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全国長南会通信  30号
2007年9月1日発行  全国長南会
ふるさと長南大結集(だいけつじゅう)・紅花まつり  2007年6月16日〜17日
名勝松島を創った長南和泉守 子孫の黒松お供551年ぶり故郷に還る
  平安の世から上総長南の地で紅花を育てた長南一族は戦乱の時代に各地に散った。和泉守は島々に黒松を植えて松島を創成し、また長南に還れとの悲願を子孫に伝えた。

  今ここに集うは、兵庫、京都、神奈川、東京、千葉、埼玉、茨城、福島、宮城、山形、秋田11都府県から50名。

  一同は先ず笠森観音に詣でて、一族繁栄を祈願し、法難の日蓮を供養する長南光重家老の須田五郎の巨大な絵馬を拝見した。

  光重別邸跡の本詮寺では日蓮が賜ったお題目の軸を拝見。最後に長南次郎創建の熊野神社では、松島の子孫黒松を献木、祖先の憑代とした。
 
    ユートピア笠森では、長南町長、紅花を育てる会、熊野神社、全国長南会の祝辞のあと、各県代表の挨拶が続き、夜は中村就一氏のルーツを語る会、翌朝樋口誠太郎氏の話があった。

  長南会の活動は拡大しつつあるが、全国規模の集会はこれが初めて、しかも長南氏発祥の地。みな同姓だから、名を呼び合いすぐに兄弟姉妹みたいに談笑の声が、新緑に囲まれた宿にこだましていた。
参加者名簿
6月16日(土)〜17日(日)一泊2日 6月17日(日)日帰り
芳名 住所
樋口誠太郎 千葉市 講師
長南  俊春 久喜市 全国長南会会長
齋藤  武夫 大田区蒲田 全国長南会副会長
齋藤  勝重 3武夫の弟
長南  光男 中野区 ひたち長南氏研究家
近藤  博喜 川崎市 11中村長女の夫
近藤やよい 同上次女
近藤三枝子 6の母
菅沼  孝治 柏市 10いずみの夫
10 菅沼いずみ 11中村三女
11 中村  就一 全国長南会事務局長
12 中村  ひさ 同上夫人
13 長南  豊 須賀川市 建設機械製造
14 長南ヤス子 同上夫人
15 林  武弘 習志野市 11中村学友
16 橋本多美子 横浜市 3武夫叔母
17 長南  喜善 京都府 大蔵村豊牧出身
18 阿部  辰子 藤沢市 石巻長南湊屋
19 芦原貴美大 越谷市
20 長南  恒弘 横須賀市 5光男の甥
21 中村  正薫 船橋市 11中村弟
22 長南  成 鶴岡市 庄内長南会会長
23 長南  真啓 鶴岡市 22成の兄
24 長南  利幸 酒田市 酒田長南会会長
25 長南  力 鶴岡市 夫人は姉様人形特技
27 長南  和嗣 兵庫県 寒風沢五三郎系
28 長南  蘭子 兵庫県 同上夫人
29 長南小太郎 越谷市 鉄溶接の専門家
30 長南  勘一 塩竈市 黒松献木の功労者
31 長南  寿子 塩竈市 同上娘
 
芳名 住所
長南  武 青宿 ひたち長南会会長
長南  美佐子 同上夫人
長南  照光 そば処惣右衛門
長南  秀則 通信発行担当
長南  永子 通信発送担当
長南  弘子 5永子同級生
天田かつ子 8美佐子友人
近藤なおみ 川崎市 11中村長女
近藤さとみ 同上
10 菅沼まりほ 目黒区 9孝治長女
11 菅沼  まな 柏市 9孝治次女
12 長南  勉 狭山市 立谷沢出身
13 長南  隆夫 狭山市 同上
14 長南    晴章 板橋区 鶴岡出身
15 長南    やすよ 同上夫人
16 長南    拓弥 新宿区 14晴章長男
17 長南    里美 新宿区 長南畳店長女
18 長南    克夫 秋田小坂町 鶴岡出身
19 嶋根    豪全 大多喜町 東福寺住職
6月16日(土)日帰り
岸田  貴子 横浜市 日本近世史研究家
 
   
       
誓いのことば
  熊野神社

熊野神社の御祭神ならびに
神社創建の長南次郎をはじめ 先祖の皆様に申上げます
皆様は平安時代の昔からこの地で紅花を育て、平和に
暮らしておられましたが 子孫は戦乱の世に各地に分かれ
それぞれの生活を築いて 今日に至りました
中でも長南和泉守菅原道本 は黒松を取り寄せて
名勝松島を創り、一族の名を上げました
しかし、和泉守はじめ先祖の皆様は、子孫は必ず
長南の地に還れと叫び続けられたことにお応えして
本日ここに全国各地の子孫が御前に集い
松島の黒松子孫を献木致しました この黒松を憑代として
末永くお鎮まりください
我々子孫はこれからも家業に励み ご先祖の名を
はずかしめないことを ここにお誓い申上げます

