広州市はバイクを禁止

06/11/30 南方週末 翁渉
 
 07年1月1日から広州市はモーターバイクの運行を全面禁止。
 このバイクで生活を建ててきた人達はどんな事になるのか。

市の資料によると1978年の登録台数は3833台。それが04年には100万台を突破している。ただし無登録の台数はこれの4倍に上ると見られている。
 
 中国全体でモーターバイクの使用を制限している都市は35都市に達する。しかし完全に禁止するのは広州市が最初だ。
 これは市民生活にとって巨大な影響を与えるだろう。

 広州市にはバイクに客を乗せて運ぶ商売人が10万人いる。彼等も今後はその仕事が無くなる。

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 狂犬病ワクチンは何故売価高騰

06/11/30 南方週末 蘇永通

 06年に首都で犬に襲われた人は10万人を超える。今は気温が低く誰もが厚着で、それが犬が噛むのを少しは防いでいる。
 現在の狂犬病ワクチンの売価は輸入品で350元、国産品で215元。 

 昨年国内で狂犬病にかかった人の数は2500人を超える。これは印度に次いで世界2番目に多い。

実際の被害者は農村に多く、ワクチンを買うお金がない人がほとんどだ。

予防アクチンの生産工場は、例えば遼寧省の有る公司は8000万元の純利益を出している。工場出荷時は128元でその売価を215元にするよう指定している。
 これは何処の工場も似たり寄ったりで、市場価格を出荷時の約2倍から7倍に指定している。
05年から始まった政府のワクチン管理条例があり、その許可を取っている数量は100万人分だが、、市場には300万人分流れている。この偽の薬を業界では「クーロン」と呼んでいる。
 
 将来は国家が国民の命を守ると言う考えで薬価を統制する必要が叫ばれている。 
 
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 訳者注:先日テレビで中国映画があり、主要なテーマは狂犬病対策でした。
 中年の男性が飼っている犬が予防接種を受けていないとして公安に没収されます。その男性は、良く考えてみればこの世で自分になついてくれるのはその犬だけだったと、犬への想いが募り、買い戻しに奮闘します。
 しかし狂犬病予防接種は年収の半分掛かることを知って不可能というわけです。
 社会主義中国の映画としては実にリアルな製作で、庶民の生活が良く分かり良い映画でした。