1996年秋の宮島・京都旅行


 1996年秋、紅葉を求めて再び悪友たちと旅行しました。 今回は安芸の宮島と京都です。 これを2泊3日で行こうとは無謀に過ぎるというものですが、 行きたいものは行きたいのです。
 前回はあまり紅葉に恵まれなかったため、今度こそ、と日程を11月中旬にしました。 そのかいあって、宮島では見事な紅葉に出会うことができました。 紅葉に執着していた友人はだいぶ満足したようでした。 また、日ざしが多くて冷え込みが強い、 という条件に合った年だった ことも幸いしたようです。

おおとりい 厳島神社の大鳥居(宮島)
紅葉よりも建築物にひかれてしまう私は、 はっきり言ってこれを見に行ったようなものです。 この写真はちょうど満潮のころなので、鳥居が海の上に建って見えます。 海に浮かぶかのような厳島神社の姿は、他にはない絶景です。
このあたりは浅瀬ですから、夕方、 干潮の時間には鳥居のずっと先まで歩いて行くことができました。
もみじだに 紅葉谷公園(宮島)
紅葉谷公園は、その名に恥じぬすばらしい紅葉を見せてくれます。 特に、かえでの目を刺すような赤は印象的でした。 他にも黄色く染まる葉も多くあり、 常緑樹の緑と合わせて色の対照が美しかったです。
ところで、宮島ではたくさんの鹿が放し飼いされており、 紅葉谷公園にもたくさんいました。 それを見て思わず「鹿と紅葉で花札だよね」と言ったら、 友人も同意してくれました。
きんたいきょう 錦帯橋(岩国)
錦帯橋は緩い曲線のアーチを5つ組み合わせた、 シンプルさが美しい橋でした。
これは下から撮った橋の裏側です。 三角の木組みが幾何学模様のようで美しいです。 この架橋技術に感嘆します。 機能美とは、このようなものを表現する言葉なのでしょうね。
ほんがんじ 東本願寺(京都)
今回の旅行では、このような一点透視法で描いたような奥行きを 多く写真に撮っていました。
ぽかぽか陽気のおだやかな日でしたが、 人がいない空間というものは緊張感が感じられると思いませんか?
あかり 東寺(京都)
11月の京都はライトアップの夜間拝観や特別展示の季節です。 東寺の他、永観堂にもライトアップを見に行きました。
夜間拝観では紅葉や建物、池などをライトアップしているわけですが、 足元を照らす照明器具も電球を丸出しせず、 このように竹をかぶせたり、和紙で被ったりと凝っていますから、 それを見るのも楽しみのひとつです。
ただ、特別拝観料千円というのは高すぎる値段ではないでしょうか?

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