人魚

2005年
塑造、彩色

石粉粘土(フォルモ)に油彩。
フランスのオータンに「エバ」という有名なロマネスクの石彫がるのだが、それに触発されてか横向きの人をつくりたくなった。複雑な形の足を作るより、人魚にしたほうがシンプルで楽しいかなと思った。好きな群青色もふんだんに使えるし、得意ではないのだけど。鱗や襞といったディテールというのを彫刻に持ち込むのは基本的に好きだ。そういうものを取り入れることでより単純化した形が成立する気がする。
横向きの人物のレリーフは、また表現を変えていろいろ作りたい。今回は石粉粘土で作ったけど、木彫などだともっと細かいディテールが出るだろう。素地でそういうふうに素材を変えていくのもやっていきたい。



人魚

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