Avalon Acoustics Eclipse Classic



概要
現在のAvalonのスピーカは全てバスレフになっているが、以前はMonitor、Arcusを除く全てのラインナップが密閉だった。そして、歴代の最上級機種であったOsirisやRadian、Ascentは常に例外であったものの、2 Wayの中型フロアスタンディング・スピーカがラインナップの中核を担っていた。そんな2 Wayモデルの中では最上位にあったのがこのEclipse Classicである。



初代Eclipseとの違い
アナウンスされている限りではツィータと内部配線が変更になっている模様。lmstさんが以前、使用されていた初代Eclipseではツィータのスクリーンの吸着が拙宅のEclipse Classicよりも随分弱かったように記憶している。意匠上の違いとしてはスピーカ前面の下部の所謂「ハカマ」の右側にエンブレムが設けられたことが挙げられるが、Eclipse Classicのあるロットから設けられるようになったもので、購入前に販売店で聴かせていただいたデモ機には無かったものだ。



使用上の注意
最近のモデルでは違ってきているようだが、Avalonのスピーカの多くは底面にターミナルを有する。ケーブルの固定は少々大きめのプラスネジで行うため、スピーカを倒さずにケーブル交換を行うのは、作業スペース・スピーカの安定性の確保の観点から少なくとも一人作業時には極めて非現実的であると言える。加えて、ターミナルのネジの両脇に主に絶縁を目的としていると思われる隔壁が存在し、隔壁によって使用可能なYラグの最大寸法が規定されてしまっているため、例えばWBTのように大きめのYラグを有するスピーカ・ケーブルは物理的に接続が不可能である。なお、Eclipse Classicはバイワイヤ接続に対応しているが、付属するジャンパ・ケーブルは少々貧相であり、シングル・ワイヤ接続を行うにあたっては交換することをお薦めしたい。
上で述べたようにツィータには保護用の金属メッシュ・スクリーンが磁力によって吸着された状態で出荷される。マニュアルによればスクリーンによってツィータの拡散特性が10 kHz以上の帯域において1-2dB程度影響が出るとされている。個人的には外した状態を好ましく感じるが、使用環境においては取り外した状態での設置はツィータ損傷の危険性があるかもしれない。また、取り外し・取り付けの際に誤ってスクリーンをツィータにぶつけてしまったという事故事例もあると代理店の方は仰っておられた。



SEPCIFICATIONS
Driver Complement:
1 inch titanium dome tweeter
8 inch Nomex-Kevlar cone woofer
Sensitivity: 86 dB
Impedance: 6 ohms nominal (5.5 ohms minimum)
Frequency Response: 45 Hz to 24 kHz (+/- 1.5 dB anechoic)
Recommended Amplifier Power: 30 to 300 watts
Dimensions:
Height, 39 inches (97.5 cm)
Width, 11 inches (27.5 cm)
Depth, 15 inches (37.5 cm)
Weight, 95 pounds each (43 kg)

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