僕は映像専門学校の生徒だ。夏休みが終わり課題の映像作品の発表会に出席している。
一本の作品が始まった。海沿いの一本のアスファルトの道が画面左下から右上に伸びている。その道に白いシャツを着た若者が二列にどこまでも並んでいる。
風景は高速で流れていく。若者達はスローモーションでとなり同士お互いを平手打ちしている。まるで卓球でもするかのようなオーバーアクションでみんな同時に相手の頬を平手打ちし続ける。フォークダンスをしているようにも見えた。
作品が終わり僕は作者に感想を述べた。「みんな踊っているみたいだ」
彼は言った。「新しいダンスなんだ。」
古着屋で色落ちのいいフレアジーンズを買った。
昔持っていたのと似ているやつだ。早速はいてみるとポケットがふくらんでいるのに気づいた。
ポケットの中には砂といっしょにくしゃくしゃにまるめたメモが。そしてビデオ8が数本こぼれ落ちた。
メモを広げてみるとこのジーンズの持ち主らしき女性の名前と電話番号が書かれていた。
びっくりして、連絡しなきゃと思った。その時床に落ちたビデオ8が静かに回りだした。
僕はどこかの野外フェスティバル会場にいる。髪を刈って腹が出た中年のノエルガャラガーがアカペラで歌っている。みんな一緒に歌っている。
僕は彼女を偶然出会った彼女の友人達と一緒に待っている。友人達は携帯電話で連絡を取ろうとするが繋がらないようだ。僕も携帯電話をかけてみるがつながらない。
パーティーはそうするうちに朝になってしまい帰ろうとする人でごったがえし始めた。その時彼女が姿を現した。彼女はドレッドへアーだった。同じくドレッドヘアーの友人と一緒だ。僕は、彼女は美容院に行っていたんだと納得した。まわりはドレッドヘアーの人で一杯になった。
みんな彼女になにかアドバイスをしている。彼女は頭に赤と青とカラシ色のドロっとした液体をもらい頭にかけて頭をこねくり回しはじめた。気持ち良さそうだった。
僕は裸の子供とテレビを見ている。古いアパートにいる。テレビの中には僕がしゃべっていた。ドキュメンタリー番組の司会のようだった。草原をバッファローのように駆け抜ける風が映し出されていた。
テレビを見ている僕はこれは数年先の出来事だと直感した。同時に一緒にいる裸の子供は彼女の子供だと思った。その時テレビに字幕が流れだした。最後に制作日が表示された。1985年だった。
古い木造の大きな建物の中庭に海に続く川がながれている。
僕は川辺りに立ち産卵に訪れた透明なイカの群れを眺めている。
ゼリー状のまるい卵がたくさん産み落とされていく。
中学の同窓会があり僕は学生服で学校に出かけた。
受け付けで当時の学級文集が配られていた。
僕も貰いパラパラめくっていくとそこにはなんと、僕の全裸写真が掲載されていた。
中学生ながら大人びたいろんなポーズをキメた僕がいた。
そんな過去があったらしい僕は、やっべー忘れてたー、というようなリアクションをとっていた。
教室に入ると先生がみんなが持参した机とイスを集めていた。その時僕は初めて机を忘れたことに気づいた。
なぜか裸の男が僕に寄り添っていた。
青木邸にて見た夢。千田さんのいびきを聞きながら。。。
僕は温泉にいる。というのも紺の立て縞のゆかたを着ているからだ。
首にはタオル。宴会会場に向かうと御善に山盛りの白いごはんと巨大な卵。客は三人だ。知らない人ばかり。
女将が、これはダチョウの卵でございまーすといって殻をむいてくれた。
中にはクリーム色の黄身のゆで卵だ。
となりの客はそれをごはんにかけてグチャグチャにかきまぜて食べている。
僕もそれを真似して食べることにした。おわり ('01.3.31)