとは何たる歴史の皮肉か!(ちょっと言い過ぎかな、この言い方は。)・・・
「日本は社会主義だ」と言った笑い話がありますが・・・そのソ連が崩壊して実態が明らかになるにつれ、今では社会主義の名の下に「計画経済」を標榜していたが、実態は「統制経済」で、国民の消費生活を統制したり画一化したりして、国民生活をなおざりにした合理性のない計画を官僚的・命令的に実施して、国民の強い批判の中で破綻したと言われています。・・・・

コメントに「計画経済」の本来の目的と現実が何故変わったか、とありますが何故でしょう?研究者でもない者が確信的なことは到底言えませんが、あえて見解を述べるとすると、理想と現実の違いと言うか、理論と実践の違いと言うことになってしまうかもしれませんが。若いころ理想に駆られてマルクスの文献を読んだとき、彼が述べているのは「それまでの資本主義を分析して社会主義に到るのは、政治的民主主義も市民的民主主義も達成した発達した近代国家が最後に経済的民主主義を達成して、すなわち生産手段の私的所有を打破し社会的所有を達成してはじめて切り開くことができる。そこで始めて搾取のない自由で平等な社会が展望できる」と提起していたと思います。しかもそこに到る道筋については歴史的現実の制約から、それは後世に託して何も述べなかったというのが定説だった思います。
しかし、歴史はマルクスの予想に反して、当時先進国でもないロシアで彼の理論をよりどころにレーニンがロシア革命で社会主義を目指した。その後後進国の中国も毛沢東によって続くというのが現実の歴史になったということでしょうか。「世界を震撼させた10日間」というアメリカの記者による有名な本がありましたが、「そのとき歴史が動いた」20世紀の大事件(大実験)だったことは事実だと思います。勿論その後の指導者にもよると思いますが、如何せん現実との矛盾は克服できず、歴史の紆余曲折は世の常というか、大きな歴史的事実として教訓を残して現在に至っていると思っています。
従って現代の中国は市民的自由、政治的自由という民主主義も達成してない、その基礎となる経済的生産力も低い(今大きく変わりつつあるとはいえ)、社会主義社会に至る条件は何も揃ってない、そんな段階でもないと見ています。だからソ連と違って社会主義国と名乗らず人民共和国としたのではないか?(これはちょっと穿ち過ぎかも)。いずれにしても、いつまでも一党独裁では国民の英知は活かしきれないと思います。今後どう舵取りをしていくのでしょう。社会主義社会までは100年掛かるといってるようですが。
ある意味では過去をこのように振り返るのは容易なことかもしれませんが、現実はそうは行かないと思います。貴殿も「ともかく先ず事実を知ることから始まるのでは」と指摘していることにまったく同感です。私も「物事は事実をありのままに見ることから始まる」と思っているからです。
ですから中国の訳文情報もひとつの現象としてありのままに受け取っています。それに対するコメントもひとつの問題提起と考えています(たとえ見解が違っても)。それによって意見を交わし、認識を広げ、また深めることができるのではないでしょうか。これはまた意義ある楽しいことだと思っています。
それでは今の中国はどうでしょうか?ソ連、東欧の破綻を教訓にしてか市場経済を導入し、市場経済を通じて社会主義へと言っているのでしょうか、現状は混合経済の様相とも言われ、どうなっていくのでしょうね。それにしても近年の中国経済の発展はすごいですね。もう何年も高度成長が続いている。発展と同時に矛盾も激化している。最近の新聞によると日本の対中国貿易量がアメリカを追い越して最大になって、日本の経済界も見方が変わってきたとあります。こうなってくると中国との関係は他の分野も含めてますます目が離せなくなってきますね。何しろ中国は広大で複雑で変化も激しく、情報も見解もまったく反対のものから多種多様です。したがって素人が変な見解を述べると的外れになり笑われそうなのでこの辺で筆をおきたいと思います。

訳者
 「計画経済」の本来の目的と現実が何故変わったのか、しかもソ連も中国も同様に非人間的・反科学的になってしまいました。ソ連の場合、崩壊時には国営倉庫には半製品が山と積まれ、しかし大衆には何も行かない、と言う現実が出ました。ソ連の農民の計画経済による悲惨さを描いた小説も出ています。
ベトナムもアメリカから独立後「計画経済」を採用して、国民は国営企業の製品を買わず、直ぐに自由市場を取り入れました。何故国民の要求に添えないのか?
その理由を次世代の人達が研究するでしょう。私の翻訳がその研究に少しでも役立てば幸いです。とにかく先ず事実を知ることから始まるのでは。
 私はこの4年翻訳を続けてきて感じるのは、中央に権力を集めて上から大衆を救済するという発想が巨悪の一因と思います。他にもっと大切な理由があるかも知れません。

