巨大な腐敗分子を国際協力で逮捕


04/04/22 南方週末 芦栄

概略:
 中国銀行広東省開平市の銀行長、余振東が
約4億余米ドルの巨額な中国のお金を持って米国に逃亡。彼はそのほとんどを香港経由でラスベガスに送り、賭博場で設けた風を装って運用するつもりだった。
 中国は2001年より、全国の銀行資産をコンピュータ管理する作業の結果、この巨額な資金の不足が明らかになり、それが開平市から消えていることが判明し、銀行長の犯罪が見つかった。彼は香港に架空名義の口座を256個も作っていた。
 
2001年より、「中国・米国刑事司法協力協定」が結ばれ、今回それが適用された。
 今年の4月、米国で入国違反で拘留中の所を、4月16日中国に引き渡された。
 米国ではすでに刑期が12年と決まっており、両国の司法協定では返還後もこれを超えることは出来ず、拷問も出来ない。本来中国の法律から行けば死刑を10回以上行う必要がある。
現在中国が結んでいる国際的司法協力はタイ、モンゴル、ラオス、フィリッピン、南アフリカなどで、高級腐敗幹部が約4000人その他の国に逃げている。