08/01/31 南方週末
広州駅構内で汽車の到着を待つ人々
（２日間、席を守るためトイレにも行けない人達が居る）
”これは「南方週末」に今回の豪雪の記事が幾つもあり、その記事の寄せ集めです。”
貴州省だけで、１月２７日１８時現在、被災者人口１０００万人強、農作物被害３７万ヘクタール、倒壊家屋１６３１軒、経済損失１８億元。
貴州省の首都、貴陽市から印江まで普段は車で１０時間の距離、春節に学校から帰省しようとした学生が７日間掛かっている。
省内を走る高速道路は全て結氷し通行不可能となって、道路上に取り残された車が数千台に及び、人家の離れた道路上で氷点下と闘っている。それは５７年ぶりの大雪だ。
高圧電線鉄塔が損壊し停電となり、３７７万個の携帯電話が使用不可能。
貴州省、湖南省、江西省に出現している広範囲の氷雪は歴史的に見ても極めて希だ。
恐らく全地球的規模の異常気象の一つであろう。
この降雪地域が揚子江以南の広範囲であることが特徴。現在の積雪被害は中国南方で、比較的温度が高く水分が多い雪となり、その重みのため家屋や高圧鉄塔の倒壊が多い。中国の東北の積雪は水分が少なく雪も軽くなり倒壊被害は比較的少ない。
また今回は「みぞれ」が頻繁に広範囲で降っている。「みぞれ」は地表に達すると直ぐに凍結し交通の災害を過激に引き起こしている。
３０００メートル以上の上空には暖気層が有るのに、地表表面が氷点下のために、上空の水滴が地表に近づくとみぞれに変わっている。
昨年３月には中国東北の遼寧省で特大の暴雪が猛威を振るった。それと今回の異常現象は共に地球の温暖化に深く関係しているだろう。全体としては温度上昇しているので、３月以降は気温が急速に上昇する可能性もある。
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訳者注：
揚子江は上海に注ぎ、その南部というと緯度はかなり南になります。平年は気候が比較的高く、冬季でも暖房しないのが普通です。学校も一般家庭でも暖房施設がありません。
私が学んだ杭州では上海と同緯度で、冬の最低気温が１０度くらいでした。
貴州省の首都，貴陽市の緯度は沖縄の那覇に相当します。何故そんな南方に豪雪が。
ついでに言うと、何故日本の新聞はこれを報道しないのでしょうか。
本当に地球温暖化は恐ろしいものですね。
