千ヶ森奇譚 序章

二十年前 旧千年城
・・・ごごごごごごごご

??:イリアさま〜、もうすぐ転移が終わります〜。
実体化地点に建造物があるみたいですけどぉ、
生体反応がほとんど無いので
このままいっちゃいますね〜(^^

イリア:・・・・・
??:あう・・・(;_;)
え、え〜と・・・ど、どんな世界だと思いますかぁ〜?(^^;

イリア:・・・・・
??:あの・・・ぐすっ・・・(;_;)
お、お気持ちは解りますけどぉ、わ、私だって・・・ひっく・・・
イリア:ごめんね、ニャル・・・
ニャル:うっく・・・うっく・・・(;_;)
イリア:失ったものが多過ぎたわ・・・
ニャル:ふえ・・・ふえええ〜ん!(><)

ずごごごごごご・・・

ニャル:ひっくひっく・・・(ごしごし・・・)
実体化まで、あと・・・
4・・・3・・・2・・・1・・・コンタクト。
・・・転移完了です・・・
・・・だけど、これで全てのエネルギーを消耗しました。
魔素の薄いこの世界でチャージするのに
どれくらいかかるんでしょうね・・・

イリア:・・・もう戻る必要は無いのよ・・・
ニャル:そうでしたね・・・くすん(;_;)
十五年後 千ヶ森

こなこ:ここ十数年、放って置いたが
これ以上地脈を吸われ続けてはたまんらんわい!

初音:で、私に何をしろと?
こなこ:あの城に乗り込む手伝いをしてくれ(^^
文吾:師匠(せんせい)、そいつぁ・・・
初音:私の力は戻っていないのだけれどね(ーーメ
こなこ:無理は承知の上ぢゃ。
妙:無理にも程があるんじゃないの〜?(^^;
こなこ:む〜・・・ワシ一人で行くわい!(ーーメ
文吾:わかりましたよ・・・(^^;
異世界城内部

妙:きゃ〜ん♪
おったから、おったから♪


怪物:フンガ〜!
文吾:はやくしろ〜〜〜(^^;
妙:もうちょっと〜〜〜♪

こなこ:先にいってるぞい。
初音:欲をかくのも大概になさいね。
すたすたすたすた・・・

文吾:ああっ!?ひでぇ・・・(;_;)
城最深部

イリア:・・・私の負けですね。
約束通り封印されましょう。

ニャル:いやぁぁ!イリアさまぁぁ〜〜!!(><)
イリア:その娘の・・・ニャルの事は頼みます。
ニャル:いやです〜!私も一緒にぃ!!
妙:危ないってば!
ニャル:離してぇ!離してよぉ〜〜!!(><)
イリア:ニャル・・・ごめんね・・・
ニャル:イリアさま〜・・・(;_;)
初音:妙、離しておあげ。
妙:はっちゃん?
初音:こんなに慕っているのに
置いてきぼりは可哀想よ?

イリア:貴女・・・?
初音:連れて行けるのなら一緒の方がいいわ・・・
私には無理だったけれど・・・
イリア:貴女も?・・・そう・・・貴女、お名前は?
初音:比良坂 初音・・・
イリア:覚えておきますね(^^
ニャル:イリアさま〜・・・♪(すりすり・・・)
イリア:それでは・・・
こなこ:恩に着るぞい。
文吾:すまねぇな・・・
妙:元気でね・・・って言うのもアレだけどサ・・・(^^;
イリア:さようなら・・・皆さん・・・
初音:さよなら・・・

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