Masaさんレポ(ロゴ)


第33回 狭山市長杯争奪サッカー大会 決勝レポート


第33回狭山市長杯<決勝> 2003.03.16
柏原Aグランド
チーム入曽 前半 ( 1−1 ) 狭山ラトルズSC
後半 ( 1−0 )
【得点】
国崎 (前半24分)
山下 (後半34分)
【警告】
佐藤
【得点】
佐渡屋 (前半26分)

【警告】
井上
No 出場選手 交替選手 No 出場選手 交替選手
沖田 寛之 渡辺 周平
平方 康英 大畑 隆幸
山川 渡 11 井上 育夫
国崎 洋志 16 岩満 義雄
平間 武人 17 佐藤 義男 田中 信一
14 山下 悦弘 12 佐渡屋 悠
10 山川 正人 22 小笠原 国高
11 佐藤 崇史 細田 賢吾
12 光野 誠 森脇 昌三 熊田 智章
13 風間 隆由 30 阿部 裕行
生江 章太 15 田島 裕


若さの勢いそのままに 大会初優勝!


前年度同大会の覇者”狭山ラトルズSC”と前年度同大会3位の”チーム入曽”という決勝戦にふさわしい組合せとなった。
県3部リーグで戦う強豪のラトルズに対して、平均年齢が20.5歳と若さと勢いに乗る”チーム入曽”がどう善戦するかに興味が注がれた。

試合開始早々から、激しいあたりの応酬となった。「格」、「実績」からすれば明らかに上位のラトルズに対して入曽も決して当たり負けはしない。そんな状況が暫く続き、オープニングシュートは開始から8分を経過していた。ラトルズFW 田島選手が敵陣ペナルティエリア外でボールを受け、相手DF2人の間に割って入る強引なドリブルを試みる。抜け出した直後で放たれた左脚シュートは僅かにバーの上へとそれた。前半20分まではラトルズの攻勢が続いた。

試合が動いたのは前半24分のことだった。チーム入曽が敵陣ペナルティエリア付近で生江選手と光野選手のパス交換からロビングボールがラトルズDF陣の背後に通る。そのボールに反応した国崎選手がノートラップのボレーシュートを見事にネットに突き刺した。劣勢を予想されたチーム入曽が先制したことで俄然試合は面白くなった。

先制点を奪われたラトルズであったが、決して慌てない。2分後の前半26分、入曽DF 佐藤選手がファウル(警告)を犯す。敵陣左サイドペナルティエリア外、約25m付近でFKのチャンスを得た。ボールの位置に立つのは熊田選手と細田選手の2人。熊田選手が蹴る気満々で助走を開始、蹴ると見せかけ、見事な?スルー。直後に細田選手の右脚から放たれたシュートは綺麗な孤を描きゴールへと吸い込まれていく、入曽GK沖田選手が手に触れたボールはバーを直撃した。そのこぼれ球を入曽DFがクリア。
チャンスを逸したかに思われたが、そのクリアボールがラトルズ佐渡屋選手の下へ。迷わず右脚をふったそのボールは強烈なドロップがかかりゴールに吸い込まれた。距離にして約25m、見事なスーパーボレーシュートであった。

これが県3部の実力か?ラトルズがあっさりと同点に追いついた。その後も両チームの攻防が続き、1−1の同点のまま試合は後半へと移る。

後半になり、両チームとも1名ずつの選手交替が行われ、局面打開を図る。後半15分前後は、どちらというとチーム入曽が試合を優位に進める。
両チームの攻防が続く中、試合を観戦していて、ある雰囲気が蔓延していると悟った。「格」ではラトルズが上であり、決定機を作れないではいるが試合の実権はラトルズが握っている。ラトルズリードの雰囲気が漂っていた。しかし、気づけばスコアは 1−1のイーブンのままなのである。

試合が終盤にさしかかってもその雰囲気は変わらない、そんな中、チーム入曽がFKのチャンスを得る。後半34分敵陣左サイド。ゴールまではかなりの距離がある。キッカーは山川選手。ゴール前には両チームの選手が入り乱れている。山下選手の蹴ったボールは選手が入り乱れている位置をはるかに越えフォアサイドへ。ボールの落下点には入曽 山下選手が・・・
ライナー性のボールを胸トラップし、落下するボールに間髪入れず右脚を振りぬく。抑えたシュートがゴールに突き刺さり、チーム入曽が勝ち越す。

蔓延していたある雰囲気がこの時点でようやく断ち切られた感じがした。しかし、残り時間はあと僅か。ロスタイムは2分である。
チーム入曽自陣、ペナルティエリア内でロビングボールがラトルズ熊田選手の下へ。左脚シュートを試みるが、GK沖田選手に最後のチャンスも防がれ、ここでタイムアップのホイッスル。

強豪のラトルズに対して若い”チーム入曽”がその勢いを決勝の舞台でも発揮し、見事、初優勝の栄冠を勝ち取った。。


                                                                             (il Sig.雅)

吉沢会長より市長杯の授与
優勝 チーム入曽 イレブン

準優勝の表彰を受けるラトルズ


専門委員TOPへ