美唄 BIBAI bibai
北海道ツーリングの途中偶然見つけた廃墟の炭坑町。
押さえきれない創作衝動に駆られて修士論文「産業遺跡との共棲複合体」へと結実。
炭坑跡地に「空虚な広場」を中心に「捨てられた美術館」を配置。
かろうじて残った廃線跡を手がかりに生きている街とリンクさせる構想。
三菱鉱業所とゆかりの深かった三菱建設社長 故浅山五生氏に失礼を顧みず実現できないか無謀にも御相談。
故浅山社長からはその後丁寧な手書きの年賀状を毎年戴きました。
その後彫刻家の安田侃さんが旧栄小学校跡地にアルテピアッツァ美唄を創作。
何もできなかった自身の廃墟の炭坑町への思いをこのプロジェクトがまさに代弁してくれたような気がします。
この美しいアルテピアッツァ美唄には毎年訪れます。
安田侃さんの彫刻に腰掛け、手がけた建築について深く再考します。
建築への長い想像の旅は間違いなくこの美唄から始まり、そしてときどき立ち止まりに来ます。