01.07.19
意地でも席を譲らない


基本的に、席は譲る。
そう心がけるためにも、こんな設定をしてある。
席を譲るたびに、運ポイントが2000upする、と。
ちなみに、運ポイントとは、
例えばパチンコで2万円出せば、
2万ポイント逃げてゆくものである。
運は、ポイントゼロに向けて、プラスから、マイナスから傾くものである。

しかし今日は、意地でも席を譲らなかったぞ。
なぜなら、地下鉄三田線の三田駅で、
ドアが閉まるギリギリに駆け乗ってきたデブじいさんだったからだ。
しかもじいさん、私の横に座る女性の前に立つや否や、
突然苦しそうな顔つきを作って、
彼の足を女性のヒザにこすりつけて「譲れアピール」をしだす始末。

三田駅は、一つ電車を待てば、楽に座れる駅。
皆さん、座るために、わざわざ一本乗り遅らせているのだ。
まあ、じいさんは普段地下鉄を使わないので
その事実を知らなかった、という可能性もある。

でも、よりによって女性に擦り寄るとは何事か。
しかも、デブデブにデブな上に、走りこんできて汗だく。
そんな奴が席に座れば、両隣にまで迷惑がかかるぞ。

ということで、じいさんの靴をツンツン爪先でつついてやった。
そして、じいさんを睨みつけること三駅分。
じいさん、そそくさと電車を降りていったぞ。
しかも、改札出てたぞ。
そんな早く降りるなら、譲ってもらおうと思うなかれ。

じいさんから見たら、「まったく最近の若者は、いたわりを知らん」
てなことになるんだろうけれど。
こちらからも言わせてもらえば、
「いたわる相手を選ばせてもらうぞ」ということになる。

非道? うむ、言い訳はすまい。





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