2009年のクラシック音楽鑑賞日記


12月29日
全国にごく僅かにいるかもしれないSynergistic Researchのケーブル使用者の中でも更に僅かしかいないかもしれないQuattroの繋ぎ方検討を再開。…誰が読むんかね?ケース4に変更中。結果はまた後日。

12月27日
大掃除の勢いでスピーカにワックスをかけたり。スピーカの標準備品としてワックスがついてきたときは驚いたもんだ。そして現在、部屋がちょっとワックス臭い。

12月26日
Polysicsのキーボードが脱退&バンドが活動休止だそうな。寝耳に水だがそういうお年頃なのかもと思わなくもない。とりあえずはお疲れ様、ということで。

12月23日
Spectralのサイトに新製品の告知が出てた。D/Aコンバータとパワー・アンプが出る模様。DACはさておき、パワー・アンプはDMA-200Sが出ているはずで当初はDMA-250の後継機という噂だったけどサイト上ではDMA-100S/2が消えていたり。ということは型番も近いし、今度こそDMA-250の後継機か?どうであれアンプばっかり買ってるわけにもいかないので、当面は我が家のシステムに一切影響が無いはず。

12月20日
Scar Symmetryの"Dark Matter Dimensions"を聴いてみたら前作より随分ヘヴィ路線な曲が多く、サイバー風味が減退していて戸惑ったり。ヴォーカルが二人になったのは最初は前作までの一人の方がシームレスでいいように感じたが、聴いてるうちにどっちでもよくなってきたかも。どうでもいいことだが、ジャケットのデザインは個人的にかなり好きだ。最近手に取ったCDの中では飛び抜けて格好いい。

12月17日
CDが何枚か。P. Jarvi/The Deutsche Kammerphilharmonie BremenのBeethoven: Sym. No. 9Scar Symmetryの"Dark Matter Dimensions"Transatlanticの"The Whirlwind"Magentaの"Seven"。P. Jarviは今更だけどとりあえず。残りは6 & 2か。Scar SymmetryとTransatlanticは最新盤。前者はヴォーカルが辞めて二人加入したとか何とか。Magentaは某氏の紹介。

12月13日
今週はずっと聴く時間が取れなかったので丸一週間ぶりに聴くと、中高域は少し乾いてて中域は妙に艶があって、とちぐはぐなようで全体としてはそんなにバランスが悪く感じないという微妙な状態な気が。うーん。とかやってる間に新しいケーブルとかが届いている目算だったのだけど、なかなか正式発注まで至らず。むぅ。

12月6日
引き続きQuattroのケーブル組み合わせ試聴中。ケース1の応用でトランスポート用電源とインターコネクトがシングルでデジタル・ケーブルとDAC・プリアンプ用電源がトリプルという組み合わせに。音の立ち上がりや情報量は半ばやけくそな感じすらするような。その代わり、中域の抜けが若干悪いような。何だかんだでどれも一長一短。

12月5日
少し前の話になるが、"2012"という映画を観た。これでもかというくらい無駄に派手な映像の連続で目が疲れるという感も。話自体には特段目新しい感じも無く、何だなぁと思っていたらそのまま終わってしまった。無理矢理な展開とぐずぐずな展開のコントラストが激しいのだけど、前者はうーんな感じで後者は退屈だったりで観ている側の気分としては割と平坦だった気が。ある意味では非常に贅沢な映画かも。

11月28日
CDが一枚。Scar Symmetryの"Symmetric in Design"。Scar Symmetryのデビュー盤。そういや新譜も出てたんだっけ。

11月23日
何となく傾向が分かってきたというか、マルチ・リードからシングル・リードのシールド・ケーブルにするとそのケーブルの色がより濃くなるような感触。ケース1ではインターコネクトであるところのDesigner's Referenceの性格が強く出るのか、何だかやたらと前のめりでハイテンションな感じでキレキレだが細かいところが若干おざなりになってる感も。これはこれでロック系には合いそうなのでしばらく様子見してから次に変更予定。

11月22日
ケース3の音にも慣れたので次はケース1に変更。まだまだ遊ぶ余地があるな。

11月16日
組み合わせとしては大して変わらない気がするので全く期待していなかったのに、これが意外と良好。レンジ感は問題無く、少し艶っぽい感じになったような。最近は若干ドライ気味な方向だったので少し面白い変化。少し様子を見てから次に移行予定。いっそのことQuattroをもう一台追加して全部シングルのシールド・ケーブルにした方がいいんじゃないかと考え中。

11月15日
何か高域が詰まってるようなキレが無いような…。案外影響あるんだな。引き続きケース3をトライ。

11月14日
そんなわけでまずはケース2からスタート。音への影響もさることながら配線経路が容易に確保できるかどうかの勝負になりそうな気もしてきた。

11月11日
そろそろ次のオーディオ的買い物を考えたりしないわけでもないのだけど、その前に整理しておきたいことが。以下、Synergistic Researchのケーブルをヘヴィに使っていない人には微塵も関係の無い話。シールド電源であるところのQuattroには端子が4つあるのだけど、うちにある同社のActive Shielding対応ケーブルはデジタル x 1、インターコネクト x 1ペア、電源 x 3で計6本。端子の数が当然足りないのだが、シールド用ケーブルには最大で3又のものがあるため、Quattro 1台で最大12本のケーブルを賄えたりする。で、現状では

1. デジタルケーブル(シングル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. トランスポート&DAC用電源(ダブル)
4. プリアンプ用電源(シングル)
という接続になっていたりする。このうち4.のシールド・ケーブルはトリプルのうち1本しか使っていないという大人の事情があったりするのだけど、それを加味すると実は繋ぎ方にバリエーションが出てくる。プリアンプ側まで届く長さがあるのは4.のケーブルだけなので、それを制限条件に入れると、以下のような組み合わせが考えられる。
ケース1: 電源をひとまとめ
1. デジタルケーブル(シングル)
2. インターコネクトR Ch(シングル)
3. インターコネクトL Ch(シングル)
4. トランスポート、DAC、プリアンプ用電源(トリプル)
ケース2: デジタル系をちょいまとめ
1. デジタルケーブル、トランスポート用電源(ダブル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. DAC用電源(シングル)
4. プリアンプ用電源(シングル)
ケース3: デジタル系をちょいまとめ その2
1. デジタルケーブル、DAC用電源(ダブル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. トランスポート用電源(シングル)
4. プリアンプ用電源(シングル)
ケース4: ちょっとちぐはぐ?
1. デジタルケーブル(シングル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. トランスポート用電源(シングル)
4. DAC&プリアンプ用電源(ダブル)
ケース5: ちょっとちぐはぐ? その2
1. デジタルケーブル(シングル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. DAC用電源(シングル)
4. トランスポート&プリアンプ用電源(ダブル)
ケース6: ちょっとちぐはぐ? その3
1. トランスポート用電源(シングル)
2. インターコネクト(ダブル)
3. DAC用電源(シングル)
4. デジタル&プリアンプ用電源(ダブル)
…結構あるな(汗)。元の組み合わせが一番合理的に見えるのは気のせいだろうか?来週くらいから一つずつ試してみようとかいう壮大で呑気な企画を検討中。

11月10日
先日の宣言より若干遅れたけれど、真Starlessの試聴放浪記の閉鎖処理を実施しました。長きに渡ってコンテンツをご提供いただき、ありがとうございました>Starlessさん。

11月8日
Argerichのソロ箱の裏に貼り付いていた紙は結局剥がすことに。引っ張ると紙がよれよれになりそうなので糊?がついてる中央部を軸にして紙を回してやったら綺麗に取れた。取った紙は箱の中にすっぽり入る大きさなので、やはり取るのが正解だったぽい。そんなこんなでようやく全部聴き終わったり。CDは持ってなくても演奏は聴いたことがあったりするのもあったが、大きく印象が変わったりすることもなく。リマスタリングされてるらしく音質は好印象。

11月2日
CDが1枚。Niacinの"High Bias"。開けたらケース中央のディスク固定部がばきばきだった。ケースの上側についてるシールの糊残りもあって散々だったのでとっととケース交換。関係無いがHDCDだった。デコーダが無いのでますます関係無いけど。

11月1日
Dragonforceは最新盤を最初に買ってしまい、その後3枚目、そして今回はデビュー盤と出た順と殆ど逆に買ってしまっているのだけど、曲調はさておき音質は如実に悪くなっている(汗)。逆になるよりはよほど正常ではあるけれど。

10月31日
新しく出たKing Crimsonのリマスター盤にはDVD Audioが含まれているそうな。…今更?HD DVDとどちらがより多くの対応機種を世に出してしまっているんだろうとか気にしてみたり。それはさておき、一昨日届いたCDの中ではNightwishがツボ。オケに女声と鬼門揃いだったけどこれはどちらも出しゃばり過ぎてなくて好印象。

