菩提は水に浮かべる月、
取らんとすれども取られず。

【出典】法然上人
『念仏往生要義抄』


澄む夜空の
冴えたる月は
はるか
眺めるもの
めでるもの

たとい
すぐ間近の
水辺に
浮かぼうと
掬い取るは
かなわない

取れぬものまで
取ろうとせず
完璧は
望むな
求むるな

足らぬは
弥陀に
お任せ
するがよい