金正日の長男が改革を提案し海外漂白6年

07/02/10 文学城




 朝鮮最高指導者金正日の長男、金正男が1月30日一人で廈門に現れ、今メディアに追いかけられている。韓国政府関係者の話によると彼が廈門にいるのは確実で韓国の「朝鮮日報」には朝鮮に帰国することなく6年間海外を漂白していると書かれている。
 正男は現在35歳で朝鮮の次期指導者と見なされていた。彼が世界の注目を集めたのは2001年5月で偽パスポートを使って日本に上陸しようとしたときだ。その時パスポートが偽造であることが解って入国を拒否されている。

 彼が何故朝鮮に帰国出来ないかは不明で、有る脱北者の話によると、2000年頃改革について議論をしたことがあり、それが金正日に伝わり、「革命の叛徒」と見なされた。又同じ頃異母兄弟の金正哲と正雲の生母、高英姫(04年に死去)に牽制され朝鮮を離れたと言う。
  それ以降中国に長期滞在しているという。06年1月には北京市の高級料亭や韓国式料亭に連続してその姿が見られている。韓国政府高官は金正男と06年にスパイ罪で逮捕された鄭某という商人と接触したことも解っているという。
 
別の消息では金正男はIT関係に特別の興味を持っており、その関係の事業、或いは検索の営業を始めるために香港や廈門で関係者と会っていたという。
 ただ帰るところを失った人間にしてはその生活はかなり裕福に見える。

 高英姫が亡くなったとき平壌に帰国しようとしたが望みが叶わず、国家安保戦略研究所責任者の李基東氏が言うには「朝鮮内で金正男氏の敵対勢力が強い影響力を持っていることが解る」としている。
 と言うことは次期継承者が誰になるかまだ確定していないことを意味しているようだ。 このことはアメリカで「米陸軍軍事学院戦略問題研究所」で働く高斯氏によっても06年末に同様の状況を分析している。
 高斯氏によると「最初金正男が継承者として有力であったが、金正日は考えを変えて軍の支持が強い二男の正哲氏が有望とみているようだ。だが三男の正雲氏の説も残っている。朝鮮政府高官達はこの方向で動いているのではないか」と指摘している。

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訳者注:
 日本の報道と違うのは「中国に長期滞在」としているところです。それで取り上げました。