10月29日
CDが何枚か。Primal Fearの"Seven Seals"Dragonforceの"Valley of the Damned"Nightwishの"Once"絢香の"ayaka's History 2006-2009"。最後の一枚はやっぱり奥さんのリクエスト。それはさておき、実に7年以上前から当サイトでご紹介している真Starlessの試聴放浪記について、Starlessさんから閉鎖したいとのお申し出があった。かつての人気を考慮するといきなりページを削除というのもどうかと思い、まずはここで告知させていただき、一週間後を目途にサーバ上から削除します。

10月27日
Argerichのソロ箱を聴いているときに気付いたこと。箱の裏の収録曲リストが紙切れで真ん中で貼り付いてるだけでしかもその裏にArgerichのメッセージが。今頃気付いてるのもどうなのか。それにしても、これは剥がすべきなんだろうか?むぅ。

10月20日
アンプが戻って来てからもうすぐ一カ月。今のところ、ランプは切れずにしっかり点灯しているようだ。\100万超えるようなアンプでそんな心配するのも馬鹿馬鹿しい話ではあるのだけど。音は好調でセッティングも特にどうこうしようという気分にならず。

10月17日
Mravinsky / Leningrad POのShostakovich: Sym. No. 7を久し振りに聴いたり。相変わらず音質は最低に近いが鬼神っぷりが凄い。この辺りの時代の演奏がステレオじゃないのは仕方ないけど残念。こんなリマスター盤も出ているらしい。気にはなるが、元が元だし、うーん。

10月14日
そういえば、下のRattleのBrahmsはHQCDだった。どのくらい音質に寄与してるのかとか調べる気にはならなかったり。Synergistic ResearchがRMAFでべらぼうに高価なケーブルを出展してたらしい。しかも箱付き。

10月12日
Rattle / BPOのBrahmsをようやく聴き終わったり。DVDはまだ観ていない。Brahmsの交響曲なんて年に数回くらいしか聴かない気がする程度にしか好きではないけど、そんなことに関係無く凄い演奏だ。BPOは何でも出来過ぎ。まるでフェーダを操作しているかのように音量が、音色が鮮やかに変化するのに不安定になる領域が皆無。殆ど非人間的な領域。生でこんなの聴かされたら堪らんだろうな。恐れ入った。録音はEMIにしては上出来なレベル。演奏に見合うレベルじゃないのが残念なことに変わりは無いがいらいらするほどでもない。

10月7日
CEATECで見たオーディオがらみのもの: 3Dスピーカ、Fostex、JVCとOnkyoのラジカセ、Sharpのサブウーファ、東芝のCell Regzaのスピーカのデモ、三菱のテレビのスピーカのデモ。3Dスピーカは球体みたいなボックスにフルレンジのユニットが大量についていて、それぞれのユニットが演奏者の回りに設置したマイクで収録した音を再生するとかいうシステム。確かに回りを歩くとそれっぽく聞こえるが、肝心のユニットがポータブルスピーカとかでよく見かける逆ドームのちゃちなものなので正面の音が…とか言っても始まらんのだろう。Fostexは無指向性ツィータとか出してた。JVCのラジカセは他の展示会でも見掛けるけど何だか違和感が。Onkyoも参戦してるし。更にもう一社くらいあった気が。テレビ関係は割愛。

10月4日
Dream Theaterの"Six Degres of Inner Turbulence"をSHM-CD盤通常CDの輸入盤で聴き比べてみたり。SHM-CD盤の方が全体を通して分離がいいのだけど、何だかやたらと音が軽い気が。勢いや塊感、色彩感もごっそり無くなってるし。携帯音楽プレーヤ向けリマスタリングか?これだったらマスターはいじらずにSHM-CD化だけした方が良かったんじゃないかなぁ。でも、それじゃ売れないか?じゃあ、SACD化で…もっと売れんか。

10月3日
アンプが戻ってきた途端に仕事がずっと立て込んでしまい、ようやくしっかり聴けた。元の状態に戻っただけなので改めて書くようなこともないし、実際に同じ印象なのだけど、やっぱりDMA-250は音の出し方に遠慮が無いというか言い訳が効かないというか。楽ではないかもしれないけど、こういうすぱっとした音がやはり好きだ。

9月27日
というわけで借りていたパワー・アンプを返却し、DMA-250を受け取ってきた。以前使っていたPassのアンプに比べれば遥かに楽とは言え、ケーブルの合間に足場を確保しながら設置するのはそれなりに大変。インターコネクト・ケーブルを左右逆に繋ぐお約束を経由して無事に音出し。DMA-100S/2でも大きく不満があったわけじゃないけど、やっぱりこっちの方がいいな。

9月26日
そんなわけで借り物のパワー・アンプであるところのDMA-100S/2で聴くのも今日が最後。実に一ヶ月半に渡ってうちに滞在したことになり、音も佇まいもすっかりそれが普通になってしまった。返しに行くのは軽くていいけど、戻ってくるときには倍近い重さになるので腰に注意だ。

9月24日
修理に出していたパワー・アンプについて報告があり、とりあえずランプ基板交換で落ち着きそうな気配。基板にかかっている電圧はデモ機との比較で正常らしく、交換前の基板ではデモ機との比較でランプが熱いように感じられたそうな。熱かったかどうかはともかく、電圧が正常でランプを交換しても切れるということはその間の基板が犯人と見て間違い無いだろう。そんなわけで日曜日に引き取りに行く予定。

9月22日 その2
既にメーカのWEBサイトにも掲載されている通り、Thielの創設者の一人でデザイナーのJim Thiel氏が亡くなられたそうな。うっかりすればうちのリヴィングで鳴っているのはAvalonでなくてThielであった可能性も多分にあった。謹んでご冥福をお祈りする一方で同社の今後を若干心配してみたりしないでもない。

9月22日
Synergistic Researchのシールド用プラグの形状が変わっていた件について同社に直接お問い合わせ。日曜日を挟んで速攻で返事が。しかもオーナーから。新しい端子の方が良いので変えたのだそうな。Quattroの接続ケーブルは新端子用もあるとのことなので何かのついでに買えば安物感全開な変換端子も不要になる。MPCを繋ぐならQLSという同社のタップに繋ぐのがいいけど、Quattro持ってるならQuattroの方がいいらしい。

9月15日
CDが一枚。Polysicsの"Absolute Polysics"。Absoluteっていう響きが何かいい。

9月2日
CDが3組。Rattle / BPOのBrahmsKarajan / BPOのProkofiev: Sym. No. 5 & Stravinsky: Le Sacre du printempsSuperflyのBox Emotions。クラシックがどちらもBPOなのはたまたまではあるが、そもそもBPO、CSO、SFS、Cleveland Oの割合が極端に高いのでかぶっても不思議は無いか。Rattleは噂のHQCD。EMIに多くは期待していないが、某氏によれば案外悪くないとか。Karajanは77年の2回目の録音。60年代にも録音している模様。とにかく録音の多い人なので一度買い出すときりが無い。Superflyは勿論、奥さんのリクエスト。

8月30日
CDが何枚か。MTT / SFSのMahler 8 & 10Karajan / BPOのNielsen 4Karajan / BPOのMozart & Stravinsky。MTTのMahlerはいいとして、Karajanが2枚。個人的には世間の多くのマニアが毛嫌いするよりは好きだが、フリークというわけでもない位置にあるのがKarajan。積極的に買おうという意欲がもう一つ起きないけど買えば損した気にはならないことが多いような。彼のNielsenは結構昔から聴いてみたいとか思いつつ気が付いたら廃盤だったりしてどうにもかみ合わなかったが、今回は縁があったようだ。Stravinskyはついでだが発掘ものらしい。DGからもスタジオ録音が出てたはずだけどそっちもそのうち買う予定。というか、大昔に誰かに薦められたような…?

8月26日
職場で歌詞の聞き取りを頼まれた。ネットで歌詞を拾えるのだが、メドレーでアレンジやらアドリブやらが混ざっているようで全然違って聴こえる部分多々。発音がくちゃくちゃでもはや英語なのかすら分からないようなところは素直に降参。とりあえず聞き取れた気がするところだけ何とか書き出して渡したところ、それでも結構喜ばれた。バンドでやるらしいがヴォーカルの人は大変だな。

8月23日
CDが一組。Heaven's Gateの"Livin' in Hysteria"と"Hell for Sale"の2枚組。ざっと聴いてみたが1枚目は録音がひどすぎて泣ける。

8月16日
地震でずれたのを直しているうちにキレが出てきた気が。そして少し美音系。幻想的な雰囲気は無いので夢は見られそうにない。それはさておき、家電というか具体的には別室のテレビとAVアンプ用にトランスを導入しようか考え中。お手軽なのはノグチトランス辺りか。お手軽第一なので箱無しは却下の方向で。

8月15日
Tower Slimの位置合わせをしつつBlomstedtのSibeliusを聴いてみたり。思いの外違和感のある演奏だった。何でだろう?Blomstedtなので無駄に派手だったりするわけではないし、SFSなのでオケがぐだぐだってわけでもないのだけど。もっとすっきりさっぱりな演奏を想定していたせいかもしれないけど、案外すっきりしてない部分があったり、逆にすっきりさせ過ぎて骨格まで削れちゃったように感じるところがあったり、うーん。Sibeliusにそれほど多くを求めているわけではないのだけど、極端な演奏を聴き過ぎてるのはあるかもしれない。

