8人の嫁が集団失踪

06/3/30 天地報 類志広

 吉林省梅河口市水道鎮の近在で8人の嫁達が親元へ行くと言ったまま帰宅しない”怪事件?”が起こっている。

 現地の村の住人、猿さんの場合はこうだ。

 04年正月雲南省から来た人が「嫁を紹介したい。お見合いしませんか」と話を持ち込んだ。お見合いが成功すれば3000元の紹介料を出せと言う。
 猿海という男性が雲南省の瑞麗市へ行き”雪林”という女性と見合いをした。
 話がうまく進んで、2人は結婚することになったが、そのとき雪林さんが準備金として2.4万元を要求した。その要求を聞いて2人は村に戻った。

 結婚後雪林は数ヶ月に1度雲南省に里帰りし、村へ戻るときには新しい娘を連れてきて村の男性と見合いをさせた。
 
 05年に雪林が里帰りしたときは、「子供が生まれるから1.8万元送って欲しい」と電話が来た。送金したが、そのまま嫁が戻ってこなくなった。

 朱家の場合は支度金に2.4万元要求され、その要求を聞いて嫁を得た。その後雲南省の嫁母が結核になったと言って至急2000元遅れと要求され、それも人からお金を借りて支払っている。
その他の家も同様な要求を聞いて結婚に至っている。

 こうして紹介され結婚した8組の家庭の嫁達は、05年の8月に集団で里帰りし、そのまま戻って来なくなっている。

 猿さんの場合、支度金やその他の緊急の要求で多額の借金を抱えている。雲南の嫁をもらったどの家庭も裕福な所はなく、どこも借金で嫁の要求を受け入れてきた。
 現在5つの家庭が警察へ届けている。警察が調査中だ。
 

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訳者注:
 梅河口市は中国東方の吉林省にあり、雲南省との距離は日本列島の1.5倍くらい(約2000キロ)離れています。おそらくそれだけ離れているのでこの事件?は可能だということでしょうか。
 日本人と結婚した、同じような詐欺のような事件が報道されていますが、その裏にあるのはやはり日本人の想像を超えた貧困ではないでしょうか。