砂嵐北京を襲う


06/04/20 南方週末 資料


  春と共に家や大地を黄色く染めた砂嵐



  マスクをする人々






  4月17日北京の早朝



 中国の全体の18.2%が砂漠化されつつあり、その面積は173.97平方キロに及ぶ。その土地に1.5億人が住んでいる。
 1950年代に発生した砂嵐は5回、60年代に8回、70年代に13回、80年代に14回、90年代に23回。
 今世紀に入って01年だけで13回、02年には11回、03年に2回、04年に6回発生している。

 今年に入って北方では降水量が例年の半分近くで地表は乾燥し、土壌の水分が非常に少ない。
 さらに悪いことには気候が高温続きで内モンゴルや新彊の大部分で例年より1,2度気温が高い。冬の氷が溶けると同時に土壌の水分が蒸発を続けている。
 又シベリヤからの強い冷気が頻繁に上空に現れ、砂漠から砂を巻き上げ上空に送り出している。

 中国では、これらによる年平均の経済損失は04年で540億元、砂漠化した面積は2237平方キロとなっている。03年度砂漠周辺農民の平均収入は全国平均の3分の2となっている。
 政府がこれに対する対策として支出する予算は100億から150億元となっている。

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訳者注:
 中国の砂嵐が今年は日本にも何回も来ています。私は4月に横浜の上空が黄色く染まるのを見ました。
 関西ではもっと多いようです。
 そもそもの始まりは建国直後から始まった計画経済で若者の就職先が無くなり、10万人単位の若者が内モンゴルへ送られて山林を乱伐したことから始まっています。
 2年後のオリンピック開催さえ危ぶむ声もあります。
 そしてその災害の程度が大きくなれば日本へも直接影響が出ます。
 今回日本の外務大臣が中国へ出かけて各種公害対策に協力を申し出ています。