みかちゃんのサンダル

原稿用紙換算25枚



ふん、何であたしがこんな汚い川を流れなくちゃいけないのよ。ちょっと、そこのフナ、あたしのおしりを突っつかないでよ、エッチ!
ああ、ついてないなあ。
もうかたっぽは、今ごろどうしてるかしら。

ホント、情けないったらありゃしない。

まだ新しいのよ、あたし。
パパさんが、みかちゃんのプレゼントにあたしを選んだのは、三日前の話。パパさんたら、お店に入ってくるなりあたしを見つけて、目をキラキラさせちゃって。
「これ、かわいいなあ。ねえ、店員さん、娘に誕生日プレゼントをあげようと思っているんですけど、女の子はこういうの、喜びますかね」
ここの店員は無愛想よ、ろくに店の掃除もしないで客の文句ばっかり言ってるんだから、と私が忠告してあげようと思ったけれど、取り越し苦労だったわ。パパさんがちょっとかっこよかったものだから、髪の毛なんか軽く直して、使い慣れない笑顔なんか浮かべちゃったりして。行き遅れの三十女はこれだからみっともないわね。娘がいるってことは、奥さんもいるってこと、想像しないのかしら。
「ええ、とてもいいセンスだと思いますわ。そのサンダルは、昨日入ったばかりですのよ。ほら、まんなかの赤いリボンがワンポイントとして……」
「そう、このリボンがね、僕もすぐに目に飛び込んできたんですよ!」
パパさんは、もうあたしに夢中。そりゃそうよ、自分でいうのもなんだけど、こんな町の靴屋の中にあたしみたいな美しいサンダルは不釣り合いってものよ。

パパさんはあたしを買ってくれた。
あたしは綺麗にラッピングされて、パパさんの車の助手席へ。
うれしかったわ。実はちょっとだけ心配してたの。だれもあたしを買ってくれなかったらどうしようって。お店の中には、そんな靴たちが沢山いたわ。あの靴屋には一晩しかいなかったけれど、夜になると、古い靴たちがシクシクと泣き出すの。あたし、怖かった。
だから、あたしは幸せを噛み締めてた。
パパさんにも感謝してるけど、なによりも、あたしを履いてくれる人に一生懸命尽くしていこうって、心に誓ったの。きっと、もうかたっぽも同じ気持ちだろうなって、あたしは思ってたわ。もうかたっぽは、あたしが話しかけても何にも答えないから、変だなあとは思ってたけど。

「誕生日おめでとう。みか、何歳になったの?」
「みかねえ、もう五さい」
「あはは、もう、なんて面白いこと言うなあ、みかったら」
パパさんとママさん、そして私の持ち主の名前はみかちゃんというのね、三人はとても幸せそう。あたしはパパさんの後ろで、ラッピングの中にて待機中。
「ハッピーバースデー、ディア、みーかー」
歌が終わって、
「ふー!」
これは、ろうそくを吹き消した音ね。
さあ、あたしの出番。
「みか、プレゼントだよ」
パパさんがあたしを持ち上げる。
あたしは、シャンと胸を張って、袋が開くときを待ち構える。
ガサ、ゴソ。
いよいよね……!
「わあ!」
みかちゃんは、私を見るなり目を輝かせた。まあ、みかちゃんはなんて可愛らしい子なのかしら。おかっぱ頭にまんまるの瞳。まるでお人形さんみたい。
「かわいいサンダル!」
みかちゃんは飛び上がって喜んでたわ。
「いいの? はいても、いいの?」
「ああ、いいとも」
パパさんも、喜んでもらえてうれしそう。
「ちょっとあなた、家の中よ」
そう言いながらも、ママさんもにっこり。あら、ママさんも綺麗な人ね。お似合いの夫婦に、お人形のような娘。あたしも、この素敵な家族の一員になれるのね。
「どう、似合う?」
みかちゃんはあたしを履いて、スカートのすそをちょっとつまんで、おしゃまにポーズ。
「ああ、とってもよく似合うよ」
「かわいいわね。赤いリボンが、みかにぴったり」
そりゃそうよ!
「そりゃそうよ!」
あら、あたしとみかちゃん、気が合うみたいね。ハモッちゃったわ。なんだか、うまくやっていけそうな予感。あたし、本当に幸せ。



