金山嶺長城

たった4日間の北京ツアーだが、一日フリータイムがあった。
どこに行こうかとまよったが、やはり、一番の目標だった「万里の長城」に絞った。
ツアーに含まれている「八達嶺長城」だけでは、やはり物足らない。

ツアー会社のガイドさんの斡旋で、運転手付きの車を一台チャーター。
運転手は中国人で日本語は全くわからないが、
ガイドさんがいつでも携帯電話で連絡を取れるようにしてくれる。

午前7時、ホテルを出発。

北京の市街地を抜けて、郊外へ。
3時間ほどで、「金山嶺頂上」に到着。

さっそく、ロープウェイに乗って、長城へ。

もちろん、歩いて登る人もいる。
ここは、観光客も少なく、ゆったりとした雰囲気だ。

と、思ったら、ロープウェイを下りたところで、
若い中国人のペアに「ニーハオ」と親しげに声をかけられ、
その後、しばらくつきまとわれるハメになった。
そんな写真集なんか、いらないよ。全然、色だって悪いじゃん。
は〜〜、それにしても、しつこい。



この長城のこちら側は「モンゴル側」、あちら側は「北京側」だそうだ。
あのしつこい土産物売りが教えてくれた。
ありがとさんよ。

最初の楼閣から、左手に行くと上り道。
幅は狭いが、がっしりした長城だ。


ここでも、長城は果てしなく続いている。
右側が北京、左側がモンゴル。
そう考えながら、歩くと、権力のせめぎ合いの凄まじさが
この長城を通じて見えてくる。



まだ修復されていない場所も多い。
観光客も少ない。

夏草の茂れる「万里の長城」に、今、私は居る。


夏の陽射しが強い。
楼閣の日陰は、少し休憩するのには、有り難い。

ここで、どんな戦いがあったのだろう。
兵士たちは何を思っていたのだろう。


ロープウェイを下りて最初の楼閣まで戻り、
今度は下りの長城を少し歩いてみる。

そのまま、歩いて、駐車場まで行きたかったが、時間が間にあいそうにない。
下りも、ロープウェイを使い、駐車場まで下りた。



2006・8