05/04/11

 中国の友人より転送 :
「中国で流布する反日メールの内容」
皆様
インターネットで流される「反日メール」をそのまま翻訳してお見せします。今まで中国側の6人からこのメールを送られてきました。この6人は、僕と同じ世代で中国のマスコミ関係者です。地位は、テレビ局のPと新聞社の編集長、そして会社の重役です。彼ら(女性もいる)はデモに参加しないが、メールに賛成しているようです。これは、中国の現状です。-

全国人民への提案書

5月1日から6月1日までの間、日本商品を買わないよう、すべての中国人に願いたい。なぜ、時期を一ヵ月後に定めるかというと、この通告を気骨あるもっと多くの中国人に知らせたいから。国産商品に興味なく、日本商品に愛着強い人々に対しても、5月の間にだけ、そのような愛着を抑えて、「抵日連盟」(※ 日本商品抵抗連盟)の日本商品抵抗運動に協力するよう強烈にお願いしたい。

今現在の現実状況からみれば、すべての人々に徹底的に日本商品をボイコットしてもらうことは無理だろう。しかし、ある程度の期間中に、すべての中国人が完全に、かつ徹底的に日本商品を拒絶することが実現可能だと思われる。だからこそ、今に行動をして、まわりの更に多くの親戚、友人、同学、同僚にこの知らせをしよう。全世界の中国人のパワーを集合させて、醜い日本に対する厳しい一撃を与えよう。

日本商品ボイコットが一つの戦争だと思えば、5月は一つの戦役となるだろう。行動に移せば勝利は収められる。

日本の松下という会社のある重役が、「我々が靖国神社へ行かなくても、韓国人は我々の商品を買ってくれない。しかし、我々が如何に靖国神社を参拝しても、中国人は我々の商品を買ってくれる」と言っていた。これはまさに、中国人たちを淋しくさせる一言である。

100元の日本商品を買ったら、日本政府に5元の利益を提供することになり、日本の自衛隊に10個の銃弾を多く製造させ、反中の教科書を8ページ、より多く印刷させることになる。
・・・(数行、文字化け 削除)
この通告を20人に送って頂こう。中国を支持し、日本商品をボイコットしよう。利益が戻らなくても、これは貴方の義務でもあるじゃないか!
中国人であれば、この通告を次ぎの人に知らせておくれ!感謝している。

05/02/02

1. 「四川省:警察の倫理改革条例 04/04/01 南方週末

 曹勇 四川省公安部に今年新しく任命された部長、周永康は規律改革の新条例施行に頭を悩ましている。」
という記事がありましたが、下記のように、周永康は四川の書記から中央の公安部長に「転任」したはずです。この部分は誤訳?
http://news.xinhuanet.com/ziliao/2002-03/04/content_298986.htm

  訳者注:このHP に掲載されている人は現在65歳です。私の記事の人は写真があり、30代ではないでしょうか、まだ若いです。つまり同姓同名同役職名で別人です。投稿者には写真と本文を送りました。

2. >更に「天安門事件で死んだのはゼロであり、ただ学生が警察の車に惹かれて傷を負っただけだ」>と言う嘘を北京市長の名前で配布しました。
今回の貴記述ですが、実際の死傷者数はどうだったのでしょうか?可能なら、ご教示くださいますよう

 訳者
 私は全く分かりません。
 先週発行の「週刊朝日」に台湾に逃げた活動家が対談していて、それには数千人と書かれています。
 また google で検索したところ、200人から2000人というのがほとんどです。
昨年の6月4日前後には現場の遺体写真がいくつも掲載されていました。でも今は見あたりません。
 息子を亡くした家族の中には国際裁判に訴えたいという人もいるとか聞いたことが有ります。でも誰と誰が死んだのか、その実体を調査することは、現在の政権が続く限り不可能でしょう。 