ちょっと、そこのフナ!
いいかげんにしないと、大声出すわよ。
ああ、だいぶ流されたわね。どのくらいの時間がたったかしら。この川、けっこう流れが速いから、早く見つけてもらわないと困るわ。パパさん、ママさん、何をやってるのかしら。

みかちゃんは、大丈夫かしら。

きっと、大丈夫よね。
あたし、がんばったんだから。
でも、もう少し早くあたしが気がついていれば……。
今日、みかちゃんは家族でドライブに出かけてきたの。みかちゃんはあたしを履いてご機嫌だったわ。車は街を抜けて、峠道へと進んでいった。五月だけあって、緑がとても綺麗だったわ。
途中、川が流れてたの。
「あたし、あそこで川遊びがしたいな!」
みかちゃんが、そう言って、パパさんは車を停めた。きっとみかちゃんは、サンダルを履いて川に足を入れてみたかったのね。あたしとしては、赤いリボンが水に濡れるのはちょっと困るけど、でも気持ちよさそうだから大賛成! って、みかちゃんの足元ではしゃいじゃった。
みかちゃんは、ママさんに手を引かれて砂利を歩いていって、小川にそっと足を入れた。まずはあたしの右足からお先に失礼。
つめたーい!
「つめたーい!」
あたしとみかちゃんは思わず飛び上がったわ。でも、気持ちよかった! みかちゃんは、足を入れたり引っ込めたり、何度も同じことを繰り返して、その度にキャーキャー言ってたわ。
「ここで、お昼にしましょうか」
ママさんが、そう言いながら車に戻っていったの。パパさんは、車の中でお昼寝中。
みかちゃんが、川に一人、残されたわ。
ほんのいたずらのつもりだったんでしょうね。みかちゃんが、川の中に両足を入れたの。
あたしは、危ないからやめよう、って言ったわ。でも、みかちゃんはどんどん進んで、 ひざの深さまで入ってしまった。
大丈夫、いざというときはあたしがみかちゃんを助けるわ。あたしは、そう心に決めた。
その時だった。

ウケケケケケ。

へんな笑い声がしたの。
驚いて周りを見たら、ぞっとしたわ。
あたしとつがいのもうかたっぽが、笑ってたの。ウケケケケって、あんなに気味の悪い声をはじめて聞いたわ。
ちょっとあんた、いきなりなんなのよ。
私が話し掛けても笑うばかり。
ウケケケケ。
ウケケケケ……殺してやる!
あっと思ったそのときには、もうかたっぽのサンダルが手に変わってて、みかちゃんの足首を握り締めていた。
殺してやる!
その手は、川のまんなかへ、まんなかへとみかちゃんを引っ張っていってしまう。
みかちゃん、戻って!
あたしはみかちゃんに向かって叫びつづけた。みかちゃんも、何かがおかしいことに気がついた。
「ママ、ママ!」
みかちゃんは声をあげる。
「パパ、助けてパパ!」
でも、引っ張る手の力が強すぎる。もうみかちゃんの腰の高さまで水が浸かっている。
あたしは、決断したの。
えいっ、とみかちゃんの足を持ち上げて、岸に向かって突き飛ばした。みかちゃんの体はふわりと宙に浮いた。パパさんとママさんがこっちへ駆け寄ってくる姿が、あたしにも見えた。
殺してやる!
手が、みかちゃんの足首を離さない。みかちゃんはもう一度川の中へと引き戻されてしまう。
その手を、離しなさい!
あたしはみかちゃんの足をスルリと抜けて、そいつに向かって飛びついた。思いっきり蹴っ飛ばしてやったわ。そしたらね、そいつは力を緩めたの。もう一発蹴っ飛ばしたら、やっと手を離したわ。
手を離したら、またもとのサンダルの姿に戻ってた。あたしはそれを見て、これでみかちゃんは助かったのね、と安心したわ。
でも、そのかわりにあたしは川の中へ。そのまま流されてしまったってわけ。

