「香港文匯報」08/03/30 
 中国政府とダライラマとの会談を
妨げている5つの障害


 これまでダライラマは2つの手法を弄んできた。1つは非暴力の「自治を要求」で、もう一つはチベット青年会などに独立を焚きつける方法である。それは当然暴力も含む方式だろう。恐らく根本的には中国からの独立を目指してると思われ、それが中国政府との会談を阻んでいる。

 中国チベット研究センターの安才旦氏の分析によると、ダライラマの主張にある5つの障害が中国政府との会談を阻んでいると言う。
 第1。チベットは歴史上も文化面でも独立した国家であった。中国の一部分ではなかった。
第2.中国軍隊はチベットから撤退することを要求。チベットは国際的に「平和緩衝地帯」として存在し問題が起これば国際機関で解決する。
第3.チベットはその形で国際組織に参加する。
第4。国際的平和緩衝地帯は、青海・四川・雲南・等のチベット族が多数居住する240万平方キロの面積を含み、真の自治が行われる。その統治は第14世ダライラマが行う。
第5.それらの地域はチベット族が居住する。

  これらの主張によるとチベットから中国軍隊が撤退しチベットが独自に国際組織に加盟することになり、それは中国の主権が及ばないことになる。

 安才旦氏によると、ダライラマの戦略は3つから成っている。これまでの数十年、ダライラマは国外で生活し、ほとんど成果無く過ごしてきた。1つ目に、「国際平和緩衝地帯」と言う名目で、国内に帰ることを主眼としている。2つ目に「真の自治」と言う名目で政権を獲り、3つめに全住民による投票で「チベット独立」を目指している。

これらの要求は欺瞞に満ちている。例えばダライラマの弟、タンゼンチュイチュエはアメリカの報道に対して「私達は先ず自治を要求しその後中国人を追い出したい」とその本質を暴露している。
 04年、彼等が発行している雑誌上にもチベット独立を明確に要求している。 
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 チベット新聞インターネット版より
08/03/30

チベット人民大会常任委員会は3月29日、チベット自治区民族宗教事務所の主任委員のタンゼンランチエ氏が政治協商会議副主席・ラサ市党委員会副書記・統一戦線部長等の職務を免職した。周辺の人々は恐らく3月14日の騒乱事件と関係しているとみている。
同時に解任された人の名前
 ルオサンチョウメイ:自治区民族宗教事務所主任。