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清きかな 神々の山は
青きかな そをう つすマムダの海は
昔人の語る声ぞ聞こゆるや
いまわの吐息の さてもめんめんと
水底に消え 土にうもれし者たちが
なげきとあくがれを 風に託した
潮のうねりの底深く 心をうずめ
大樹の幹の歳月に 記憶をとどめ
夜明けの貝のまばたき
はぐくまれし命の よみがえる時
星の明かりを しるべに
小暗き波の背を わたりゆく船あり
南の島の山々を瞳にうつす
白い花をもとめて
あさみどりの海に 船を進めよ
潮風は 心地よき調べをささやき
よせる波は 舷をたたく
舳先は海面を左右にわかつ |
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