03.04.15
覇気の線引き




覇気がない人の言葉はもちろんウンザリなわけで。
「十で神童、十五で秀才、二十すぎれば只の人。三十すぎればアッパラパー」
みたいなことを四十過ぎのおじさんに言われれば、
悲しみ以外の何も残らないわけで。

かといって、変な覇気も困る。
「こんな下界で働いてはいるけれど、本来の私はもっと高いステージにいるべき人間で……(後略)」
みたいな若者の発言。別に何がやりたいわけじゃないのに、溢れだす絶対の自信というか、なんつーか。
きっと偏差値やら学歴は良いのでしょう。で、社会に出て、その履歴が活かせなくて、ジリジリしてる。
そういう人増えたね。
プライド高すぎて、人の話も聞かないしね。


プライドって、コンプレックスの裏返しだと最近強く思います。
やっかいなのは、この二つがリンクして、どんどん勝手に育つこと。
こいつらが大きく育てば育つほど、社会との接点が少なくなってしまうわけで。

そしてなにより、そういうみっともなさは、明日は我が身の話なわけで。
アッパラパーも高いステージも、勘弁願いたいわけで。





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