05/03/12

 ”「 劉少奇の晩年」

を読みました。
久しぶりに劉少奇の名前を眼にし懐かしく思い、老百姓の思い出話をします。
私の昔の知り合いに清華大学で紅衛兵をしていた人がいます。

清華大学井崗山兵団(有名な紅衛兵組織)による王光美批判闘争大会が1967年4月、清華大学構内で行われた。ピンポン玉の首飾り姿で王光美が紅衛兵に批判された。

私; 可哀相なことをしたもんですね
元紅衛兵; もっと可哀相な人が大勢いた。
(昔を振り返る様子だったが多くは語らなかった)

それ以外の文革時の出来事をいろいろ尋ねたら、何でそこまで知っているのかとビックリしていた。

05/03/21

3月から南方週末を拝見しております。
中国の様々な問題の取り上げ方が暴露、告発調ではないので読んだ後も胸が悪くなりません。
取材側の悲惨な目に会っている人達への思いやりも伝わってきます。

私は団塊の世代の大阪在住の主婦です。紅衛兵の時期、学生でした。
楽しみにしております。

05/04/01

訳者
前回翻訳した記事で、「子供の引き取り関係の裁判」に関係している人の話を聞く機会がありました。日本では親の「心身傷害」について、全盲の両親でも子供を育てている人が居るので、裁判では「傷害」については「判断条件」に取り上げないそうです。

 以下は読者からのメールです。
1.
南方週末、興味深く拝見しました。以前、大連の外語専門学校で勉強中の頃のメールを拝見、中味の面白さと同時に文章の上手さで印象に残っています。「南方週末」拝見できるのでしたら読ませて頂きたいと思います。

2.
最初のメールの後、抜粋記事すべて読んでみました。
2002年の農村のいくつかの記事を読んでいると涙がでてきました。
Eネットめぐりをして3年半初めてでした。
文革のときと同じで隣国なのに情報はヘンですね。

05/04/15

 転送します

中国情勢について、こんな報道があります
こういった記事は日本のマスコミはほとんど報じません
英字紙や香港や他の国の中国系のメデイアなどには載っています
中国の農村の惨状は目を覆うばかりです
大都市でデモをしている若者たちはエリート層で政府の高官の師弟が多いのです
今回の「反日デモ」では警官は何もしませんでしたが、生活苦や公害で立ち上がった農民には軍警が激しい弾圧をしています
中国の若者よ、“反日”活動などやっている場合か、、、
農村に拡大する反政府暴動は「黄巾党の乱」と様相が似てきた、、、
*************************
「大規模衝突は、公害、環境汚染が元凶」

04年10月、重慶の暴動は市内の萬州区でおきて五万人が暴れた。主体は三峡ダムで立ち退かされた農民達の、スラムに流れ込んだ生活苦の人達だった。

同年10月下旬、四川省漢源県でおきた15万人の大暴動は、漢源ダムで立ち退かされた農民が立ち上がった、生きるか死ぬかの必死の抵抗だった。この暴動は数十人が死んだと言われるが、爾後、現場は戒厳令が敷かれ軍が投入されているため、まったく事情がわからない。
まるで劉邦が決起した黄巾党の乱のごとし。
折江省東陽市は北に歌山鎮、南に画水鎮、別名「歌山画水」といわれた。
風光明媚、水墨画にも描ききれない美しい場所だった。人々は自然を愛し、環境に親しんだ。
この環境を破壊したのは四年前に新設された化学工場の廃液と煙突である。
自然環境を享受してきた村人に異常な病気が蔓延しはじめた。東陽市郊外に急造された「竹渓工業団地」から汚染された廃液が流され続けた。
なかでも悪質なのは染料工場、化学肥料、悪名高い企業は「東農化工有限公司」という。農薬製造の大手だが、利潤をあげて税収に寄与するので地方政府は公害対策をなおざりにした。
この工場の周辺に小学校、中学校が建ち並び、もし事故が起これば数千人、数万人の生命に危機が及ぶと専門誌が指摘した(04年10月16日付け『中国化工報』)。
付近の草木が枯れ、河が異臭を放ち、農薬の廃液が農地を汚し、毒性の空気を吸い込んだ妊婦が奇形児を産んだ。
環境破壊、公害対策を訴えて、最初は老人たちが路上に座り込み、地方政府に抗議を開始した。
3月23日から村人たちの自警団が監視チームを組織してトラックの搬入を見張った。道路を竹網で封鎖し、警察に逆らい、ついに警官隊3000人が導入された。抗議の村人の女二名を公用車がひき殺し、数百名が負傷、うち五名が危篤状態という(「大紀元」、4月12日付け)。
騒ぎはここから争乱状況へと陥った。事情を知った村人五万人が駆けつけたのだ。
05年4月10日、北京や広州では反日デモが暴走をした日である。
激怒した村人らは政府ビルに投石を開始し、公用車三十数両を横転させ、警官とみるや殴りかかった。
大規模な衝突は、こうして公害、環境汚染が元凶となった。
同様な暴動は河南省浚北県、江蘇省盆城県、四川省遂寧市、重慶市合川県、広東省紹関などで起きており、ガンの異常発生などが報告されている。
また4月11日には北京で退役軍人ら1000名が「待遇改善」を要求して西門付近でデモ行進をした模様。これも「反日デモ」の翌日である。

