1983年ソ連が撃墜した飛行機は
     アメリカのスパイ団が使用


07/02/26 文学城 

 ロシアの「共青団真理ニュース」は、1983年9月1日早朝、アメリカのアングラから韓国の京城へ向けて出発したボーイング747がソ連のサハリン上空でソ連空軍に撃墜され、全世界を驚愕させた事件について報道した。
 アメリカのメディアは269名の一般客が搭乗しており、その内69名はアメリカ人と報道していた。当時アメリカは報復を宣言、世界大戦の勃発とさえ案じる報道もあった。

 この事件をロシア軍事歴史学の研究家、レスニコフ氏がこれが真相だとしてその研究結果を発表した。それによると、これはアメリカのスパイ機で乗客は29名のスパイのみであった。
 
83年9月7日、ソ連政府はボーイングを撃墜したことを発表した。その時の発表によるとソ連領空を深夜に侵犯しながら、航空灯を付けず、ソ連機の応答にも応えなかった。
 当時ソ連領空侵犯は時々存在していたが、操縦士の操作間違いとの理由で、それらは平和的な話し合いで収まっていた。
 だが事件の飛行機はソ連側の警告に対して何の反応もせず、ソ連の秘密弾道弾発射基地の上空を通過しようとした。

 当時の専門家達の推測で謎とされたのは、ソ連が何故秘密基地の上空近くまで飛行を許したのか、何故強制着陸させなかったのかなどだ。
 当時の極東軍司令官のトリチアコフ空軍司令官(後に防空司令官)は最近次の様に述べた。
「私は百戦錬磨の将軍だ。今となって発言にこだわるものはない。あの事件から20数年が経っている。ソ連そのものも今は存在しない。事実を言っても何の問題もないだろう。
 さて、ボーイングが領空侵犯した直後からこちらは事実を把握していた。北米条約機構の情報基地とその関係者の動きも掴んでいた。こちらはボーイングを即時追撃することも可能だった。しかしボーイングを上空での撃墜は地上に大きな損失を与える。海中の核弾頭搭載の潜水艦に当たれば被害は巨大なものとなる。その威力は広島原爆の数倍に及ぶ。もしボーイングをソ連領内に強制着陸させれば、そこには核武装の戦略爆撃機が待機している。アメリカの乗員にそれらを目撃させることは出来ない」。
「ソ連の攻撃を受けた後ボーイングは17キロ飛行し、その後水上キリギリの高さで爆発した。それは専門家の推察によるとボーイング内に仕掛けられた4トンの爆薬による自爆と思われる。ソ連が発射した弾薬は飛行機を破壊させる程の威力はない。」
「その自爆威力は相当巨大で現場周辺には大きな破片は全く発見されていない。」
「ボーイングがカナダのアングラを出発後40分して領空を侵犯している。それはアメリカの偵察衛星が地球上で現地の上空に達する時間だ。その飛行経路には2カ所の弾道弾発射基地がその飛行を防護し、如何なる攻撃も許さないスパイ機であった。」
 
 別の証言はソ連空軍師団長のコアルニコフと飛行機操縦士のオスポウイッチが次のように語っている。
「国防部長の指示が無くても侵犯機を撃墜することは可能です。コアルニコフ少将が撃墜命令を出した。
 最初ボーイングに着陸の命令を送った。次に攻撃する警告弾を発射した。しかしボーイングからは何の反応も出なかった。そしてガソリンタンクを機外に棄て機体を軽くして逃げようとした。こちらは簡単に追いつくことが出来た。その時は領空の境界線上に来ていた。コアルニコフが指揮管理所から撃墜の命令を出し、2発目がボーイング命中した。しかしその弾丸は相手機を傷つけるだけで墜落はしない筈だった。」
「不思議なのは最も近代的装備を施したボーイングが何故長時間領空侵犯したのか、何故搭乗経験の長い機長が基本的な規則を無視して警告に返答を返さなかったのか私には解りません。米・日の地上管制官が侵犯に対して何故止めなかったのか、普通なら誤って領空侵犯した場合直ちにソ連に状況を伝えることが基本です。
 私は自分に許された権限の範囲で行動しただけです。越権行為はしていません」
「ボーイング撃墜後直ぐにソ連は付近の海上を捜査し機体の破片や遺体の捜査をしました。アメリカが近海に仮設捜査基地を設けたので、ソ連もそれを利用しました。艦艇やヘリコプターが多数捜査を始めました。
 私が疑問に思うのは乗員が何名かです。269名とされていますがそんなに多くは居なかったでしょう。ボーイング搭載の電子記録計によると18人から29人の間です。アメリカは269名の小荷物があったと発表していますが、それはアングラの乗客名簿を見れば解ることでしょう。そんなに居ないはずです。

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訳者注:
 この記事もどこかで掲載されているかも知れません。私は初めて見たので訳しました。
 当時はこの事件のためにアメリカと同盟国がモスクワのオリンピックをボイコットしました。
 機長が韓国人で飛行機に乗る前に高額の保険を掛けていたことが日本で報道されていました。


 日本も最近偵察衛生を打ち上げました。国際紛争に巻き込まれなければよいのですが。