「さなぎ 」
大杉 涼
ジョイフル山新下館店に日用品を買いに行ったら、かぶと虫のさなぎがうず高く積まれていた。
プラスチックのケースに入ったさなぎは、あめ色で、とっても美しい。
6本の足をくっと縮めて、微動だにしない生命体。
この曲線美をフラクタルやらカオス理論やらで説明してみろってばてば。
で、俺はふと思った。
人間もさなぎになればいいな。
今までずーっと暮らして来た人間の姿は実は幼虫で、これからしばらくの間はさなぎになる。
ある日、びりっと背中が割れて・・・
何がでてくるんだろうね。
わくわくするね。
希望的観測だね。
おとぎ話だね。
ほんとにそうか?
よく考えてみれば、このところ子供の数がやけに少ない。
出生率が低下してると言うが、なんで低下すんの?
会社の隣の結婚式場なんか、連日連夜、超満員。
押すな押すな、はい、整理券持って並んで下さーい!だぜ。
俺は思うね。
政府は隠してる。
さなぎがぞくぞくと産まれている事を・・・。
あなたの家の奥さん、さなぎ産んでませんか・・・?