05/04/17

 南方週末の抜粋拝見しました。農村の現状はかなり酷いものですね。
いい面ばかりが報道され、自然その報道によって中国のイメージが私の中にも出来てしまいがちですが、農村部は進歩的な中国から取り残されていることが良くわかります。

「中国に於ける最近の反日運動」の要様の私見拝見しました。全く同感です。「中国が好きな人のメーリングリスト」のメンバーでも、中国人に対しての認識の甘さと言うか、日本の歴史に対する認識の甘さが感じられ暗い気分になります。
 ドイツの戦後処理にも触れていらっしゃいますが、やはり日本より国家としてのレベルが高いと言う事なのでしょうか。
上記MLには多分中国人や中国系の方達も属していると思いますが、ハラハラ致します。

05/04/22

 要さんの最近の中国反日運動への考え

読みました。全面的に同意します。
 私は昨年8月、出身学校同窓会地方支部から扶桑社教科書採択の署名集めが回ってきたとき、アジア諸国との友好をはかるためにこれには協力できない旨、丁重にお断りの手紙を書いたのですが、ここを除籍されてしまいました。今、どちらが真の「愛国者」かハッキリしたと思います。右翼、民族主義者達は、愛国者を自任していますが彼らが動けば動くだけ、日本の国益も国民(アジア諸国民も)の安寧・幸福がますます危険に陥っていることを悟って欲しいものですね。

05/04/23

 非常に興味をもって中国の記事を拝見させていただいております。
翻訳記事の送付おねがいできればと思います。
以前から、中国の政治システムについて、大きな疑問を持ち続けてきました。もしお教えいただけるなら幸いです。
中国では、国会にあたるものとして全人代会議、常任会議というものがあるようですが、これの代表は全員党員ではないとおもうのですが、それでは憲法で規定されている共産党の指導をうけるということは、どのように担保されるのでしょうか。
実際にはありえないことですが、条文的には極端な場合、主席その他が共産党員でないものも選ばれる可能性があるということなのでしょうか。
その場合共産党の指導はどのように一応間接選挙で選ばれた国会相当会議で実現されるのでしょうか。いくら調べてもよくわかりません。
共産党書記長と主席が同一人物にすることで実現するのでしょうか。
共産党員は何千万人程度、片や成人は何億となると思うのですが。
行政府にあたる国務院に全員非党員が選ばれるということも理論上は可能であると思えるのですが。
以上あつかましくも始めてのメールで質問も書いてしまいました。よろしくご教示いただければと思っています。

05/04/27

 26日付け「翻訳5011」拝見しました。その中で「全国人民への提案書」は発信者が社会的に責任ある立場の方々であるとすれば、ちょっと幼稚な感じがしないでもありません。日本商品をボイコットすることにより中国も痛みを受ける訳ですが、そんな事は考える余裕が無い、という事でしょうか?反日の原因として靖国問題は大きなウエイトを占めている様にメディアの報道からは感じますが、靖国神社が彼らに何を思い起こさせているのか?を日本の政治家達は真剣に考えるべきだと思います。
まだ全部読み終わっていませんが、発信者6人が知識人で、また社会的にも中堅的ポストにある人物達だとすれば私の中国観もいくらか変わると思います。

05/ 04/28

 翻訳0511拝見しました。

「エープリルフールの日に無罪出獄」

はあまりにも悲しいお話であると同時にあまりにもお粗末な話ですね。このような実情がある限り中国の国家としてのレベルはかなり低いと言わざるを得ません。投獄された夫、余さんに「どうか残りの人生が少しでも幸せである様」と祈るのみです。