                2007年6月16日
                                                 全国長南会 長南 俊春
熊野神社
笠森寺

謹んで十一面観世音菩毎に礼拝し
長南氏のご先祖さまに申上げます
長南氏は平安の世にこの地に居を定め
長南小次郎滋道は 笠森寺の本堂建立に与力しました
後の世に至り 法難の日蓮上人が
この寺に身を寄せるやその供養に力を捧げ
さらに近世には石灯篭を寄進するなど
信心の誠を尽くして参りました
今日ここに子孫が全国から集まり 祖先の偉業を偲び
これからも一層 家業に励み 祖先の名を
はずかしめないことを お誓い申上げます

            2007年六月16日
                          全国長南会 芦原貴美大
笠森観音
長福寿寺

平安時代から 長南の庄 三途台の地に居を定め
ここに別邸を営んだ長南氏は 十四代長南光重の時代に
鎌倉で法難に並われた 日蓮上人を
ここに迎えて供斉し一族をあげて帰依しました
日蓮上人は その志を尊び 長立山光重寺の
号を授けられました
後に戦乱の世となり 子孫がこの地を去った後は
日蓮宗の寺となり 当時の長南氏の名に ちなんで
本詮寺と名づけられました
本日ここに 故郷長南めざして 各地から
子孫が相つどい日蓮上人のご恩と
長南のご先祖様の偉業を偲び
私たちは これからも 家業に励み
ご先祖の名を はずかしめないことを お誓い申上げます

            2007年6月16日
                          全国長南会 菅沼 孝治
 
長福寿寺
ふるさと長南大結集・紅花まつり記念講演  中世における長南氏の活動
                                四街道市史編纂 樋口誠太郎
1.はじめに

熊野神社の縁起に長南庄開拓の祖である、長南次郎滋殖が従者の大木新九郎を紀伊熊野本宮に遣わし御分霊を受け、打出ケ岡に奉祀したとあります。
 菅原道真の第11子で長南氏の祖とも言われる菅原善智麿(滋殖)を祖とする長南氏が「紅花」を栽培したりして、約500年近く当地を支配していました。

2.長南氏と紅花

紅花の染料は「くれない」で、これは呉(クレ 当時の中国の名称)と藍(アイ)が詰まって「クレナイ」と発音されるようになったと言われています。
 紅花栽培は長南氏にとって重要な産業であったのではないかと思われますが、いつの間にかなくなってしまいました。

3.平良文(千葉系)庁南氏

 平良文は、両総平氏の祖とも言われています。その子孫の上総広常について活躍した庁南氏がありました。「庁南氏」を名乗っていた武士たちも長南に住んでいることから長南を名乗っていたのではないかと思われます。

4.長福寿寺と長南氏

 今長福寿寺、正式には「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺」という日本一長い寺号を持っている天台宗の寺院です。
 また長福寿寺には、天台宗中興の祖と言われる「木造慈恵大師坐像」(県指定文化財)があります。大檀那は長南城主・長南次郎常秀であることが記されています。

5.長南氏と笠森観音

 笠森寺縁起によると、(四方懸造りの本堂)を建立した時の「与力の旦那」として長南小次郎と刑部三郎の名がみられます。この建物が桃山時代に建てられたことがわかりました。
 
  6.長南次郎光重と日蓮

  念仏無間 念仏など唱えていると無間地獄におちる
  禅天魔  禅宗は悪魔の教えである
  真言亡国 真言宗を信じていると国を亡ぼしてしまう
 律国賊  律宗は国を盗む泥棒のような宗教だ

 このようなことを鎌倉の辻に出て人々に話しかけたので、中には石を投げる者もいれば、日蓮を殺してしまおうという武士もありました。日蓮は市川の富木胤継の許に逃れました。
 この事件の後、日蓮は長南の岩附谷の長南次郎光重のもとに来て保護されていました。日蓮の説くことを聞き光重は日蓮の考え方に感動し家族一同で日蓮の熱心な信者になりました。日蓮は光重に「長立山光重寺」という寺号を与えました。
 また日蓮自筆の「南無妙法蓮華緯」と書いたお題目が与えられて、これは現在長南町本詮寺に保存されています。
 いつの時代でも、弾圧を受け追われている者をかくまうということは大変なことでありました。日蓮はその後笠森観音堂に移りましたが、彼を訪れる人はほとんどなく長南光重の家臣、墨田某が光重の命を受けて供養に来る程度でした。現在観音堂にこの様子を描いた絵馬が奉納されています。

