わがにくをくらい そこからいでよ

2006年
乾漆、彩色
像部 172x82x48cm

自分のなかで大きなテーマである、等身の裸婦像をようやく作った。
等身の裸婦像は想像した以上に難しく、なかなか出来なかった。初めに作った原型塑造は途中で足首の心棒がおれ、もう一度初めから作り直すことになった。自分のなかで、しっくりくる量や形を求めていくうちに、やはりかなり手足が太く大きく、体躯の厚みもかなりあるものになってしまった。彩色は油彩。テンペラと違い筆跡が残らないとこが、裸には合うんじゃないかと思った。油彩は顔料と油を混ぜて自分で作るのだが、小品で随分練習した。
タイトルには、理不尽な不幸に苦しむ人達に 自分の時間を形にして少しでも救う力になれたらいい。というような意味なんじゃないかと思う。等身像になると作家から自立して様々なものをおびてくるようで、自分で作りながらも判らないことも多い。

わがにくをくらい そこからいでよ



わがにくをくらい そこからいでよ

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