中米印「三国演義」

は読んでいて中国人の自信の程が感じられます。
中米印が「共に勝利する」これは実現しない事を誰もが認める・・・と発言していますが、意味深ですね。
仰せの通り、まだまだ中国の中に「進歩的な文明国」から遥かに取り残されて居る地方や人々が居るのですから(南方週末を拝見したお陰で、それが良く分かりました)お家芸の筈の「平等」に力を注ぐべきではないか?と思います。

05/05/02

 貴HPの「曾希聖の功罪計りがたい」

で、「中国国内で公に大躍進の死者数が4000万人を超えるということが発表されたのは、この記事が始めてではないでしょうか。」(これは03年)とありますが、貴HPの「学校教科書に学ぶ農業生産高」で、高校教科書(1993年)には「四千万人死亡」とあります。
もし、教科書に記述があれば、「4000万人死亡」は93年(またはそれ以前)に公表とはなりませんか。
この関係を教えてください。

*******************

訳者
 教科書には死者の数は書いていません。私が見たのは毎日新聞です。
「世界大戦や大規模天災でも人類史上極めてまれな死者数」と書かれていたと思います。中国でこの南方週末を読んでいる人は少ないでしょうから、その数を知っている人はほとんど居ないでしょう。
 ただ異常な餓死者が出たことを50歳代以上の人が知っているのでは。できればもう一度毎日新聞を探したいとは思っています。

05/05/16

「外国帰りこの100年」

 拝見しました。
中国の要人達で日本に留学された人は仰せの通り多いですね。
それは中国が学問的に日本をはじめ欧米諸国に遅れていたからに他ならないと思います。
日本もアメリカ、ヨーロッパ諸国にかなり留学していますが「効果をどう思いますか?」との質問ですが、日本より優れている領域を目指しての留学については、勿論有効であると思います。
研究部門では日本は世界でもレベルは高いのではないかと思いますが、視野を広げる、国際感覚を身に付ける、等の効果を期待する向きもあるのではないかと思います。
要様のご経験から、中国人の「欧米留学組と日本留学組とで、自国(中国)に対する認識に差がある・・・又はあった」との事ですが、興味深く拝見しました。
自由、とりわけ発言の自由は大切なもので、中国には過去に・・・多分今でも、それが無い・・・事が最大の理由なのではないか?と思います。

私の主人は基礎医学分野でしたが、中国人は高齢の学者はソ連留学組が多く、若手はアメリカ留学組が圧倒的に多かったと思います。日本の学者で、昔ご自分が留学したアメリカの大学を訪ねたら、「中国人の留学生の多さに驚いた」と伺った事があり、中国人の如才なさ、図太さ、逞しさの様なものに、ちょっとした脅威を感じたこともあります。

05/05/17

 「中国東南部に連帯出現」

拝見しました。
毛沢東の共産主義はもっと農民に厚く、また津々浦々まで行き渡っているのかと思っていましたが、農民や田舎の人々は悲惨である事が分かります。
そのような状況の中で、連帯の出現は希望の光ではあると感じました。

私も読みながら、ワレサの事が頭に浮かびましたが、ポーランドの成功は素晴らしかったですね。日本の零細企業にも中国の現状に近いところは、まだ残っているのではないか?と思います。

いづれにせよ、一歩一歩民主的になりつつあるとすれば、中国にとっては勿論の事、人間社会にとって明るい情報であると思います。
中国、と一口に言っても、とにかく広いので想像もつかないほど様々なのでしょうね。

05/05/24

) 党員の公開裁判
2) 農村の妻達
3) 車社会


以上3件共写真のみでしたが、
1)は仰せの通り発言の自由も行動の自由も無いのだとすれば、公開もあまり意味をもたない事になるでしょうね。
2)は農村の男達も大変で可哀想だけど、まして女においておや・・・、と言う事でしょうか。新生中国は日本より遥かに社会的にも、個人的にも女性の地位は高いように見えますが、真相はどうなのでしょうか?やはり農村には封建的な思想が根強く残っているのでしょうか?
 3)は13億の人口が車社会になったら、地球に於ける公害問題が発生するでしょう。現在工業の発展著しい中国は、もはや発展途上国の名のもとに、公害に無関心は許されない事であると思います。

訪日の中国副首相(女性)と小泉首相の会談がキャンセルになり、またもや「靖国問題」が浮上していますが、この問題に潜む根底にあるものを、もっと政府も真剣に考える必要があるのではないかと言う気がします。

05/5/28

 ネットでこれほど濃い中国の情報が得られるとは思いませんでした。業務上中国との付き合いがあり、生の中国を知りたいと常に思っております。
購読を希望いたします。よろしくおねがいいたします.

