いずみ

1989年ー2019年
乾漆

三つ編みは、装飾的なディテールが気に入っていた。前の物は固く形態化された表現であったので、今度はもう少し自然な柔らかい表現をしてみた。台と頭部の関係がいまいち決定せず、完成せずに終わった。いまもアトリエに首と三つ編みが別れたままある。
そのうちもう一度手を加えて終わらせてあげたいと思いながら、そのままである。


いずみ




上に書いたように、台と頭部の関係をどうしたらいいのか判らず長い期間アトリエの隅に分解された状態で放置されていたのだが、20年以上の月日が流れてもしかしてこれで良いのか?というよりこれが良いのかもしれないと思うようになった。
「いずみ」とうのはモデルにした女性の苗字ですが、二本の三つ編みと少し細く思えた首を支える支柱が、何か水を循環するようなイメージで「いずみ」なのかもしれないと、すとんと納得して組み立て接着して完成にした。
そして当時造っていた二つの男の首と合わせ3点で2019年久しぶりに個展ができました。
















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