8月13日
CDが一組。Blomstedt / SFSのSibelius。Nielsenよりは好きでないかもしれないけどそういえばBlomstedtが全集を出していたことを思い出したりして買ってみた。それはさておき、あちこちからご心配いただいた地震だがオーディオへの影響はスピーカが若干ずれた程度。左よりも右のスピーカのずれが大きかったようで、とりあえず合わせてみたものの借り物アンプなのでこんなもんか。

8月9日 その3
肝心の音については明日以降、とか言ってると書くことを忘れそうなので今日のうちに書いてしまうことに。一言でまとめてしまえば音楽を聴くのに何ら問題は無く、それどころか非常に使いやすいアンプだと思う。上位機種であるDMA-250と一対一で比較すれば低域の立ち上がりとか音数が多い場面での捌き具合とか細かい部分ではどうしても勝てないのだけど、音楽を楽しく聴くという目的を達成する点においてはむしろDMA-250より容易に感じる。押さえるところをしっかり押さえているというか、高域の立たせ方や低域感の演出で上手く聴かせるところがあって、たとえばもっと小さなスピーカで聴くならむしろDMA-100S2の方が相性がいい場面もありそうだ。対してDMA-250は何の遠慮も無しに全部出し倒してしまうのでそれを受け止める度量がスピーカと使い手に求められるし、上流の情報量にもより敏感に反応しそうだ。価格帯では上下の関係になるが、満足度についてはそこまで綺麗に割り切れるものでもないかもしれない。例えば、もし私が所有しているのがDMA-100S2だったとしてDMA-250で聴いても完全な敗北感を感じるということは無い気がする。両者を対等な立場で比較して選ぶという場合においてはまた違った判断がなされることもあるだろうし、我が家の場合はそのようになったわけだけれども。話をDMA-100S2に戻すと、修理中のDMA-250の単なる代役以上の活躍をしており、Spectralがプリアンプに2系統のパワー・アンプを繋ぐことを許していればバイアンプでの使用なんていうのも面白いかもしれないと思ったりしないでもない。Spectralはパワー・アンプ単体での使用を認めていないので非Spectralな環境ではプリアンプやケーブルと一緒に導入しなければならないため、少々お薦めしにくいのが難点だ。

8月9日 その2
ロゴランプ切れが頻発することから修理に出したパワー・アンプのDMA-250の代替機としてDMA-100S2をお借りして鳴らしていたりする。修理は担当者が入院してしまったとかで長期戦になりそうな気配も漂っていたりするのはともかく、違うアンプを自宅で聴けるのは貴重な機会であり、そのインプレなぞ。まず持って分かるのはその軽さ。カタログ上もDMA-250の28.1 kgに対して14.5 kgと半分くらいしかないのだけど、これは設置が楽だ。お借りする機種として当初は同じDMA-250というお話もいただいていたのだけど、返却することも考えたらこれはDMA-100S2にして正解だろう。フロントパネルのサイズはプリアンプのDMC-30SLとほぼ同じようで、奥行はヒートシンクの分を差し引いてもDMA-100S2の方が少しばかり長い。DMA-250のようなロゴランプは無く、電源スイッチの脇に電源ONを表示するインジケータがあるだけとシンプル。背面の端子類の配置はDMA-250と殆ど一緒で、電源ケーブルのインレットの位置が異なるくらい。アンプの背の高さが異なるため、箱のついたSpectral/MITのケーブルを繋ぐにあたって箱の支え方をDMA-250とは変える必要がありそう。低くなるので床置きという選択肢もありかもしれない。

8月9日
改めてBlomstedtのNielsenを聴くと録音が結構良くて、そしてやっぱり3番は少々食傷気味。一方でCSOの2番と4番は2番が期待以上に良い演奏。オケの機能性を前面に押し出していて金管とか格好良すぎ。特に好きでもない曲だったけどこういう爽快な演奏で聴くといい曲に思えてしまう。多少粗いところが無いでもないけど、普通に楽しい。それに対してMartinonが振ってる4番は何だか死んだ魚みたいな音がしてる…。アメリカのオケの中でも最もアメリカらしい音のするオケにわざわざヨーロッパの真似をさせようとして齟齬を生じているような、ちっともすっきりしない音に緩急の幅が無駄に大きい解釈が小物感満点でかなりがっかり。こっちもMorton Gouldが振ってた方が良かったんじゃないかと思えたり。ティンパニが格好いいのだけが救い。

8月8日
CDが更に2組。Blomstedt / SFSのNielsen: Sym. Nos. 1-3Gould, Martinon / CSOのNielsen: Sym. Nos. 2 & 4。どちらもNielsen。元々Nielsenは割と好きで、同じ北欧系の交響曲ならSibeliusより好きかも。その中でも3番は一時期妙にはまったことがあって、そして聴き過ぎて食傷気味になったりもした。同じBlomstedtがもっと前にDanish RSOと入れたものを持ってたりするが、SFSとの録音が分売されておらず、既に4、5番を持っていたからという消極的な理由だったりする。4-6番も2枚組で出ていて、4番は輸入盤で欲しい気がしないでもない。Martinonの方は腐ってもCSOなので頑張ってくれるのではないかと淡い期待を抱いてみたり。何故かDSDリマスター。2番の指揮者がMorton Gould。

8月6日
CDが何枚か。Mullova, Abbado / CO of EuropeのVivaldi: "The Four Seasons"Jeff Beckの"There and Back"Dream Theaterの"Six Degres of Inner Turbulence"YESの"Tormato"。Mullovaは気まぐれで検索してたら引っ掛かった。「四季」は多分初めて買ったカセットに入っていて、ヴァイオリンがNigel Kennedyだった記憶が。聴き過ぎて少々食傷気味な曲なのだけど、Mullovaなら聴いてみたい。Jeff Beckはさておき、残り2枚はSHM-CD。Dream Theaterが紙ジャケじゃないのが救い。Tormatoは持っていなかったので比較とかとは無関係。もっとも比較するにしてもアンプが戻ってこないとやる気が出ないのだけど。

8月2日
ちょっぴり工作。用意するものは外径Φ5.5 mm、内径Φ2.5 mmのDCプラグと3.5 mmモノラルプラグ、線材少々、半田小手、半田。モノラルプラグ⇒DCプラグというあんまり見たことない変換プラグを作製する。これにより、先日導入したSynergistic Research Tesla D3におけるシールド用プラグ変更に対処しようという算段。半田付けに失敗したり、極性を間違えたり、途中で断線したり、絶縁が怪しかったりと散々に失敗した挙句、ようやく完成。シールド用ACアダプタであるところのMPCからの出力はDC 24 Vなのに対し、変換アダプタを介したQuattroからの出力はDC 29.5 Vと少し高め。これはMPCがAC 100 V給電なのに対し、Quattroは120 Vなためと推察。割と多めに買ったつもりだった端子を殆ど使い切ってしまい、ぐったりな状況のため変更前後の音の違いとかもう忘れた。とりあえず配線はほんの少しだけすっきりしたのでよしとしよう。そんなことよりももっと大きな変化が現在は起こっているわけだけど、それはまた明日以降に。

7月30日
ちょっと間が開いてしまったけど、ケーブルのインプレの続きで音質編。全体的なベクトルの向きとしては半年前に購入した同シリーズの電源ケーブルHologram Dと似ているようで、やたらと音数が多く、高域が若干ソフト基調。同社の初代シリーズで見られたようなデフォルメとすら言えそうな極端な表現はここのところの同社のトップエンド・モデルでは見られないようになり、極端に言えば全部この路線で統一しても全く破綻することなく音楽を楽しめるバランスになっている。大外れになることは少なそうな半面、「ここだけを何とかしたい」といったピンポイントな要望にはあまり応えてくれない気もする。導入当初は高域がソフトを通り越して散漫な印象を受けるくらい微粒子的なあっさり感でお届けされていたが、2週間ほど経た現在では骨格がようやくしっかりしてきたものの、ハードで切れ味抜群という路線とは少し違うようだ。そういう向きには同社のインターコネクトや電源ケーブルのPrecision Referenceが良いようで、次の買い替え候補の筆頭になりそうだ。交換前のResolution Reference Mk II Digitalが割とキレのある音だったので、現状はロック等ではやや寂しく感じる場面もある半面、アコースティックなソースでは細かいことがどうでもよくなるくらい深々と鳴るのでどういう方向に振るべきか考え中。何はともあれ、総合的かつ全体的に底上げされた感はあるし、接続もしっかりしたこともあって結果的にはなかなか満足している。