05/6/15

毎回興味深い記事の配信ありがとうございます。
最近、台湾の祭りをケーブルテレビでみました。台湾はとても祭りが多く、
伝統と信仰が自分達の
拠り所と語る人が登場しました。
幻想的でロマンチックな行事、勇壮な祭り、過激でバカバカしいでも面白
そうなもの。
同じ様な祭りが中華街や長崎にあるなと思ったり。これらの多くは中国本土
から来たとおもいます。

来日中の中国留学生が『日本はとてもお祭りが多い。そして私はとても日本
のお祭りが好き』と言って
いるのも以前読みました。革命で伝統と信仰は破壊
されてしまったのでしょうか?
若者がサッカー場で騒ぐような発散が祭りの代わりになってしまったのかなと。

長い伝統を持つ中国の文化が壊されてしまったという今回の記事に似たものを感
じました。
伝統,文化、信仰の持つ豊かさ、大切さは失うととんでもない損失を長く国、
国民に与えると思いました。

05/6/16

絵を描いてる小生としては、興味深く拝見しました。見解の大半は貴下と同感
です。芸術もその社会の政治状況と無縁ではないことは自明ですが、そんな中でも時代を先取りしていく芸術が存在することも事実と思います。
「毛沢東時代の美術」は政治プロバカンダとしてのみ評価されなかった芸術の不
幸としか言えません。それは虚構の未来しか表現できなかったため芸術が発する息吹が欠けているのでしょうか。墨絵の着色など邪道ですが、そのような表現がないわけではありません。着色を強制され描かされた画家は表現の可能性思っていたかも知れません。真意はわかりませんが・・・。そこに芸術家の苦悩が見えるような気がします
 日本にも戦争への協力を強制された画家が多く居ます。その退廃に挫折した画家も居ます。それらの作品はあまり公にされていません。芸術として評価されていないからでしょうか。評価は別にしても見てみたい気がします。
 信州に二次大戦で戦死した画学生の遺作遺品を展示した無言館という美術館があります。未だ直接には接していませんが作品を雑誌などで見たことがあります。
 若くして夭折した画学生の作品群は、時の政治め戦争を賛美したものはないよ
うです。ただただ周辺を絵に描きつづつたもが多く大作はありません。作品ので
きばえ評価とは別にそれぞれの生きた証としてあるようです。そこに未来の芸術
への可能性を感じます。
 時代に制約されながらもわずかでも未来への可能性を模索している芸術家の真意をいかに見出していくかも大事なことと考えます。そんな意味でいろいろ見てみたいと思います。そんなことを思いました。
 
05/6/17

たいへん興味深いものです.。
私は、フランスに住んでいる日本人です。
前から中国の歴史には興味があり、ワイルドスワンを読み、一時、毛沢東に関するものを 探して読んだことがあります。
今回、知人から大地の子をかりて、読み、30年前がこのようなら、現代はどうなっているのだろうと思い、ネット検索してこのhpをみつけました。
8年ほど前ですが、日本で中国人の鍼灸医師を知り合うことがありました。
その先生は、女性でしたが、私に 日本に来て、びっくりしたのは、テレビで ほとんど裸の女の人が写っていることや、雑誌でも、裸の女の人の写真があるのがびっくりしたといっていました。
中国では、考えられないといっていました。
政治に関する批判をすると、知らないうちに 行方不明になるともいっていました。
日本は自由だと いっていました。
ここでは あまりにも遠い国なので、中国のこの手の報道はでてきません。
香港にいる友達が 商売人は お金持ちになるために、党に入るといっていました。
大地の子を読んで、その意味がよくわかりました。
毛沢東の主治医だった人の書いた本、私も読みました。
書いて3ヶ月後に殺されたとは 知りませんでした。
フランスでも、中国人の移民は とても多く、年々増えています。
学生も すごい多いです。
私の留学時代、クラス20人に中国人は6人以上いました。
現在学生の日本人の話では、今は、語学学校は中国人が あまりにも増えたので 別に中国人だけのクラスを作ったそうです。
私の知っている若い中国人学生は、ほとんど国には帰りません。
20歳以上離れたお金持ちのフランス人と結婚している人も、たくさんいます。
私たち夫婦は子供がいないので、国際養子縁組を考えています。
かなりの時間がかかるのですが、やっと今年になって、書類をベトナムに受理され、この4月にベトナムに行きました。
知人の知人である、人権団体の副会長さんが、私たちの手伝いをしてくれるのですが、彼女を含めて、ベトナム人の知人がみんな口をそろえて言うのは、役所関係はみんな、中国人、共産党がしきっているそうです。
私たちも、これで、かなり困りました。
公に決まっている、国際養子縁組の規律と、実際いってみたのでは、かなり違います。