ちょっと、今度はなに?
うわ、カエル? 気持ち悪い!
……もう夕暮れね。さすがにこんなに流されちゃったら、見つけようがないわね。
悲しいな。
みかちゃん、大丈夫かな。
でも、平気。私よりも、もうかたっぽのほうがよっぽどかわいそう。だって、今考えれば、あの子なにか悪いものにとりつかれていたんだわ。ほら、もとから無口だったしさ。気の弱い子は、霊とか、よくないものが憑依しやすいって言うじゃない? たとえそうだとしても、やっぱりかわいそうだわ、同じサンダルとしては。

うん、他人の不幸を考えたら元気が出てきた。それに、あたしはみかちゃんの役に立てたんだもの。後悔なんてしないわ。よし、ここはひとつ気分を切り替えて、川下りでも楽しむことにしますか。
でも、そこのカエル!
たのむからあたしについてこないで!



あれから三日。
川の幅が広くなったわね。
あたしも流されることにだいぶなれてきたわ。フワフワ、ユラユラ。悪くないものね。
あら? 前のほうから何かがやってくる。
あれは、船ね。
タグボートだわ。よく知ってるでしょ? だって、私は輸入ものだもの。船便経験ありよ。え、どこで作られたかって? メイドイン、どこってこと? それは聞かない約束よ。
なんとなく好奇心で、あたしはタグボートに引っかかってみた。後ろに木材を積んだ筏を引っ張っていて、そこでおじさんが二人、ラジオを聞きながら昼御飯を食べている。
「なあ、ヨシさん。この弁当、まずいなあ」
「うん、マサさん、マズイよマズイ」
「ここの弁当は、いつもまずいよなあ」
「うん、マズイよマズイ」
なに、この人たち。つまらない会話してるわねえ。でも、言ってるわりには、おいしそうに食べてるじゃないの。

のどかねえ。
こういうのも、悪くないわねえ。
おじさんたちは、食事が終わると木材の上でゴロリと横になって昼寝をはじめてしまう。
あたしも、なんだか眠くなってきた。
ラジオの音が、遠くなってくる。
「……で、現在調査をすすめております。では次のニュースです。隅田川上流の毛呂川で行方がわからなくなった、町谷みかちゃんの捜索は、依然難航しております」

え?

あたしは、一気に目が覚めた。
「ああ、このニュースなあ、ヨシさん」
おじさんが体を起こして話し始める。
「俺のマゴもなあ、同い年なんだよ、五歳でさ、かわいいのかわいくないのって。でもなあ、このニュースの子、かわいそうに、誘拐なんだってよお」
「うん、マサさん、ツライねツライ」
誘拐って? どういうこと?
「なんでもよお、この、みかちゃんて子の両親がよう、はじめは川におぼれてるかと思ったんだってよう。そしたらさヨシさん、手が見えたっていうじゃねえか。両親が見てる前でよう、堂々と誘拐するなんざなあ、ヨシさん」
「うん、ツライねツライ」
ちょっと、ちがうの!
あれは、人の手じゃないの!
しかも、あたしがやっつけたんだから。みかちゃんから離れていくところを、ちゃんと見てたんだから!
どうしよう、こうしちゃいられないわ。
誰かに伝えないと。みかちゃんが、川におぼれてるってこと、知らせないと。ああ、こうしている間でも、どこかの川べりでみかちゃんが泣いているかもしれない。震えているかもしれない。どこかの川の底で引っかかっているかも……。
いや、そんなこと考えるもんじゃないわ。大丈夫、みかちゃんは大丈夫。だって、そうじゃないと、あたしががんばった意味がないじゃない。
誰かに私を見つけてもらわないと。
あたしは、きっと重要な手がかりになるはず。そう、あたしはみかちゃんのお気に入りのサンダルなのよ。
あたしは、タグボートを離れることにした。
さよなら、おじさんたち。あなたたちじゃ、役不足。あたしはもっと勘のよさそうな人に拾ってもらって、そして警察に行くわ。パパさんとママさんにも会って、あたしが見たことを全部話してあげるの。
誘拐だなんて、勘違いもいいとこだわ!
あたしは、タグボートを蹴って、また下流のほうへと流れていった。



