国内を見渡すと
 南方週末  03/09/04

1.人民日報 投稿者:士心 9/2

 山西省河津市労窓頭村の村議会選挙に於いて 、数名の立候補者が「もし当選したら、お礼に皆様に金銭でお礼をします」と言って回った。このとき約束した金額の合計は230万元に達した。
 この当選者達は「俺は決して上の権力者にお願いしたのではなく、自分の力で出来ることを約束したまで」と言って、すましている。 こうして民主主義を踏みにじったような人が今当選して祝杯を挙げている。

2.国家的利益で強制立ち退きなら何事も出来るのか
 新浪網 投稿者:岳建国  8/30

今各地で強制立ち退きが行われている。しかし立ち退きの住民には少ししかお金を回さず、しかも立ち退く先がまだ決まらない住民にお構いなく、建物を取り壊している。
 壊す方は国家的利益優先と大声で威張っている。「全体のために個人が犠牲になることは仕方ない」とのことだ。
 しかし国家とは何か?国家は一人一人の個人が集まったものではないのか。庶民が集まって国家となる。庶民が居なければ国家は存在しない。不合理に庶民の利益を無視し、その存在を圧殺していく方法は、すなわち国家の存在、言い換えれば国家の利益を犯しているのではないか。国家も庶民もお互いの利益を守り有ってお互いが存在できるのではないか。 
 この国では、今誰も個人の権利を主張出来ないが、これでは国家の存在の意味があるのだろうか。

 訳者注:
 2008年オリンピック北京開催を控えて
、中国全体と言っていいほど都市改造が行われています。北京周辺では旧い建築物が無惨に壊されています。(この記事も以前載せました)
 そのときの住民の立ち退き命令の早いこと、その個人の権利を無視することの強烈なことは、今や世界的に有名となっています。
 大連にいたときも近くの食堂街が壊されましたが、住民は命令を聞いて3月以内に立ち退きだと怒っていました。
 建物を壊すときは、青い囚人服を着た人達が大勢やって来て建物を壊します。監視している公安の人は銃を持って彼等を見張っています。 
 この投稿の意見が、新中国建国後の政府の基本的な後退性、保守性、非民主制、人民の利益無視の姿勢を突いています。それ以上の、社会主義の本質を表して居るとも言えるでしょう。