結局、送られているはずの私たちの書類が、送られたのですが、また、送り主の外務省にもどされ、それが孤児院に届くまで、早くて2週間遅くて3ヶ月といわれ、いったんフランスに帰国しました。
知人のフランス人の大学教師もいっていましたが、彼は共産党ではないので、手紙もメールもぜんぶ政府に、見られているはずとのことでした。
このベトナム滞在時期に、中国の反日デモがありましたが、首相が靖国神社を参拝するのが、いいとか悪いとかを別にして、したとしても、なにかにつけて、中国は、日本側に、文句を言い続けると私は思うのですが。
ここで、ナチスドイツが ユダヤ人を殺したといって、ユダヤ人が、デモをするだろうか?と主人に質問しました。
ありえません。
日本の教科書になにが書いてあるか、私も知りませんが、1965年生まれの私は、学校で南京虐殺のことも、学びましたし、現在の日本で、戦争を、良いものだと判断する日本人がいるとは思えません。
たとえ、子供であっても、日本では 戦争がいいことだと思う人はいないと思います。

日本人である私でも、今の教科書に何が書いてあるか知らないのに、あのデモに参加した、戦争をしらない世代の若者が、今の教科書にどんなことが書いてあるのか、どうやって知ったのかも 疑問です。

昨日の晩、ラオスとベトナムの山中に住んでいる部族のことを ドキュメンタリーでしていました。
彼らは、戦争時は、戦争に借り出され、戦争が終わると、共産党に入るように命じられ、それを拒み、山の中を30年以上、逃げてまわって生活をしています。
彼らの、身を守るための銃は、アメリカ軍やフランス軍がのこしていったもので、弾は3発か5発しか残っていないもです。
国は、山からでてこないと、彼らを殺すと書面にしています。
最初6000人だった部族も 共産党の自衛隊に殺され、今は1000人あまりしかいないようです。
この番組は、フランスの国営放送が取材したもので、今年の2月に取材されたものです。

この取材のあと、国連にこれを報告し、国連側がラオス政府に、この事実を明かすように提示したそうですが、ラオス政府は、そんな部族はいないと返答したとのことです。
昨日の、番組で、年寄りや、若い兵士は泣きながら、私たちを救ってくださいと いっていました。
子供は、病気でもそのままで、毎日の食べ物といえば、植物の根だけだそうです。
共産党である国で、人権が守られている国は、存在しません。
昨日の番組を見ていても、涙が出てきました。
なんとかしたいと思う気持ちでいっぱいですが、彼らのためになにもすることができないのが、とても悲しいです。

05/6/23

「人間関係の重さ」を読むと東洋人の美点とも思えるのですが、
「貸しを作る」・・・それがいつか大きくなって帰ってくるであろう・・・となれば、
いかにも中国人のドライに割り切れる人間性が見えるようで、ウェットな日本人
には馴染みにくい気も致します。然しそのような散文的な感想ではなく「人間
関係の重さ」の前後に潜む現実を直視すると、問題は深刻ですね。
訳者注 を拝見して、知識不足の私は、なるほど、と納得します。

「統計のごまかし」を読むと、そうだったのか・・・と「中国恐るべし」の感もやや
薄らぎます。日本でも、嘗て軍からの情報などは、私の母は嘘である事を見抜いていた様で「又か」と一笑に付していましたが、この様なごまかしがまかり通ると言う事は国のレベルの問題なのでしょうか?
ただ、この様な情報が中国国内で堂々と論じられるとすれば、隣国中国にとって
喜ぶべきことではあると思います。
  
05/6/23

「毛沢東時代の美術を回顧する」 拝見しました。敗戦前の日本も
似たような状況だったのではないかと思います。
つまり一定の思想が芸術を拘束していたのではないか?と思います。
毛沢東時代の美術は、それ故魅力を欠く味気ないものであろうと私
は思います。然し労働者や農民が毛沢東時代の美術によって、鼓舞
され、幸せを感じたのなら、それはそれで許せる面もある様な気がしな
いでもありません。現実はどうだったのでしょうか?