7.おわりに

 少し順序が逆になりますが、源義経に従って平家追討戦に加わっていた長南忠春という人物は、建久元年(1190)頃に田老(現在の岩手県宮古市)で病死したと伝えられています。
 長南氏のこの広がりかたは、千葉氏のそれとも良く似ていて、千葉氏もその一族と称される人びとが肝心の千葉には少なく、東北や九州に広がっています。しかし、千葉氏については中村氏の「長南氏の研究」のような研究はありません。
読下般若心経
摩訶般若波羅密多心経

観自在ボサツは深く ハンニャハラミタを行じたまいし時
五ウンは 皆 空なりと 照見したまいて、一切の苦厄を 度したまえり。 シャリシよ、色は空に異ならず。空は色に異ならず。
色はすなわち これ空 空はすなわちこれ色。
受 想 行 識もまたまた かくのごとし
シャリシよ、この諸法は空相にして 生せず 滅せず。
垢つかず、浄からず、増さず、減らず。
このゆえに、空の中には、色もなく
受 想 行 識もなく
眼も、耳も、鼻も、舌も、身も、心もなく
色も、声も、香も、味も、触も、法もなく
限界も無く、ないし意識界も無し。
無明も 無く、また無明の尽きることも無し。
ないし老も死も無く、また老と死の尽きることも無し。
苦も、集も、滅も、道も無し
智も無く、また得も無し。
得る所無きをもってのゆえに。
ボダイサッタはハンニャハラミッタに依るが故に
心にケイゲ無し、ケイゲ無きがゆえに
恐怖あること無く
一切のテンドウ夢想を遠離して、ネハンをクキョウす
三世諸仏も、ハンニャハラミタに依るがゆえに、
アノクタラ、サンミャク、サンボダイを得たまえり
故に知るべし、ハンニャハラミタは
これ大神呪なり、これ大明呪なり、これ無上呪なり
これ無等々呪なり
よく一切の苦を除き、真実にして虚しからず。
故にハンニャハラミタの呪を説く。
すなわち呪を説いていわく。
ギャーティ ギャーティ ハーラー ギャーティ
ハラソーギャーティ ボジー ソワカ ハンニャ心経
  般若心経 (摩訶般若波羅蜜多心経)

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時  
照見五蘊皆空 度一切苦厄舎利子
色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空想
不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中
無色無受想行識 無限耳鼻舌身意
無色声香味触法 無限界乃至無意識界
無無明 亦無無明 尽乃至無老死
亦無老死尽 無苦集滅道 無知亦無得
以無所得故 菩提薩垂 依般若波羅蜜多
故心無圭礙 無圭礙故 無有恐怖
遠離一切転倒夢想 究境涅槃 三世諸仏
依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
是無上呪 是無等等呪 能除一切苦
真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
羯帝羯帝 波羅羯帝 波羅僧羯帝
菩提僧莎訶 般若心経
 口語訳      
観音菩薩が、深遠な知恵を完成するための実践をされている時、
人間の心身を構成している五つの要素がいずれも本質的なものではないと見極めて、
すべての苦しみを取り除かれたのである。
そして舎利子に向かい、次のように述べた。
舎利子よ、形あるものは実体がないことと同じことであり、
実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在するものである。
したがって、形あるものはそのままで実体なきものであり、
実体がないことがそのまま形あるものとなっているのだ。
残りの、心の四つの働きの場合も、まったく同じことなのである。
舎利子よ、この世の中のあらゆる存在や現象には、実体がない、
という性質があるから、もともと、生じたということもなく、滅したということもなく、
よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、
増えることもなく、減ることもないのである。
したがって、実体がないということの中には、形あるものはなく、
感覚も念想も意志も知識もないし、眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚器官もないし、
形・音・香・味・触覚・心の対象、といったそれぞれの器官に対する対象もないし、
それらを受けとめる、眼識から意識までのあらゆる分野もないのである。
さらに、悟りに対する無知もないし、無知がなくなることもない、
ということからはじまって、ついには老と死もなく
老と死がなくなることもないことになる。
苦しみも、その原因も、それをなくすことも、そしてその方法もない。
知ることもなければ、得ることもない。
かくて、得ることもないのだから、悟りを求めている者は、知恵の完成に住する。
かくて心には何のさまたげもなく、むけいげこむうくふさまたげがないから恐れがなく、
おんりいっさいてんどうむそうあらゆる誤った考え方から遠く離れているので、くきょうねはん永遠にしずかな境地に安住しているのである。
過去・現在・未来にわたる正しく目覚めたものたちは知恵を完成することによっているので、この上なき悟りを得るのである。
したがって次のように知るがよい。
知恵の完成こそが偉大な真言であり、悟りのための真言であり、この上なき真言であり、比較するものがない真言なのである。
これこそが、あらゆる苦しみを除き、真実そのものであって虚妄ではないのである、と。
そこで最後に、知恵の完成の真言を述べよう。すなわち次のような真言である。
往き往きて、彼岸に往き、完全に彼岸に到達した者こそ、悟りそのものである。めでたし。
知恵の完成についてのもっとも肝要なものを説ける経典。
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