西国街道 北条の宿


門前町として栄えた北条の宿は、江戸時代には交通の要衝として
播磨地方の中心だったという。


明治・大正・昭和初期には、商業、流通の拠点として多くの商家が建ち並び、
その名残が今も残っている。



2階部分は、時代がかった格子窓。
虫籠窓(むしこまど)と呼ぶそうな。
部屋の明かりとり、風通しをよくする、防犯の役目があったようだ。




雑貨屋であろうその商店の店先には
プランターやバケツ、ほうきなどの家庭用品が並んでいた。
かつて、商店街にはどこにも
こんな雑貨屋があった。

そんな郷愁を、秋晴れの日差しが助長する。


(兵庫県加西市)

2004・10・26