銀椀裏に雪を盛る 銀椀裏盛雪
【出典】
『碧巌録』第十三則。
「挙す、僧、巴陵に問う。如何なるか是れ提婆宗。巴陵云く、銀椀裏に雪を盛る。」
見分けがつかないから同じものと判断してはいけない。ものの本質を見ることが大切。
柿田川湧水 撮影:超空正道
白馬が
白い蘆の花の中に
入るがごとく明月が
白鷺の姿を
蔵すがごとく銀椀の裏に
雪を
盛るがごとくしっかりと
見極め
目を懲らさないと
見えないものがある心の目も
しかと開き
違いを見逃すなかれそして
ゆったりと
全体を見渡すがよい