「少年 」 大杉 涼

少年の心は
ひこうき雲
ひとすじの直線
青い空に
引いてはすぐ
にじんで消えてゆく
また引いては
また消える
そう
このときのまま

少年の心は
セルロイド
貝の模様の筆箱
いつしか
土に埋もれても
土に融けることはなく
そう
あのときのまま

少年の心は
電話のベル
いつでもけたたましく
わかっているのだけど
ふいを衝かれてしまう
そう
わからないまま

少年の恋は・・・・・

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