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最終更新日時:02.5.182:26:25 PM


失敗しない、「手作りチョコ」

チョコレートは、買ってきた板チョコを溶かしてただ固めただけでは表面が白くなり(ブルーム現象といいます)艶のあるきれいなチョコレートはできません。きれいなチョコレートを作るためには、溶けたチョコに対して適切な温度処理(テンパリング)をしなければなりません。


用意するもの

作り方

  1. プロの作り方(テンパリング法)
    1. 湯煎(約50〜60度)を用意する。
    2. 冷水(水道水、20度位でよい)を用意する。
    3. チョコレートを細かく割って金属製ボールに入れ、湯煎にかける。
    4. チョコレートをへらでかき回しながら、完全に溶かす(このとき約50度)
    5. 完全に溶けたら、湯煎から出して、冷水につけながら、少しづつ温度を下げる。
      • ポイント1:少しづつ温度を下げること。
      • ポイント2:ボールの壁、底面をよくかきまぜること。
      • ポイント3:チョコレートには絶対に水を入れないこと。
    6. チョコレート温度は、27〜28度まで冷やす。
    7. 良くかき混ぜながら、今度は温度を上げる(約30度まで)。
      • ポイント1:少しづつ温度を上げること。
      • ポイント2:温度を上げすぎると失敗する。
      • ポイント3:とにかく良くかき混ぜること。
    8. これでテンパリングは終了。ボールの周りの水を拭き取る。
    9. 好きな型にチョコレートを流して完了。絞り袋を利用するのも良い。
    10. この後は、冷蔵庫にて冷却(約15〜20分)。型から剥離させてできあがり。


  2. 簡単作り方(シーディング法)
    1. 湯煎(約50〜60度)を用意する(上と同じ)。
    2. 冷水(水道水、20度位でよい)を用意する(上と同じ)。
    3. チョコレートを細かく割って金属製ボールに入れ、湯煎にかけ完全に溶かす。 このとき、少し板チョコを別にとっておく(全体の5%位でよい)。
    4. 別にしておいたチョコを、包丁で粉末にする(溶けない温度で作業する)。 この、「チョコ粉末」はそのまま別にしておく。
    5. ボールに入れて溶けたチョコを冷水でゆっくりと温度を下げる。
    6. ポイントは、上と同じ。
    7. チョコレート温度が30度になったら、「チョコ粉末」を加える。
    8. 良くかき混ぜる。
    9. これで、前処理は終わり。
    10. チョコレートを好きな型に流し、冷蔵庫で冷却(上と同じ)。
  3. 唇温度計
    チョコレートの温度を測定するために、100度位まで測れるアルコール温度計、水銀温度計、デジタル温度計(体温計はダメです)が必要ですが、なかなか家庭にはありません。そこで、チョコレート職人のワザ、「唇温度計」をご紹介します。この方法はある程度の「慣れ」が必要ですので必ず成功するとは限りませんので悪しからず......。
    (方法)あなたの下唇の真ん中にチョコレートを少しつけて、その温度を感じます。
    冷たいと感じたら→チョコレートは30度以下になっています。
    温かいと感じたら→チョコレートは31度以上です。
    これらの温度は、テンパリングでのチョコレート最下限温度、最上限温度に近いので、温度計が無くてもチョコレートのテンパリングが可能です!
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