長南和泉(ちょうなんいずみ)・出雲(いずも)の兄弟 |
1614年の頃、今の福島市の南はずれの松川町の浅川という所に、長南和泉と出雲という兄弟が開拓農民として現れました。
長南家では、未知の土地へ分家させるときは必ず2人を組にして行かせましたが、ここもその通りです。2人は大きな岩の多いこの土地を、大変な努力の末に美しい水田に仕立て、現在に至っています。 当時江戸幕府は、全国の道路を便利にするために一定の距離ごとに宿駅を作り、そこに馬を置いて荷物を運ばせ、人には宿泊や食事ができるようにしました。長南氏の住んでいたあたりは宿駅の間が離れていたので、長南出雲はその中間に新しく宿駅を作り、若宮宿(わかみやじゅく)と名づけました。今でも古浅川と若宮に美しい水田を耕作して長南氏が暮らしています。(768頁) |