山桜

1997年
紙、鉛筆
56×76cm

近くの目白山公園の山桜です。 ものすごくねじれてひんまがっているのは、おそらく落雷の直撃を受けたからだとおもいます。つまりほとんど一度死んだものだと思うのです。でも死なず形はかなりゆがんだけど再び成長を続け春には白い美しい花をさかせます。 前の楠はものすごく恵まれた環境で美しく育った木でした。でも瀕死の傷をおいながら、そこから生還した山桜もとても美しいと思うのです。 楠と山桜の素描は、2006年の個展で表現したかったことを象徴しているようにも感じます。

山桜

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