あ、あそこに人が。
おーい、拾って! あたしを拾って!
……待った、今のなし!
拾わないで、拾わないで、あああ!

あたしは、拾われてしまった。
よりによって、ホームレスなんかに。
髪の毛はボサボサ、ボロボロでズタズタの服。歯はまっ黄色で、垢と皺でぐしゃぐしゃの顔。住んでるところは川沿いのダンボール村。
ちょっとあんた、あんたじゃあたしが「みかちゃんの手がかり」だなんて、逆立ちしたってわからないでしょうよ。さっさと、あたしを川へ戻しなさいよ!
でも、意思とは反して、あたしはダンボール小屋に放り込まれた。
もう、こんなところで時間を潰している暇はないんだから!

その夜のこと。

ちょ、ちょっと、何すんのよ!
そのホームレスは、私を胸に抱えると、シクシクと泣き始めてしまった。あんまりきつく握り締めるもんだから、自慢の赤いリボンが緩んでしまう。
「ユリ……ユリ……」
この人は、そうつぶやきながら、一晩中泣きつづけていた。



この人に拾われて、何ヶ月が過ぎたんだろう。あたしは、みかちゃんの真相を伝えなくてはいけないのに。
でも、この人はかわいそう。毎日、毎日、あたしを抱いて泣いているの。赤いリボンは、この人の涙で渇く暇もないくらい。
この人は、本当にかわいそう。
前に、泣きながらこんなことを言ってたわ。
「ユリ……、お父さんがいけなかったんだ。お父さんが、車に乗ろうなんて言わなければ。あの時、あんなところを走ってなければ。あんなところで、事故を起こさなければ! ああ、何で俺が死ななかったんだ、なんでユリだけ、なんで、なんで……! 全部オレが悪いんだ、全部……」
こうして、自分を責めつづけているの。あんまりかわいそうで、川に戻してくれって言いにくくなっちゃうじゃないの。
あたしは、この人の慰めになっているのかしら。
この人の悲しみに、終わりは来るのかしら。

この人がつけっぱなしにしているボロラジオを一日中聞かされてるおかげで、だいぶいろいろなことがわかってきたわ。最近のニュースは、もっぱらこれ。
「地軸の反転は、もう決定的という報告が、世界地質委員会から出されました。なお、地軸の反転から起こる被害についてはさまざまな憶測を呼んでおりますが、世界地質委員会からの公式なコメントによりますと、現在調査段階につき、いたずらに騒ぎを大きくするのは大変遺憾である、とのことです」
なんのことだか、あたしにはさっぱり。
不満なのは、みかちゃんのニュースがちっとも出てこないこと。もう、警察はなにをやってんのかしら。パパさんとママさんは、今ごろどうしているのかしら。みかちゃんは、どこにいるのかしら。