7月25日
ぼちぼちケーブルのインプレなぞ。ケーブルはSynergistic Research Tesla D3のAES/EBU。これまで使っていたのは同社のResolution Reference Mk II DigitalのRCA。接続様式が変わり、世代もX Seriesから間に(X2) Seriesを挟んで現行のTesla Seriesとなり、価格帯としては2つくらい上に相当し、ラインナップ上は最上位モデルになる。外観上の特徴は先に書いたようにかなり太く、シールド線の分もあってコネクタよりケーブル部が太いという少々いびつな形状となっている。電源ケーブルのHologram Dと同様に白、黒、金の多重メッシュで覆われており、見る角度によってケーブルの色が変化したように見えるのは少し面白いが本質的な機能とは関係無さそうだ。LEDはトランスポート側に2個とResolution Referenceから倍増。ちなみに電源ケーブルでは同じTesla Seriesの最上位モデルであるHologram Dは1個、前の(X2) SeriesのAbsolute Referenceでは2個、同じく(X2)のDesigner's Referenceでは1個だったりする。太さの割には曲げやすく、極端な曲率にならない条件なら落ち着いて配線すれば繋がらないという程の事態にはならないかも知れない。そしてこれまた先に書いた通り、シールド用コネクタの形状が異なるため、Resolution Referenceではシールド用電源Quattroから供給していたのに対し、D3ではMPCと呼ばれるACアダプタ経由での供給となっていて少々使用条件も異なっている。肝心の音質についてはまた明日以降に。

7月23日
YESの"Relayer"のSHM-CDを聴いてみたり。音源は以前、出たリマスター盤ぽい。そのリマスターのUS盤は我が家ではP-0sのサーボ設定をNORMにしないと読めなかったりするので比較とかする気にならず、単体で聴いた印象だけ。何だか妙に真面目というか折り目正しく響く気がする。これでいいんだろうか?そういえば、リマスター盤自体が賛否両論だったような記憶があるような。とりあえず、SHM-CDだからというわけではないが、こちらはサーボ設定がMANUでも問題無く読める。

7月22日
CDが一枚。YESの"Relayer"のSHM-CD。評価の第一段階はサーボ設定がMANUで読み込めるかどうかから。何でもいいけど非紙ジャケ版も出してほしい。RUSHとかも紙ジャケだな。

7月19日 その2
さて、舞台を我が家に移してオフ会第2ラウンド。新人さんは夕方からご用事とのことで戦線離脱し、sさん、nextさん、ilaさんを乗せて我が家へ。後部座席のilaさんとnextさんは大分議論が白熱していたようだ。これといったイベントも発生せず、無事に我が家へ到着。まずは初めていらっしゃったnextさんから。「うちと似ていて違和感なく聴ける」とのこと。どうやら鬼に襲われずに済んだ模様。続いてsさん。「前回より音のバランスが良くなってヴァイオリンがどうとか言ってた気がするけど気にならなくなった」とのこと。トランスポートの故障でオーディオ中断を余儀なくされていて、「オーディオの刺激が欲しい」と仰られていたが、少しは刺激になったんだろうか?個人的には聴きながら指揮者が誰か考えていて当たったことも嬉しかったりして。最後のilaさんは「前の方が好みだったなぁ」とのことだが、これは予想済み。ケーブル交換後、高域が少々散漫というか芯が無い微粒子状になっているので、多分合わないだろうと思ったがやはり指摘された。私自身もこのままでいいとは思っていないのだけど、もう少し落ち着いてから対応を考えたいところ。何はともあれ、皆さん、遠路はるばるお疲れ様でございました。

7月19日
一部で鬼と恐れられているという噂もあるnextさんが浜松に長期出張中ということでilaさん宅と我が家で梯子オフ。東京からはsさん、静岡からはilaさんが発掘された新人さんが参戦。前回、前々回の渋滞地獄を教訓に今回はsさんが交通手段として電車を選択。全員、遅刻することもなくilaさん宅に到着。今回の私の持ち込みソフトは以下の通り:

さくっと試聴結果を。今回、事前に「テーマはVIOLAらしさ。もっと言えば、Bravoらしさ」という方針で調整されていたと伺っていたが、これまでとは全く違う音色にかなり驚いた。ぱっきぱきに鳴っていたのが随分とまったりゆったりに。それでいてパルシヴな音への過敏とさえ言えそうな反応は相変わらず。その代わり、音場や定位といった空間要素は少々犠牲になっているようだった。相性でいくとShahamのヴァイオリンが一番良かったように感じた。クラシックではLewenthalがBoesendorferではなくおもちゃのピアノみたいになってしまった。割とこうなることが多い録音ではあるけれど…。ロック系ではNocturnal Ritesがどうにもコンプが前面展開してしまって音楽どころではなかったかも。そういう良し悪しを黒白に力一杯に振り分け無いと気が済まないようなはっきりしたところはオーナーの気質が乗り移ってるのか。前回までとは違う音を聴かせてやる、というilaさんの気概が感じられる音の変化で、ここからもう一歩ブレークスルーした、ilaさんの好みと機器の特性が調和した音を次回は是非聴かせていただきたいところ。

7月18日
繋いだ直後はどこの家の音だろうとか思って少々困ったりもしたが、段々落ち着いてきたみたいだ。音はさておき、D/AコンバータであるところのDA924の点灯しているインジケータが全て最上段になるのは多分、大昔にYUさんにAETのケーブルをお借りして以来。入力信号のサンプリング周波数表示は未だかつて44.1 kHz以外になったことがないな。RCA端子も空いたことだし、DVDとかSACDとか繋いでみたい気もするが起き場所が無いな。

7月17日
というわけで、ケーブルが無事到着。買ったのはお馴染みSynergistic Researchのデジタル・ケーブルでTesla D3のAES/EBU仕様。開けてびっくり、先日購入した電源ケーブルのフラグシップであるところのHologram Dと同じくらいの太さ。一応は同社のデジタル・ケーブルのトップエンドではあるが、インターコネクトや電源ケーブルと違って妙に名前がシンプルで手抜きな感じがしてたので少々意外。端子の向きを何とかかんとか合わせて接続。RCAと違って接続の方向に自由度が無いのがこの太さになると結構難点かも。そしてQuattroからシールド用ケーブルを接続…と思ったらコネクタの形状が全然違う。慌てて同梱されているMini Power Couplerを取り出してみると、やっぱり形が違う。これまでのはモノラルピンプラグのような形だったのに、今回のはACアダプタのプラグのような形状に。前に買った電源ケーブルも同じTeslaシリーズなので同じシリーズの最中にコネクタ形状が変わったことになるのか?それともデジタルだけ仕様が違うのか?というわけで、とりあえず問合わせ中。そして、とりあえずはMPCでシールド電源供給中。

7月15日
ようやくケーブルが発送との連絡。ぎりぎりだなぁ。

7月12日
前のめりを通り越して少々野蛮な感じがしなくもない気がする今日この頃。聴いてる曲がではなく、音が。聴いてる曲が野蛮なのは今に始まったことじゃないという説も。

7月10日
CDが1箱。Argerichのソロ集。3000円ちょっとでDG録音が8枚一気に揃ってしまう。そんなに安っぽく売っていいのかとか思わないでもないが、実は一枚も持ってなかったりした身には大変ありがたい。買わなくても何となく一通り聴く機会があったりした割にあんまり好きになれないので購入意欲が微妙に盛り上がらないまま来てしまった。うっかりするとConcerto版も買ってしまうかもしれない。それはさておき、パワー・アンプについては若干進展が。照明系はトランスがオーディオ用とは別になってるらしく、その出力電圧異常かもしれないらしいという普通な回答になった。タイミングを見て預けるということで調整中。預けている間にデモ機を貸していただけるとのお話。どうせ借りるなら…?

7月6日
ランプは返事待ち中。ランプが切れても音は好調。うちにしては珍しく前のめり気味な感じが少々新鮮かも。そういえばケーブルもまだだなぁ。

7月5日
代理店が妙ちきりんなことを言ってきている模様。何だかなぁ。直接本社に訊いた方が早い気がするが、サイトには電話番号しか載ってない。何だかなぁ。あ、FAX番号もあるな。

7月3日
調整の結果、空間の表現はここ最近ではかなりお気に入りに。音調も少々派手な方向。ロックだけがいいかと思いきやクラシックも悪くない。割と面白いバランスなのでしばらくこれでいいかと思ったり。

7月2日
パワー・アンプについて販売店が代理店と協議中。どうなることやら。それはさておき、Towerslimの位置とか角度とか微調整してみたり。それなりに面白い音になってきたけど空間が少々狭い。左右の拡散板の角度を調整して様子見。

7月1日
またまたまたパワー・アンプのロゴランプが切れた…。3ヶ月ももたず。

6月30日
CDが2枚。Redel/Orchestre de Chambre Pro Arte de MunichのBachMors Principium Estの"The Unborn"と。前者はオケ編曲集でFantasia & Fugue BWV 904が好きなのでちょっと楽しみ。後者はUENOさんが猛プッシュ中のバンドで、つい昨日も名前を出してお薦めしていただいたばかり。全く狙ったわけでもなければ示し合わせたわけでもないのに絶妙なタイミングで届いた。

6月28日
全体のバランスは悪くないけど、何だかスムース過ぎて詰まらない気も。中高域の辺りにアクセントがあった方がギターとか活きるんじゃないかと思ったりしないでもない。

