陽・星・木(はりつけの自分)

1983年
鉄、ベニヤにアクリル画

2年生のときの実材実習。日芸は実材が選択で、石、木、鉄の中から選ぶのだけど、一つはやらない物が出てくる。僕は木彫をしてない。このカリキュラムは変えた方がいいと思う。 とにかく講評会で物凄く酷評された。これ以上ないくらい駄目だしされたので、その記憶が強い。 でも改めてみると、なかなかおもしろいと思う。将来やり出すことがいろいろつまってる。自分にとっては意味のある仕事かもしれない。ということで大学の講評会は、あまりあてにならないと現役の学生に教えてあげたい。

作品についてだが、やはり若いときは頭がおかしかったと思う。 自意識は宇宙規模にふくれあがっているし、自分でもおかしさに耐えられないので、そういう自分を張り付けにしようと思った(そういうグロイとこが駄目出しされたのかもしれない)。別にキリスト教とは関係ない。 だけど背景は、ロマネスク美術の壁画かから真似ている。学生の頃から、現代作家とかより古典作品のほうに興味があった。そのせいか、あまり先生方の真似はしなかしったし、日芸カラーにも染まらずにいたと思う。でも確実に、日芸的な思考回路も自分の中にあると思う。

この写真は、大学祭の時の展示写真。日芸の彫刻科はあまり大学祭とかに展示してなかったけど、そういうことも積極的にやった。この作品には直接関係ないが大学前半は、現代美術的なものとか、かなりいろいろな方向を自分なりに試していた。


陽・星・木

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