最近、外はずっと雨みたい。
あたしはダンボール小屋の中にいるから平気なんだけど。風も強くて、なんだか気味が悪いわ。

いつにも増して、雨が強い晩。
おじさん、気が狂ったの。
「アハハハ、そうだ、みんな死んでしまえ! 世界の終わりだ、アハハハハ! 神よ、まず一番先に、俺を殺してくれ!アハハハハ!」
しばらく暴れてたかと思うと、ふっと真顔に戻って、私を見つめた。
「ユリ、もうすぐお父さんもそっちに行くからね」
そして、嵐の中へと走り去っていった。
ちょっと、あたしをおいてかないでよ!
でも、それきりおじさんは戻ってくることはなかった。

ラジオの音が小さくなってきた。
きっと電池が切れかかっているのね。
「みなさん、世界地質委員会は、この嵐は地軸の反転とは無関係だと公式発表しております。各地で暴動、パニックが起こっておりますが、理性を保ち、冷静な判断を……」

強い風が吹いた。
強い、強い風だったわ。
ダンボール小屋なんて、あっという間に吹き飛ばされちゃった。ラジオも何もかも一緒に。もちろん、あたしも。
運が良かったの。
あたしは川の中に落っこちたわ。
これで、また別の場所に行けるのね。
今からでも、きっと遅くないわ。みかちゃんのために、あたしは誰かに拾われるのよ。伝えなくちゃならないこと、沢山あるんだから。もう、なんべんも頭の中で繰り返しているんだから。みかちゃんは誘拐じゃないのよ、だからお願い、川のまわりを、川の中を捜して、って言うの。

誰か、私を拾って。



誰か、私に気がついて……。



雪が降っているのね。

もう、あたし、疲れちゃった。
誰一人通らない。
誰の姿も、見ないの。
あの強い風の日以来、一人も見ていないわ。
みんな死んじゃったのかしら。
あのホームレスのおじさんの言っていたとおり、世界の終わりが来てしまったのかしら。
あたしは、この凍った川の橋の下で、雪を避けてじっとしているのが精一杯。もう、流されることも出来ないわ。
ごめんね、みかちゃん。
あたし、もう疲れたの。



だれ?
あたしを起こすのは、だれ?
「あったあ」
半分雪に埋まっていたあたしは、誰かに掘り返された。
目がかすんで、よく見えないわ。
あなたは、誰?
長い黒髪で、透き通るように色が白くて、すごく痩せていて、けれども目がクリクリとお人形さんみたいで。こんなに寒いのに、服がボロボロじゃないの。手や足が、こごえて真っ赤になってるわ。
あなたは、誰なの?
「あったあ。あたしのサンダル。あたしのだいじなだいじなサンダル、やっと見つけたあ。
ずっと探してたんだからね。でも、あったあ。こんなところにあったあ」
その人は、あたしを胸の中に抱きかかえた。
「パパもね、ママもね、いないの。だから、サンダルを探せば、パパとママが見つかると思ったの。ねえ、だから、サンダルさん、教えて。みかのパパとママはどこにいるの?」
ああ、あなたは、あなたは!

みかちゃんなのね?

みかちゃんなのね!

こんなに大きくなって。
一人でがんばってきたの?
一人で、生きてきたの?
つらかったね、つらかったね。
「ねえ、サンダルさん。パパとママは、どこにいるの?」
ごめんねみかちゃん。
もっとはやく、あたしが役に立っていれば、パパとママとも離れ離れにならないで済んだのに。ごめんね、みかちゃん。
「ねえサンダルさん。サンダルさんったら」
ごめんね、みかちゃん。
あたし、もう疲れちゃったの。
でも、会えて嬉しかったよ。
探してくれて、ありがとう。
「ねえ、サンダルさんったら」
あたしは、みかちゃんの手の中で崩れ落ちていった。さらさらと粉になって、風とともにみかちゃんのまわりを舞った。

「わあ、きれい」

みかちゃんの手のひらには、あたしの赤いリボンがしっかりと握り締められていた。あたしは、いつまでもいつまでも、みかちゃんのまわりを舞いつづけていた。みかちゃんの成長を、少しでも長く確かめていたかったから。

      おしまい


CHUCOM表紙に戻る