6月27日
"Transformers: Revenge of the Fallen"を観てきた。前作に引き続き派手過ぎて少々目が疲れる気も。そろそろ生身の人間がいらなくなるんじゃないかとか思わないでもない。全体の雰囲気としてアメコミ路線で少々大雑把だったり都合良すぎだったりする場面はあるものの、やっぱりこれでもかという程に派手で贅沢感満点なのであんまり不満に感じることもなかったり。

6月26日
悪くない感じだが金管とかが元気過ぎる気がしないでもない。Szellの"Live in Tokyo" Blu-Spec CDを非Bluで非DSDリマスターな初発盤と比較してみたり。Blu盤の方が音に多少ハリがある気がするが、非Blu盤のエッジが効いた感じを好む場合もありそう。Blu盤を滑らかと捉えるかぬるいと捉えるかが勝負の分かれ目か。

6月24日
やはりドライに鳴りすぎる気がするので少しスピーカの内振り角度を変えてみたり。1°内側に。動かして落ち着くころには前の音なんて忘れているかも。

6月23日
CDが届いた。Dream Theaterの"Black Clouds & Silver Linings"。3枚組で紙ジャケ。1枚盤もあるみたいだ。さしあたって、1枚目がP-0sのNORM以外のサーボ設定で読めなかったり。Dream Theaterまでも…。US盤は極力避けるしかないか。

6月21日
少し前に録画した「河童のクゥと夏休み」を観た。キャラや状況の設定がいちいちベタな感じが少々鬱陶しいけれど、話が割とだれずに綺麗に流れるので途中で飽きることもなく。いちいち泣かせのポイントが定期的にやってくるのは狙い過ぎな感じもするけど、後味も悪くないので親子とかで見る分にはいいのかもしれない。

6月17日
昨日の続き。お借りしたDMC-20S1は漢の電源部別筺体で本体と電源部がそれぞれ1Uサイズの機能美溢れる佇まい。BAT VK-51SEとの勝負では総合点ではVK-51SEが優勢だけど、自分の趣味に近い方向性なのはDMC-20S1といったところ。ならばと覚悟を決めて当時の現行機種であったDMC-30SLのデモ機をお借りしてみることに。Ultralinearさんをして「最近のSpectralはいい!」と太鼓判を押させるに止まらず、ご自身もパワー・アンプをDMA-100SIIに変更されたほど。そして私もデモ機の音にノックアウト。総合点はVK-51SEに負けず劣らず高い上に求めていた方向そのものだった。もう少し他のアンプも聴いてよさそうなもんだが、それを全く必要と感じないほど確信を持って買い替えを決断できた。広告ではDMC-15とほぼ同じ回路構成という話だが、実はアンプボードの数が違ったりして音もそれなりに違うという話は購入してから随分後に聞いた話。DMC-30SLにしたのはバランス入出力が必要だったことに尽きる。実際のところ、リモコンがあるのはやはり便利でもある。

6月16日
そういえば、コンポーネントの導入経緯がまだ途中だった。いよいよリクエストがあった(ことすら忘れそうなくらい今更だが)Spectral篇。Spectralのユーザなら誰でも知っていてそうでない人が知ると驚いたり呆れたりするのが、Spectralのパワー・アンプは必ず同社のプリアンプと共に使用しなければならず、接続ケーブルもSpectral/MITあるはMITに限定されるという選択肢無さ過ぎな仕様。というわけで、パワー・アンプからの導入はその指示に従う限りはあり得ないことで、うちでもやはりプリアンプが先だった。Spectralとの出会いは2002年の10月、Ultralinearさん宅だった。DMC-20S1とDMA-80Mのスリムなスタイルに似合わずぶいぶいArcusをドライヴする様に驚嘆したものだった。その後、カマニやフジ・アコースティックで触り程度に聴いた程度で、先に書いたような面倒な制約もあってあんまり興味の対象になることはなかった。そもそも、購入を決定した2005年末は本来プリアンプの買い替えなど予定すらしていなかった。予定が狂ったきっかけは現dearaudio店主の島田さんにBATのVK-51SEを唐突に自宅試聴させていただいたことで、それまでと比べものにならない音にとても元のプリアンプであるところのPass Labs X2に戻す気にならなかった。そこに登場するのが先述のように私のSpectralの原体験であるUltralinearさんで、お使いのDMC-20S1を貸して下さったのだ。

6月14日
左右の拡散パネルの角度を微調整してみたりしているうちにクラシックには少々ドライでロック系には丁度いいかもというバランスに。ちょっといじっては聴き、ちょっといじっては聴きとやっているうちにケーブルが届いてまたやり直しとかはよくあるパターンだ。

6月13日
久し振りに映画を観に行ったり。観たのは"Terminator"の4作目。3を観たのは随分前だし、2なんて部分的にしか観てないし、そもそも1を観たことがないので前後関係とか若干ちんぷんかんぷん気味だったけど、そんなことと関係無く無闇に派手でウソ臭いくらいリアルなCGは帰宅してから観た2と比べると時代の違いを感じてしまう。そっちに力点が行きがちなのかストーリーとか細かなイベントは随分大味でひねりが無い気が。最後も妙にあっさりだし。後で1とかも部分的に観たのだけど、一応全体を通しての整合性は保とうとしているみたいだ。が、そんなことを気にするよりいちいち派手な仕掛けを楽しむなら時間も適度でいい気がしないでもない。

6月10日
CDが一枚。Szellの"Live in Tokyo"。Blu-Spec CDでDSDリマスタリングだそうな。それはさておき、落ち着いて聴いていると高域〜中域の残響が以前より控え目なのがぱりっと鳴っている要因の一つなようだ。しばらくこのままで鳴らしながら注文したケーブルの到着を待つとしよう。

6月9日
そんなわけでポジションを戻し、Tower Slimの位置を変えてみたり。低域は大して強くならなかったが、全体的にコントラスト高めな感じに。これはこれで面白そうなので様子を見ながら微調整してみる予定。

6月7日
気まぐれにリスニングポジションを力一杯後ろに下げてみたり。相対的な内振り角度が小さくなる上に低域がやや強調され気味になって派手基調に。残響も多めになってクラシックではまだありな気がするが、ロックはちょっと違う気が。高音はやり過ぎ感があるけど、低音はこのくらいあってもいい気が。普段の位置でもうちょっと低音を何とか頑張ってみたいかも。

6月6日
CDが一枚。Savatageの"Streets" A Rock Opera。新品なのにケースが少々ばきばき気味だ。

6月3日
Maazel/The Cleveland OのBeethoven 9を聴いてみたり。何故かDSDリマスタリングだった。昔、このオケは音が薄い気がして好きじゃなかったのだけど、それは最初に接したのがこの組み合わせだったからも知れないと思うくらい、妙に音がすかすかで喉が渇きそう。9番は78年の録音でSzellの面影が消えかけた感があるのに対し、一緒に入っているEgmont Ov.は97年でこちらはオケがDohnanyi風味なのが分かりやすくて面白い。

5月31日
CDが何枚か。Maazel / Cleveland OのBeethoven: Sym. No. 9HamelinのChopinWithin Temptationの"The Silent Force"Opethの"Still Life"。MaazelのBeethovenは1-8番まで持っていたのでこれで今更ながら完結。Hamelinはさておき、後半2枚は何となく名前を見掛けたので。

5月26日
そんなわけでAkimitsu氏が来たりした。こちらからお聞かせしたのはSolti / CSOのMahler 8、VolodosのTurkish March、YESの"New Language"をウォーミングアップに。後半はVolodosのWedding March、HorowitzのCarmen Variations、RaekalioのProkofiev: P. Son. 7、Dragonforceの"Heroes of Our Time"、Rammsteinの"Links 2 3 4"といったところ。遠路はるばる&出張帰りのところ、お疲れ様でした。

5月25日
明日、某氏に襲撃されてプチオフ会となることに。普通の平日は初めてだな。ちゃんと仕事が終わるのかとか若干不安が無いこともないが、まあ、なるようになるでしょう。うちの音は…いつもと変わらんな。それはさておき、SpectralのサイトでDMA-360 Series 2とDMA-200Sの年内リリースがアナウンスされてた。初代のDMA-360は日本に正式に入ってこなかったが、Series 2は入るという噂が。DMA-200SはDMA-250の後継機種になるようで、またうちの機器が一つディスコンに。気が付けば2番目の古株であるLavry Engineering DA924のみが未だに現役という状況。A/Dコンバータは新製品が出たみたいなのでそろそろD/Aの番かも?

5月23日
そういえば、下のSHM-CDの多くが紙ジャケっぽい。嫌いなんだけどなぁ。そんなにありがたいもんなのかね?

