資料館概要

 

年譜

 編集子が独自に作成したもので、別項で挙げた文献及び各種公演記録を資料として参照した。

ラ・スカラ

 アッバードが同歌劇場で指揮したすべてのオペラ公演及び演奏会(演奏旅行を含む)を網羅することを目的としている。オペラ公演についてはラ・スカラのオンライン・アーカイヴとラ・スカラ発行の公演記録(La Scala 67-92 Ventisei Stagioni al Teatro alla Scala)を参照した。1960年から1966年までの演奏会については一部しか判明していない、オーケストラのみ(劇場としてではなく)の海外公演が必ずしも掲載されていない、等の遺漏はあるものの、信頼性は高い。演奏会には、他のオーケストラがラ・スカラに客演したもの、即ちイスラエル・フィル、ロンドン交響楽団、ヴィーン・フィル、ベルリン・フィルの公演も含まれている。さらに、演奏会以外の催し(シンポジウム等)でアッバードが参加したものも収録してある。

ロンドン交響楽団

 ほとんどが海外の協力者からの情報に基いているが、このオーケストラとの活動の大半は網羅できていると思われる。

ヴィーン・フィル、国立歌劇場

 ヴィーン・フィルと国立歌劇場の関係は周知の通りであるから、煩雑になるのを避けるため一緒に掲載した。国立歌劇場に関してはは五十年史(Chronik der Wiener Staatsoper 1945-1995)を参照したが、全公演データが掲載されているわけではないので正確な日程や出演者がわからない部分もある。幸い、国立歌劇場のデータベース(インターネット非公開)を検索した人からの情報提供で、かなりの部分を補うことができた。
 演奏会に関しては、アッバードが国立歌劇場音楽監督に就任する1986年以前については正確な資料がない。1986/1987年以降は日本ウィーン・フィルハーモニー友の会の資料を参考にしたが、演奏旅行など詳細が判明していないものもある。

ベルリン・フィル

 1966年以降現在に至るまでのすべての演奏会を、演奏旅行、オペラ公演も含めて収録している。ベルリン・フィル百年史(Einhundert Jahre Berliner Philharmonisches Orchester)、Programmvorschau、Philharmonische Blaetter等を参照したが、直前の曲目・出演者変更に必ずしも対応し得ていない箇所もあり得る。本拠地ベルリン以外での演奏会の一部に、プログラム、出演者等が不明のものもある。

その他のオーケストラ

 アメリカ合衆国のオーケストラは、楽団側の資料を入手できたものが多く、ニューヨーク・フィル、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団に関してはほぼ判明している。ヴィーン交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団については、ウェブ・アーカイヴを参照した。聖チェチーリア管弦楽団に関してはオーケストラ側の資料を参照できた。
 マーラー室内管弦楽団、ルツェルン音楽祭管弦楽団、モーツァルト管弦楽団に関しては、同時進行で活動を追ったので大半は掲載できている。ヨーロッパ室内管弦楽団に関しては不十分である。
 上記以外の演奏団体についてはごく一部しか判明していない。

その他の歌劇場

 メトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立歌劇場、パリ・オペラ座に関してはほぼ判明している。それ以外の歌劇場への出演は、ほとんどがスカラ座音楽監督就任以前のことであり、詳細が判明していないものが多い。 

来日公演記録

 1973年のヴィーン・フィルとの初来日以降、2000年のベルリン・フィル来日公演に至るまでのすべての公演記録を集成。直前の曲目・出演者変更やアンコール曲にも可能な限り対応している。

ユース・オーケストラ

 EUユース・オーケストラ(EUYO)及びグスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラ(GMJO)の記録はここにまとめた。学生オーケストラという性格上、公演は復活祭、夏期休暇の演奏旅行として行われている。演奏旅行のプログラムと公演場所についてはオーケストラ発行の資料で概要はわかるものの、詳細が判明していない部分もある。

ディスコグラフィ

 発売時の曲目の組み合わせを無視して作曲家別に録音した曲とデータを列挙してある。演奏家の許諾を得ていない海賊盤は収録していないが、正規に許諾を得て限定配布されたものや、後から正規に発売されたライヴ録音(ヴィーン国立歌劇場、ザルツブルク音楽祭等の企画によるもの)は、わかる範囲で収めた。尚、曲名が斜体になっているものはアッバードが独奏者として加わった録音である。

文献

 文字コードの問題から、欧語文献と日本語文献に分けてある。いずれも編集子が参照して興味深かったものを列挙しており、網羅的に収録しているわけではない。

(2014年9月13日改訂)

 

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