奈良公園に行ったので、
間近に見えた「若草山」に登ってみた。
相方の「ほれ、そこに見えてる。5分で登れるよ。」の言葉に誘われて。
若草山といえば、冬の「山焼き」で有名なところだ。
冬空に全山を覆うように真っ赤に燃える火が印象に残っているが、
今日は、9月の空の下に、なだらかな緑の山が広がっていた。
料金所で入場料ひとり150円也を払う。
すぐ続いて来たカップルに受付の人が何やら教えている声が聞こえる。
「30分くらいで登れますよ。今、見えてる山のむこうにふたつ山があります。」
ゲゲッ・・・。そこに見えてる山ちゃうのん? 30分もかかるのん?
階段をあがる足が重い。ふくらはぎに力がかかって筋肉痛になりそう。
あ〜、運動不足が身にしみる。
相方は、自分が5分と言ったものだから、文句は言えない。
木立はまだ緑深く、9月だというのに、30度以上の真夏日だ。
木立を抜けると、また階段。えっこら、えっこら。
ふ〜〜、やっと「若草山一重目」に着いた。
夏空だぁ〜〜!!
もうかなり足にきているが、ここまで来たからには、頂上まで行きたい
眼下には、東大寺の伽藍が見える。
ススキの穂も咲き始めで、きれいな色だ。
は〜い。「若草山二重目」に到着。
登山姿のおばちゃんがさっそうと下りて来た。
きっと、こんな山をトレーニング台にして、本格的な登山をするんだろうなぁ・・・。
ごろごろとした赤土で足場が悪い。えっこら、えっこら。
今日はまたひとしきり、「暑い!!」 あと一息だ。
やったぁ〜〜。登頂成功!!
しばし、ベンチに腰掛けて、休憩。鹿が草を食む姿が可愛い。
家族連れも何組か来ており、お弁当を広げている。車で来たようだ。
歩いて登った爽快感はあるが、帰り道で、ヒザが笑わないかと心配になる。
はぁ、なんたる体力のなさ。
頂上の北側には、前方後円墳の史跡があった。
汗をかいてのぼった若草山の頂上には、古代の風が吹いていた。
2007.9.16