5月22日
たまたま検索してYESのアルバムがぽろぽろSHM-CDで出ることに気付いて見てたらRushもDream Theaterもぞろぞろ出る。それはともかく、KnappertsbuschとかFurtwaenglerでその手のディスクは何だかなぁという気がしないでもない。さしあたってRelayerは手元にあるリマスター盤とうちのトランスポートの相性が悪いので購入を前向きに検討中。

5月17日
CDが一枚。Erik Mongrainの"Fates"。某氏が某所で薦めていたもの。それはさておき、ピアノとクラシック以外のCDを納めているCD棚が窮屈になってきたので久し振りに整理。一番上の棚板がCD-Rとかの物置になっているのを圧縮し、その分を各棚に再分配して少し余裕が。この調子でいくとそのうち全部の棚がいっぱいになってしまうが…そのときはまたそのとき考えよう。

5月12日
CDが1枚。Weather Reportの"Heavy Weather"。Amazonの画像だとLimited Millenium Editionとなっているが、届いたCDにはそんな文字はどこにもなく。途中まで中身をスライドさせてディスクを取り出す構造になってる紙ジャケで、危うく力任せに全部引き出すところだった。お洒落だが私は普通のプラが好き。

5月10日
Children of BodomのAlexi Laihoがバスでこけて肩を怪我したらしい。この人はこけてばっかりだな。

5月5日
Tilson Thomas/O of St. Luke'sのBeethoven: Sym. No. 3を聴いてみたり。O of St. Luke'sは歴代首席指揮者にMackerrasやNorringtonがいたらしい。後者は個人的に激しく遠慮願いたい指揮者だったりするのだけど、Norringtonが就任する一年前の録音らしいので一安心。演奏はきびきびさくさくと進む。もっとくどいのかと思ってた。MTTはEnglish COと他の交響曲も全て録音しているがこれ以外は全て廃盤の模様。

5月4日
P. Jarvi/Cincinnati SOのShostakovich: Sym. No. 10を聴いてみたり。10番に限らずこの作曲家のメジャーな交響曲の劇的で激烈な演奏はMravinskyをはじめとする旧ソ連の(対戦経験済み)指揮者の後だと背負ってるものが違い過ぎることもあって白々しく響いたり、空回りしたりしがちな気がする。この演奏はそういうところにフォーカスし過ぎず、それでいて完全な他人事みたいになるでもなく、間合いが適度に感じる。リズムをぱきぱきと処理して精緻だけど出すところはばしっと出すので淡白に感じることもない。好みで言うと弦が少々薄いけど、その分管楽器とか打楽器の動きはよく分かるのでこれはこれでいいのかも。マイクは三研の100 kHzまで録れるのだとかDSD録音だとかなのでSACDで聴くのが多分正解なのだろう。

5月1日
Brahmsの交響曲が割と苦手で、演奏会にも御無沙汰な昨今の状況だと自分から思い立って聴くのは特に1番なんて何年かに一度という程度かもしれない。で、聴くとしたらやっぱりSolti/CSOなのだけど、多分、一般的に名演奏とは言われていないに違いない。別にこの曲に限らずこの人はいつでもシャカリキで元気溌剌なのだけど、そんなちゃきちゃき感はBrahmsのこの曲とは全く合う気がしない。別にBrahmsに限定した話ではなく、こういうちっとも高尚な感じがしないところが受けない理由かもしれない。基本路線が力一杯ポジティヴでそこいら中がスペクタクルなBrahmsなんてやっぱり受けなくても仕方ないか。

4月29日
CDが4枚ほど到着していたり。Tilson Thomas/O of St. Luke'sのBeethoven: Sym. No. 3P. Jarvi/Cincinnati SOのShostakovich: Sym. No. 10Rattle/City of Birmingham SOのMahler 8The Best of Dizzy Mizz Lizzy + Live in Aarhs '96。Tilson Thomasは何となく。耳慣れない名前のオケはどうやら小編成ぽい。Jarviは息子の方。そういえば親父もShostakovichを結構録音してた気がするけど聴いたこと無いかも。Rattleは…BPOじゃないのか(汗)。Dizzy Mizz Lizzyはakuさんの紹介。

4月26日
そろそろケーブルを買いたいなぁとか思っていたが、諸般の事情で当面延期。くそぅ。

4月20日
Quantum Symphonyの電源の取り方を変えたからというだけでなく、Spectral/MITのインターコネクト・ケーブルの箱を支えているコルク柱と箱の間に旧j1青四角を挟んだり、適当な思い付きで細々とやってみた結果、何だか前より彫りの深い音になった気が。これはこれでありな気がするのでしばらくこの状態を継続予定。

4月19日
ふと、Quantum Symphonyは電源ラインに働きかけているわけではないという話を思い出し、それなら他のオーディオ機器と同じタップに繋いでおく必要もないということでこれまでパワー・アンプと同じコンセントに挿していたSymphonyのACアダプタを左側のスピーカ裏にある壁コンセントに挿し換えてみた。ACアダプタ自体の存在すら許されないという御仁もおられる昨今なので離すに越したことは無かろう。気が向いたらこれにもフェライトコアを入れたりしてみる予定。で、音は…悪くなってないみたいなのでいいんじゃないかと。

4月18日
ロゴランプの切れたパワー・アンプであるところのSpectral DMA-250の状況を確認するため、スイングオーディオの店主がやって来た。中を確認したところ、とりあえず電球が3つのうち2つ切れていたとのことで交換。またすぐ切れるようなら根本的な問題の可能性もあるのでメーカ送りになるかもとのこと。Spectralが故障したという話はあまり聞かないし、同店でも初に近いケースだとか。とりあえず様子見。

4月15日
Dream Theaterの"Chaos in Motion 2007-2008"のDVDをようやく見始めた。180分はなかなか長い。半分まで観たところで止めてしまった。残り90分を観ても実は2枚目のDVDも90分のコンテンツがあるとかでなかなか観終わりそうにない。それはそれとして、現有コンポーネントの続き。お次はCDトランスポートであるところのEsoteric P-0s。人類がたかだかポリカーボネートのディスクを回すために作った最も大袈裟な装置の一つであり、P-0⇒P-0s⇒VUK-P-0sとアップデートを繰り返しながら長期に渡ってハイエンドなCDトランスポートの顔であり続けた。CD読み込み時の異様なまでの動作音や4本の足からDCケーブル、サーボ設定まで変更可能だったりするこだわり過ぎの仕様、30 kgの巨大な本体に20 kgの電源部という重量と何もかもがそれまでのCD再生機の常識を大きく超えていた。多くのオーディオファイルと同様、いつかはP-0 (s)を、と発売当初から私も思わずにいられなかった。我が家のP-0sは我が家のコンポーネントでは唯一の中古であり、前オーナーはオーディオ仲間のespritさんであった。一時期は某所に積極的に書き込みをされたりしていたが、少し前からオーディオは小休止中だそうで、P-0sを譲っていただいたのもそんな流れの中でのことだった。このP-0sはespritさんによって若干の改造がなされているそうで通常の個体とは音は多少異なるようだが、えぐり出すような情報量が第一の特徴であることには変わりない。現在、DCケーブルにnaokさん作の銀線と銅線を1本ずつ使用しているが、いずれは銀線で統一したいところ。真鍮とステンレスのハイブリッドの足及びそれを受けるインシュレータもnaokさん作である。

4月9日
Solti/CSOのMahler 7を聴き比べ。対象は先日届いたThe Originals盤と以前から持っていた輸入盤でOvationというシリーズのもの。古い国内盤もあるが気にしないことに。Ovationも悪くないが、The Originalsを聴くとティンパニが迫力満点過ぎて驚く。全体的にThe Originalsの方がコントラストが高く、エッジがしっかり立っている印象。8、7と来ているので次は6番も是非リマスターしてほしいところ。それはそうと、昨日までの続き。結論から言うと電源ケーブルの組み合わせは当分変更後の状態を維持することで確定。むしろ戻す理由が見当たらない。やけくそな情報量に密閉らしさが際立つ切れのよさ、それでいて低音がしっかり沈むとどんな切り口で見ても現状の方がばりばり鳴っていて好ましい。

4月8日
DVDの箱が。Abbado/BPOのBeethoven。彼らのBeethovenと言えば来日公演の6番の衝撃が今でも思い出されるが、それが動く画で観られるのは楽しみだ。それはさておき、ケーブル組み合わせの続きを。我が家において全ての機器に使用中の電源ケーブルのメーカであるところのSynergistic Researchには初代から一部のケーブルは前段機器専用とされていて、我が家でいうとD/Aコンバータに使用していたDesigner's Reference A/C Master Coupler (X2)がそれに当たる。また、現行のTesla Seriesにおいてはデジタル機器専用とされているHologram Dをトランスポートに使用していた。残りのReference A/C Master Coupler(プリに使用)とAbsolute Reference A/C Master Coupler(パワーに使用)は大電流を要求する機器にも対応可能とされている。で、我が家の機器を見直すと、前段機器と言えるのはトランスポート、D/Aコンバータ、プリアンプの3台だが、トランスポートであるところのP-0sについては割と大食いでどちらかといえば大電流タイプの方が好ましいと以前、某氏より伺ったことがある。となると、前段機器で且つデジタルなD/AコンバータにはHologram D、通常の前段機器であるプリアンプにDes. Ref.という組み合わせの方が好ましいかもしれないと考えた次第。残るRef. A/C MCとAbs. Ref.をトランスポートとパワー・アンプの組み合わせは上記の内容からするとどちらでもよいことになるが、マッチョな味のあるRef. A/C MCがパワー・アンプの方がはまるような気がしたので、残ったAbs. Ref.をトランスポートに挿してみることに。…というところまで考えるのは簡単なのだけど、いざ実行に移すとケーブルの向きを合わせたり、重さで抜けないように吊ったり支えたりと散々な目に。音が明らかに悪くならない限り、元に戻す元気は当分出ない予感。

