桂川から料理屋の横を通って路地を歩いていると、
塀に囲まれたその一角が、すばらしい紅葉だった。
その周辺に、たくさんの仏像が置かれていた。
「竹林の七賢人」ならぬ「紅葉の賢者たち」だ。
足元には寄進した個人や法人の名を書いた木札。

この羅漢たちも、今は真新しいが、幾多の年月を経て、
やがて苔むしていくだろう。
そうやって、時代は繰り返していく...。

あら、こちらにも、こんな仏像が...
あらっ、あちらにもこんな仏像が...。
なんだか仏教離れした風貌の像もあって楽しい。

ユニークな仏像たちを、紅葉をバックにパシャ。
紅葉の賢者たち(嵐山羅漢)
  [旅のガイド]                          京都市右京区・嵐山の散策路沿いにこのほど、約六十体の羅漢像(らかんぞう)が寄り添う「嵐山羅漢の杜(もり)」がお目見えした。天龍寺塔頭の宝厳(ほうごん)院の呼び掛けで阪神大震災で妻を亡くした男性や、孫の成長を思う祖父など、各地の人々がそれぞれ思いを託して石仏を寄進した。寺では「後世まで大切に伝えていきたい」と話している。