私は勉強不足で、中国に対しても、毛沢東に関しても知識不足です。
今日の翻訳0515を拝見して、毛沢東の能力の限界を強く感じました。

05/6/27

「法院」に関する一連の中国の現状に唖然とするばかりです。

戦時中の日本に於ける「中国からの強制連行」については、
「訳者注」のご意見に全く同感です。
北朝鮮の日本人拉致事件も日本人にとって重大事件ではあ
りますが、戦時中、日本も他国人、特に朝鮮人、韓国人や
中国人に対して、どのような行動や態度で接してきたか、例え
戦争を知らない世代でも、正しい、そして明確な認識を持つ
ような教育をするべきです。
仰せの通り「恥ずべき行為」の認識は私達日本人にとって
重大かつ重要な課題であると思います。

05/7/04


「優位を保てるのか 中国経済」

経済については(も)中々難しく素人の私にはあまり分かりません。
然し、賢明かつ総合的視点からの、国の方策に左右されるであ
ろう事は確かだと思います。
南方週末の李京生氏の記事を読む限りでは、中国経済の総合的
レベルは、いまだ低いのではないかと感じました。
中国の(恵まれた階級を除く)人々の第二次世界大戦以前の暮らし
の現状はどうであったのか?マルクスの社会主義思想無しには救えな
かったのではないか?と感じているのですが、非常に土地が広く、人口
も多いという条件の中で、中国は経済も含めて、どのような方向に進
むのか?
技術部門の一所長の真面目で建設的な問題提起は、中国にとって
好ましい事であろうと思いました。

この記事に対する訳者注、拝見しましたが、日本のアメリカ一辺倒の
国策をどう理解したら良いのか?国民が知り得ない国家間の密約が
あるのか?
「中国蔑視の日本人」は悲しい現実です。気長に教育に力を入れる事
だと思いますが、先ず政治家として、良い人材が立候補してくれる事を
祈りたいと思います。

「中国文化の一方に」
「南方週末」の掲載記事が発端となり「国学院」が設置されたとの事
素晴らしいことですね。この記事から、色々知識を得ました。

訳者注 で「皆さんはいかがですか?」と問題提起されていますが、私も
勿論「教育の重要性」を強調したいと思います。私は日本の教育で欠け
ているものは「哲学」ではないかと思います。また、「人間の良心について」
等の心の問題にもっと力を注ぐべきであると思います。

05/7/05

こんにちは、始めまして。
ヨーロッパ、そしてドイツに住んで30年になる、****と申します。
いつも、大変興味を持って読ませていただいております。

翻訳記事を希望いたします。
ぜひ、お送りくださるよう、お願いいたします。

中国には昔から関心があり、76年に北京へ、そして90年初めに広州を中心に短期間旅行をし、その後は更に目を離せない中国という感じになりました。

私の住むこのデュッセルドルフでも、一昨月に例の対日本中国人デモが中心街でありました。私は日本人の小中学生への指導にも少し関わっている関係上、各家庭への注意連絡などをし、その時は気を揉みました。
また今年に入り、にとても大きなビルに1000ほどの中国企業があふれるほど入り、巨大な中国貿易経済センターとしてスタートしました。ここ15年、日本企業がどんどん撤退する中、異様な雰囲気に変わりつつあります。この町の中国人の数はどんどん増え、将来この町がどう変わっていくのか、とても気になります。

ここで紹介される記事を読み、今回活動を大きく拡張していく経済センターを眺め思うと、その不可解さから取り止めもない不安のような物が沸いてきます。

個人的には、いつか近い将来また中国(今度は東北方面)を見て回りたいと思っております。

これからも、貴ホームぺージが長く続くこと願ってやみません。
がんばってください。