4月5日
CDとDVDがぱらぱらと。MullovaのBach: Sonatas & PartitasRattleBPOのMahler 6Solti/CSOのMahler 7WeissenbergのPetrushka他のDVD。気が付いたら最近になってMullovaが色々出していた。何だかんだでMullovaは好きなのだけど、どうなっているのやら。Rattleのは結構古い録音でしかもADD。Soltiの7番はThe Originalsのリマスターに期待。動くWeissenbergは見たことがなかったので内容とかあまりチェックせずに買ったら結構楽しそうな内容。それはさておき、前から考えていた電源ケーブルの組み合わせ変更を勢いで実行に移してみた。具体的な内容と結果については明日以降の日記で。

3月29日
CDが何枚か。Szell/Cleveland OのStravinsky: "The Firebird"他Riotの"Thundersteel"Nocturnal Ritesの"The 8th Sin"Polysicsの"1st P / A・D・S・R・M!"Angela Akiの"Answer"。SzellはBlu-Spec CDなるもの。Angela Akiは奥さんのリクエストだがジャケットに写ってるピアノがBechsteinなのが気にならないでもなかったり。ついでにStereosound 169号も今頃届いていたり。私にとってこの雑誌はおせち料理みたいな位置付けで年に一回はイベント的に買うけど、年に何度も買う気にならず、やっぱり今年もカタログ代わりに冬号のみ購入。

3月28日
先日ロゴランプを交換したパワー・アンプであるところのDMA-250だが、またロゴランプが切れた…。いくら何でも早過ぎだろ。むぅ。

3月25日
更新をさぼり過ぎて何を書こうかと思いながらHTMLエディタを開いて、そういえば現有コンポーネントの導入経緯を書くんだったと思い出したり。導入した順番でいくと次はD/AコンバータであるところのLavry Engineering DA924になる。Lavry Engineeringは旧dB Technologiesと言った方が馴染みのある人も多いかもしれない、業務用製品を中心に展開しているデジタル機器メーカで、ざっくりとした価格帯ごとにBlack、Blue、Goldのシリーズがある中のトップラインであるGoldのD/Aコンバータである。その金ぴかのフロントパネルは好き嫌いの分かれるところかもしれない。DA924自体は旧dB Technologies時代にオーディオ雑誌に載っていたことで名前を何となく憶えていたくらいの知識で静岡県に初めて引っ越してきたときに静岡市内のオーディオ店で全く偶然に遭遇した。情報量だ解像度だといったオーディオ・タームを軽く蹴散らす勢いと鮮度のある音に痺れたのはもう6年以上前のことだが、未だに憶えている。Lavry EngineeringはWEBサイトにて技術情報を多く開示しており、それらを読むにつれて更に興味を持ち、購入を真剣に検討するに至った。その頃、コンシューマ用のD/AコンバータであるDA2002のリリースがアナウンスされていたことから同社へ内容について問い合わせたところ、当時は代理店が無かったこともあり、同社から直接販売してもよいという連絡を受けた。技術内容についてのやり取りを何度かした後、購入を決意するに至ったが、アメリカの会社としては珍しく懇切丁寧かつ迅速な回答が得られたのが印象的だったりした。いざ海外送金という段になって田舎故のトラブルに巻き込まれたりはしたものの、無事に到着し、現在も現役ばりばりで使用中である。サウンドは先にも述べたように勢いと鮮度のあるエネルギッシュなもので、業務用デジタル機器のもう一方の雄であるdCSとの比較ではdCSがどちらかと言えば寒色系、Lavryが暖色系と言われたりもするらしい。最大出力が約10 Vとやたらと大きかったり電源投入時のキャリブレーションが長かったりと使い勝手はいいとは言えないものの、まだまだ手放せそうにない。

3月7日
我が家のSpectralはプリ・パワー共に山梨県の「スイングオーディオ」で購入していたりして、その経緯はまた後ほど書く予定ではあるのだけど、今日はパワー・アンプを車に積んでその「スイングオーディオ」へ行ってきた。理由は先に書いたロゴランプの交換。一度アンプをお店に預けてから昼食に出て、戻ったところもうしばらくかかるとのことだったので試聴室でCDをかけながら待たせていただいた。プレーヤはSpectralのSDR-4000、プリアンプはDMC-15SS、パワーはSpectralが出払っていたので中古のCairnのモノアンプ、スピーカはゆうけいさんもお使いのDynaudio Sapphire。情報量とかなかなかだが、低音がついていけてない感じがあってうーんとか考えている間にランプ交換が終わったDMA-250にパワーを交換することに。…これは素晴らしいアンプだ(爆)。その後、プリアンプをDMC-30SSに換えてみてみたり、新製品の情報を教えてもらったり。Sapphireは想像以上に普通の音で、予想以上に立ち姿が不安定に見えた。SDR-4000は結構よさそうなのでilaさんにでも導入していただきたいところ。限定100台なのでそろそろ終わるかも?帰宅後、パワー・アンプを定位置に戻してCerabaseを入れ、ケーブルを繋ぎ直して音出し。やっぱり自宅の音は落ち着く…と思ったらスピーカ・ケーブルが左右逆だったのはご愛敬。

3月1日
次のコンポーネントの経緯を書く前に、Solti/CSOのMahler 8を聴き比べ。先日のSHM-CD盤に加え、ADRM表示のドイツ盤、DECCA Legends国内盤、同ドイツ盤、DECCA The Originalsイギリス盤の計5種類。ADRM盤は少々空間が狭い感じがし、やや風呂場気味に聴こえる半面、クライマックスの高揚感が素晴らしい。Legends国内盤は高域が寂しいが、空間は一回り広くて見通しがいい。ただ、クライマックスの高揚感はもう一息で全体的に少し冷めた感じかも。Legendsドイツ盤は空間をもう少し広く、高域ももう一伸びしてはいるが大筋はあまり変わらない印象。The Originals盤はADRM盤とLegends盤のいいとこ取りな様子で高域に芯がありながら空間も問題無く、クライマックスの高揚感も上出来。期待のSHM-CD盤は全体的に少々薄味な印象。高域に刺々しさが無いのを通り越して無味無臭になっているような印象。透明感は素晴らしいが、何か決定的に足りない感じが付いて回る。とりあえず、今のところのリファレンスはThe Originalsに決定。

2月28日
「宿帳」に久し振りの、それもSpectralユーザからの書き込みがあり、現在の機器に至った経緯についてリクエストが。考えてみればそういうことは機器紹介にもちっとも書いてないな。というわけで、まずは我が家のシステムで最古参のスピーカであるEclipse Classicから。このスピーカとの出会いは遡ること7年前の2002年1月。当時はInfinityのKappa 8.2iという30 cmウーファの4 Wayスピーカを至近距離で聴くという今にして思えば実力を全く発揮し切れていない状態で使用していた。2年半ほど使っていて、大きな不満があったわけでもなく、何となく次に買うならThielのCS6をもっと広い部屋で…とか漠然に思っていたりしている中、オーディオ仲間のespritさんと一緒に秋葉原をぶらぶらしていて偶然入った、今は亡き某アクセサリー店で出会ったのがEclipse Classicだった。Avalonと言えば当時、ネット上で話題になっていたのがH君の初オーディオ。そこで「H君」が買うのがまさにEclipse Classic。そんなわけで名前だけは私も知っていたが、それだけの存在のはずだった。が、聴いてみてそれまで自分が勝手に線を引いていたオーディオの可能性を大きく超えた音が(アンプがAyreのK1/V1だったりはしていたけど)あまりに容易く出ることにショックを受け、1か月ほど考え続ける羽目になった。当時はまだ院生で、というか修論の最後の追い込みの時期のはずなのに、何をやってたんだか…。そして、修論発表後に勢いで買ってしまう。が、代理店の在庫に問題があったため、お店のデモ機を3週間ほどお借りしたりして、最終的に納品されたのは本当に卒業寸前だった。結局、聴かずに終わってしまったCS6を先に聴いていたり、買っていたりしたらその後の展開は多少違ったものになっていたのかもしれないけど、今、振り返ってみるとこの選択は間違っていなかったと思える。

2月22日
作業は販売店で行ってくれるそうなので、いっそのこと直接持ち込んでランプ交換してそのままお持ち帰りというコースで検討中。送料もさることながら、運送中にトラブルが発生しても困るし、アンプの運び出しと設置も一日で終わるので日帰りが一番楽な気がしてきた。

2月21日
販売店からご返事が。やっぱり修理扱いになるっぽい。あんまり交換を考えていない感じの基板直付けということはLEDか?費用と時間と手間を考えた上で判断するしかない。

2月18日
あんまり調子がいいとそのうち故障するんじゃないかとか以前にどこかで書いた気がするが、困ったことに現実になってしまった。パワー・アンプであるところのSpectral DMA-250が壊れた。…って、前面パネルのロゴのライトが点かなくなっただけだけど。音は相変わらず好調。さて、ランプ(LED?)は簡単に交換できるんだろうか?ランプ交換だけで代理店送りとか、ましてや本国送りなんて不毛過ぎる。考えてても始まらないのでとっとと販売店に連絡。どうなることやら。

2月17日
Solti/Tonhalle-Orchester ZuerichのMahler 5を聴いてみたり。無闇にぎくしゃくしたぴきぱきリズムに必死で反応するオケが微笑ましい。思っていたより健闘していて、多少のアンサンブルのずれもこの時期のSoltiでライヴならこんなもんだろう。そういう意味でSolti自信も思う通りになっていないところもあるのだろうし、オケも苦しそうだったり万全ではないけど、最後までSoltiらしい演奏をしていたのだなぁというところも微笑ましい。

2月15日
そんなわけで木曜日に帰国。土曜日のDisney Hallは指揮がDutoitでSheherazadeだったりしたのでどうしようかと考えているうちに土曜日になり、そして起きたら13時半だった。演奏会が14時スタートなので問答無用に試合終了。やる気が感じられ無さ過ぎだが、一緒に行っていた上司は前日にさんざん飲まされて起きたのが17時だったらしく、更に後輩も似たような状況だったらしい。要するに皆さんお疲れだったようで。

2月2日
明日からまたLA。週末のDisney Hall…土曜日が売り切れ濃厚、日曜日が「鼓童」。LAまで「鼓童」というのも贅沢な気がするが、こちらもどうやら売り切れ。平日は厳しいしなぁ。むぅ。

2月1日
今度はSolti/CSOでMahlerの1番を比較。The OriginalsとまだDECCAが国内でLONDONだった頃のBEST100シリーズに入っていた国内盤とで比較。思えばこれが初めて聴いたMahlerだったかもしれない。確か、その後に5番の新しい方を買って、6番を買って…という順番だった気が。大学受験の頃の話なのでいい加減記憶が怪しすぎるが。改めて聴くと何とせわしない演奏なことか。この人の場合、これがデフォルトなので文句を言う方が間違ってるのだけど、せかせかざくざく金管ずばーんと彼らの持ち味が存分に発揮され過ぎ。録音場所はOrchestra Hall、エンジニアはJames Lockと個人的には外れ感の強い組み合わせな気がしないでもないところ。肝心の音質はThe Originalsの圧勝。高域の伸びとか陰影の深さとかまるで勝負にならない。こちらの盤で聴くとそう外れな感じでもなかったり。

1月27日
Solti/CSOのMahler 5旧盤で音質対決。一枚は先日のSHM-CD、もう一枚が"The Classic Sound"の国内盤。結論から言うとあんまり違う気がしない。SHMの方がふわりとした空気感が出る気がするが、Solti/CSOでふわりも何もという話もあり、"The Classic Sound"の方がエッジの効いた感じが演奏にマッチする気もし、それ以前に演奏がインパクト第一でそういう細かいところがどうこうと気になる方向性じゃなかったり。どっちでもいい気が…。

1月25日
CDが一枚。Solti/Tonhalle-Orchester ZuerichのMahler 5。Soltiの最後の公演なのだとか。オケもオケだし、内容が心配ではあるのだけど、そうだとしても文句を言うのは無粋な気もする。

1月23日
CDが5枚届いていたり。Solti/CSOのMahler 1Mahler 5Mahler 8Cavalera Conspiracyの"Inflikted"。Mahlerはどれもリマスター盤。1番が"The Originals"、5・8番がSHM-CD。8番はもう一体何枚目だ?Cavalera ConspiracyはUENOさんが2008年のベストディスクに挙げられていた気が。仕事がばたばたしていて全然聴く時間が取れない…。

1月18日
P. JarviのBeethoven 1 & 5を流し聴きしてたらあちこちで「うぉ?」とかいう場面が。こういうのがスタンダードとして定着したとき、「伝統的」な名演奏はどういう存在になるんだろうとか思ったりしないでもない。もっとも、誰でも真似できるスタイルじゃない気がしないでもないが。それはさておき、P-0sの本体と電源部を繋ぐアース線を作り直した。先週、作ったのは余裕を見過ぎてしまい、RE-9のアース線を浮かすのに使っていた宙吊り用テグスでそのまま吊って丁度いいくらいだった。それをほぼ最短距離に作り直し。宙吊り不要になったため、テグスもお役御免。引っ越してから初めてテグスの数が減った。

1月17日
CDが一枚。P. Jarvi / The Deutsche Kammerphilharmonie BremenのBeethoven: Sym. Nos. 1 & 5。ふと気付くとSoltiのMahlerがSHM-CDで出てたりしてた。買わねば(汗)。

1月16日
あちこちにフェライトコアをかませまくり中。磁性体アレルギーの人なら卒倒しそうだが、そもそも血液中にも磁性体があるじゃないかと突っ込んだのはmoonさんだが。Quattroの下に入れていたインシュレータをj1のスパイク+受けからNAOKさんインシュに変更したりあれこれ気の向くままに変えていったらなかなかいい具合に。力強さもスピード感も精細感も全体的に上向き傾向で非常に楽しい。

1月12日
旅行から帰ってくるなりアースの取り方を変えてみたり。さしあたって、Acoustic ReviveのRE-9を外せたので右スピーカ周辺の床に少し余裕ができたので、悪い変化が無ければとりあえずこのままで。

1月8日
CDが1枚届いてた。Iron Maidenの"Fear of the Dark"。紙ジャケだった(汗)。オーディオはなかなか好調。注文していた資材は届いているのだけど、着手は来週でもいいかと思ってたり。バランス、立体感、スピード感、空間の広さのいずれも妥協した感じになっていないのが嬉しい。

1月6日
試みにリスニング・ポジションを普段より6 cmほど前に出してみたり。高音の寂しいのは変わらずというかむしろ悪化するくらいで、それは想定していたのだけど立体感の増加分がそれを帳消しにしそうな勢い。それなら高音がもうちょっと頑張れば鬼に金棒なはず…というわけで、スピーカの向きを約0.6°戻してみたり。うちのリヴィングの床とスピーカ・ボードはがっちり貼り付くと動かし始めるのに大変苦労するのだが、今日はさほどでもなかったのでまだ落ち着き切っていなかった模様。どこまで待って、どこで見切りをつけるのかは難しいところ。

1月5日
さすがこだわりの漢は違いますな。内・外のどちらが上かまでは意識したことがあまり無いけど、UENOさんと同じ順番がすっきりする気がするので多分、同じ場合が多いんじゃないかと思ったり。確認すればすぐ分かりそうなのにしないのは、最近はそもそも紐靴を買ってないから。それはさておき、音は相変わらず高音が少し寂しいようなソフト次第のような状態。スピーカのセッティングをちょっと戻すか他でいじるか思案しながら、今日、電気屋さんで見付けたフェライト・コアをあちこちに仕込んでお茶を濁してみたり。PCコーナーにELECOMブランドであるとは思わなかった。

1月4日
聴いているうちにこれはこれでいいかという気にもなってきたり。適当なことこの上ない。Spectralでプリとパワーを揃えてからずっとそんなことを言っている気がしないでもない。PassのX350の頃よりまとめやすいと言うか、基本的な方向性がより好みの方向なので多少振れても許容範囲内だったりすることが多い。今年もこの布陣が変わることは無さそうだ。

1月3日
スピーカの内振りを約1°弱め、内側に1 cmずつ寄せてみたところ、音のバランスは違和感が無くなった。というか極めて普通な音で、何を聴いても破綻しそうにない安定感は抜群なのだが、普通過ぎて少々詰まらない気も。もうちょっとキレのある感じをスパイス的に混ぜられるといいのだけど。関係無いが、スピーカ・ボードに使っているDie Hard Mk IIの側面下側に指をかけられるような切れ込みが一辺だけ入っていることに気付いた。買ってから4年以上も経ってから気付くなんて間の抜けた話だが、奇跡的に左右のボードの切れ込みがスピーカの内側に来る左右対称の位置になっていた。両方とも右向きだったりしたら非常に落ち着かないところ。靴ひもでも左右の靴の間に引いた線に対して対称になっていないと落ち着かないのと同じように。

1月1日
Ref A/C MCのマッチョな低域に負けない高域のパンチをとか言ってるうちに気付いたら高域ばっかりになってきてる気が。どうせセッティング変えるんならあれもこれもとか考えてはみるのだけど、実行に移すのはごく一部なのは相変わらず。こんな調子ですが今年もよろしくお願い致します。


常日頃へ